大学生・社会人の必須文章! レポートの書き方と基本テクニック(ひな型・テンプレート付き)

ライティング技術

 この春から大学生になった人、あるいは新社会人になった人は、新しい体験から日々、刺激を受けていることでしょう。一方で、「課題」や「報告書」などをはじめとするレポートの書き方に苦戦している人も多いかと思います。

 とくに、これまでレポートの書き方を学んでこなかった人にとって、レポートの提出は憂鬱ですよね。そこで今回は、すぐに結果を出したい大学生・社会人向けの“レポート書き方”をご紹介しましょう。良いレポートを書くのに、文才は必要ありませんよ。

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・より評価されるレポートの書き方
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レポートの目的とは

 そもそも、大学生社会人になってから求められるレポートの目的とはなんでしょうか。簡単に言うと、「授業の内容や会社の現状について、論理的・客観的に理解しているか。あるいは、その内容をロジカルな文章で伝えられるか」を、はかるためです。

 目的を理解すれば、書くべき内容もおのずと決まってくるとわかります。つまり、データや論理的推論など、客観的な事実に基づく“論”を組み立て、自らの主張を適切に提供していくこと。それが、レポートの目的にあった文章の書き方となります。

 具体的なポイントとしては、「客観的であること」「論理的であること」「テーマに沿っていること」の3点です。これらのポイントを意識しつつ、主観的な意見が中心の作文や感想文にならないよう注意し、テーマに沿ったレポートを書きましょう。

 

日頃の情報収集がものを言う

 大学生・社会人のレポートに書くべき内容を理解するとともに、大切なのが日頃の情報収集です。できることなら、普段から自分なりの情報網を構築しておき、意識することなくインプットできる体制を整えておくといいですね。

 いまから短時間で情報収集したいという場合には、信頼でき、かつ有益な情報を配信している媒体を厳選することが大切です。たとえばKindle Unlimited などは、基本の情報ソースとなるでしょう。

 また、定量データについては、政府や各機関が公表している統計データをチェックすることをオススメします。こちらの記事に、使えるサイトをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。数値データを盛り込めば、レポートの質も高まります。

 

チャートで知るレポートを書く手順

 それでは、実際にレポートを書く際の手順について見ていきましょう。レポートを書く手順には、大きく次の3ステップがあります。

1.テーマの焦点化

 最初に、レポートのテーマを把握し、その中から何を焦点化するのかについて考えていきます。問題文や課題文を何度も確認し、そのうえで、自分はどのような題材についてのレポートを書くのかを把握するようにします。

 たとえば、「特定の職業と離職率の関連」がテーマであったとしたら、そこから「離職率の根本原因である仕事時間」に着目するなど、題材を絞ってレポートをまとめていきます。

2.内容の精査

 次に、テーマの中から絞り込んだ題材をもとに、具体的に書くべき内容を精査していきます。どのような内容を書くべきかをあらかじめ決めてから、材料を集めるのがポイントです。

 たとえば「A事業部の業務改善」についてのレポートを書くのであれば、「①業務フロー」「②業務内容」「③人材配置」の3点から現状を洗い出し、必要に応じて調査をし、まとめるといった流れです。

3.構成の決定

 題材と内容が決まったら、基本となる構成をつくります。レポートの構成には基本形がありますので、事項で詳しく見ていきましょう。

 

レポートの基本的な構成を知ろう

 レポートの基本的な構成は「序論」「本論」「結論」三段構成となります。作文などで使用される起承転結を使うこともできますが、レポート・論文には馴染みにくいため、「序論・本論・結論」を使うようにしてください。

 それぞれのパートに盛り込みたい内容は次のとおりです。

序論:問題提起、背景、目的、調査方法

本論:結果と主張

結論:結果の考察、今後の課題、参考文献・引用文献

 序論で現状の問題点(テーマから絞った題材に沿うもの)を提示し、その背景や本レポートの目的、さらには調査方法について記載します。序論を読むことによって、読者はレポートの概要をつかむことができます。

 次に本論では、調査結果や主張を記載します。提示した問題点に対し、どのような現状が明らかになったのかを示しつつ、どうすれば問題を解決できるのかを提示することが大事です。ここが、レポートの中心部分となります。

 最後に、結果を踏まえた考察と今後の課題、さらには参考文献・引用文献を書きます。これらを記しておくことで、次のレポートにつなげることができ、さらなる研究の発展が期待されます。

 

レポートのひな型・テンプレート

 レポートの基本構成をふまえて、実際に文章を組み立てていきましょう。文頭から順番にみると、次のようになります。

①序論
現状、◯◯には◯◯のような問題がある。その背景には◯◯があると考えられうため、本レポートでは◯◯について調査し、その結果を提示する。

②本論
調査の結果、3つのことがわかった。1つ目は◯◯(説明)。2つ目は●●(説明)。3つ目は□□(説明)である。

③結論
結果をふまえ、問題解決には◯◯が必要である。また今後の課題としては◯◯が挙げられる。(参考文献リスト)

 短いレポートの場合、序論に調査結果の概要を記載しつつ、本論で詳しく解説するというのでも構いません。「序論・本論・結論」という三段構成を軸に、できるだけシンプルにまとめましょう。

 

「おっ!」と言わせるテクニック

 次に、文章をプロっぽくみせるテクニックをご紹介しましょう。それは「漢字をひらく」ことです。漢字をひらくとは、漢字をひらがなにすることですね。とくにパソコンで文章を書いていると、なんでもかんでも漢字にしてしまう人がいますが、それでは視認性が低くなってしまいます。

 たとえば、「事(こと)」「丁度(ちょうど)」「何故(なぜ)」「殆ど(ほとんど)」「頂く(いただく)」「諦める(あきらめる)」「下さい(ください)」「致します(いたします)」などですね。間違いではありませんが、視認性を高めるにはひらくことをオススメします。詳しくは漢字とひらがなのベストバランスをご覧ください。

 慣れてくれば、文章全体の漢字とかなのバランスを考慮して、“ひらく”か“ひらかない”かの判断をしてもいいでしょう。ただし、同じ用語を一部で漢字にしたり、一部でひらがなにするようなことは避けるべきです。常用漢字か常用外漢字かについては、辞書もチェックしてみてください。

(ひらく漢字については、こちらの表も参考にしてみてください:『ハフィントンポスト』)

 

論理的な文章を書くための材料を探そう

 より知的で論理的な文章を書くためには、幅広い知識や知見が必要となります。大学生・社会人のレポートではそこまで求められないかもしれませんが、できることなら教養を身につける努力もしておきましょう。

 また、各界の権威によって提唱されている理論などは、文章の論理性を高めるために、おおいに活用できます。たとえば、書籍から幅広い教養を得てみてはいかがでしょうか。

『ビジネスに効く最強の「読書」 本当の教養が身につく108冊』

 世界のエリートが学んでいる知識を応用するのもいいでしょう。

『世界のエリートに読み継がれているビジネス書38冊』

 身につけた知識や理論をレポートに応用するためには、論文の書き方についてまとめている書籍を参照するのも有効かと思います。

「優れた論文を書くための」書籍リスト

 

論文の質を高めるために活用できるサイト

 論文の基本やテクニックを身につけたら、あとは周囲との差別化です。レポートの結果を左右するのは、基本的なスキルをマスターしていること、評価されるだけの素養を身につけていること、そして周囲との違いを強調できていることが重要です。

 大学もビジネスも競争の連続です。日々の活動の先にあるのは、受験戦争さながらの競争です。そこでは、基本と応用だけでなく、違いを明確にしてアピールする必要があります。

 では、どうすれば周囲との差別化ができるのか。ポイントは、他人とは異なる情報を得ていることです。そのためには、周囲が閲覧していない情報ソースをウォッチし、フルに活用すること。それが情報社会における差別化につながります。

コツをマスターしたら、実地で書いてみましょう。

最近では、クラウドソーシングと呼ばれるサイトから、簡単に文章作成やロゴ、デザインを受注できます。もちろん発注も可能です。ちょっとした副収入にもなるので、まずは登録だけでも済ませましょう。登録無料です。

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ライティングはもちろんのこと、さまざまなスキルを売買できるココナラもオススメです。まずは無料登録だけしておいて、時間が空いたら記事を書いてみましょう。

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文章の質を高めるために活用できるサイト

文章の基本となる型やテクニックとともに、必要なのが「情報収集力」です。書き方の基礎をマスターしていても、最新の情報や基本となる知識をインプットしていなければ、文章の内容は薄くなります。

そこで、以下に無料で活用できる情報収集サイトを掲載しました。みなが見ている大手サイトではなく、業界ごとのちょっとマニアックなサイトから情報収集することによって、周囲に差をつけることができます。

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