集客できていないwebサイトには、共通の問題がある。私が実際に依頼を受けた事例から「2つの問題点」と「具体的な改善方法」をご紹介する。
webサイト運営者は参考にしてほしい。
インターネットマーケティングの大前提
<AISAS アイサス>
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Search(検索)→ Action(購買)→ Share(情報共有)
インターネット時代の消費者による購買行動を説明するモデル。 AIDMAと比較するとDesire(欲求)とMemory(記憶)がなくなり、「Search」と「Share」が追加されている。
つまり、インターネットマーケティングにおいては「検索(SEO対策)」と「情報共有(ブログ、SNS、口コミサイトなど)」のための施策が欠かせないということだ。
(AIDMA Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動))
(参考:SMMlab http://smmlab.aainc.co.jp/?p=18627)
問題点①サイトにたどり着けない
webサイトはとりあえず作ればよいものではない。顧客(新規、見込み、既存、ファン含む)がたどり着けてこそ意味があるのだ。なかでもトップページというのはwebサイトの入口であり、サービスやお店のこと、スタッフなどが俯瞰できる重要なページである。
対策1.SEO対策
SEO対策とは、ある特定の検索エンジンを対象として、検索結果でより上位に現れるようにウェブページを書き換えること。YahooがGoogleのアルゴリズムを利用しているため、「Google対策」と言い換えてもよい。
<具体的な方法について記載された記事>
バズ部 http://bazubu.com/seo-13666.html
コジゲン http://kojigen.com/?p=2456
対策2.ソーシャルメディア対策
facebookやtwitterなどのソーシャルメディア対策は、集客に必須。webサイトとの相性もよく、口コミを拡大させるのにも大いに役立つ。
<代表的なソーシャルメディア>
・facebook https://www.facebook.com/
・twitter https://twitter.com/
・Google+ http://www.google.com/intl/ja/+/learnmore/
・LINE https://biz.line.naver.jp/ja/
対策3.インターネット広告
webサイトの商業的な集客でもっともポピュラーな手法。
<インターネット広告の種類>
・リスティング広告 (ex.グーグルアドワーズ)
検索キーワード連動型
有料ディレクトリへの登録
コンテンツ連動型広告
・web広告 (ex.他サイトとのリンク)
テキスト広告
バナー広告
バッジ広告
アフィリエイト広告
インターネットCM etc
・メール広告
メールマガジン
DM型
プレスリリース
・モバイル広告
ピクチャー型広告
コンテンツ型広告
メール型広告
対策4.オウンドメディア制作
オウンドメディアとは、企業が自主的に(宣伝の目的で)制作するメディアのこと。ブログの運用や動画の配信などが主流。ソーシャルメディアとの相性も良く、直接的に営業をかけない手法なのでファンを獲得しやすいのが特徴だ。具体的な手法については以下を参考に。
<参考>
http://www.yuras.co.jp/concept.html
http://www.nobudget.jp/ownedmedia
http://www.infobahn.co.jp/special/ownedmedia01
問題点②サイトが整備されていない
「もし自分が顧客だったら」という視点でサイトを制作しているか。あるいは、顧客のことをほんとうに理解できているか。企業本位のサイトは集客できない。
対策1.顧客分析
・顧客は、なぜこちらのサービスを利用すべきなのか?
・今、利用するべき理由
・顧客におこしてほしい行動
・顧客の背中を押すポイントはどこか?
これらは顧客の注意喚起や関心、購買にいたるまでに理解するべき重要な項目だ。それが明確でないということは、「顧客に対して自分のサービスを押し売りしている」ということに他ならない。既存の顧客とマーケット、あるいは現在お越しいただいているお客さまの分析を行うこと。
ex.性別、年齢、住所、職業、年収、学歴、趣味、興味、交友関係、家族関係、近況、お金の使い方、など。顧客分析によってお客さまの「不安、関心、願望」を把握し、それらを解決するためのサイトを作る。
対策2.改善のサイクル
webサイトの運営はPDCAサイクル(①Plan:目標を設定し具体的な行動計画に落とし込む。 ②Do:組織構造と役割を把握し具体的な行動へ。 ③Check:成果を測定・評価する。 ④Action:必要に応じて修正を加える。 一連のサイクル終了後、反省点を踏まえて再計画。新たなPDCAサイクルへ)に則って行う。
既存のサイトを効率よく運営するには、アクセス解析と改善が欠かせない。ex.デザイン、色、文章、機能、アクセス方法、広告の配置etc。必ず検証と改善を行う。
対策3.他サイトとの比較
他の類似サービスを展開している店舗(競合)のサイトを見て分析し、参考にする。以下、エステサロンの場合。
TBC http://www.tbc.co.jp/
ミスパリ http://www.miss-paris.co.jp/
ソシエ http://www.socie.jp/
スリムビューティーハウス http://slim.jp/
たかの友梨 https://www.takanoyuri.com/index.html
POLA https://www.pola.co.jp/esthe/
まとめ
以上、基礎的なことばかりだが、できていないサイトが多い。まずは顧客側からサイトを閲覧してみるだけでも改善ポイントがたくさん見つかるだろう。
お付き合いありがとうございました。多謝。
技術評論社
売り上げランキング: 12,558