朝食抜きのファスティングで疲労を減らそう

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 体調管理にはいろいろな方法があります。前提として、最も重要なのは、自分に合った方法を見つけて実践し続けること。本当に効果がある方法を実践し続けられれば、日々、健康的な生活がおくれるかと思います。

 そのうち、私がオススメするのは「ファスティング」です。ビジネスパーソンからアスリートまで、すでに多くの人がファスティングに取り組んでいるため、すでに一般的な健康法として周知されていることでしょう。

 重要なのは、このファスティングをどのように日常生活に取り入れるのかということです。それは、個々人の生活様式に合わせることが大切ですが、私はとくに「朝食抜き」のファスティングがいいと考えています。

■ファスティングとは

 そもそもファスティングとは、日本語で「断食」のことです。断食とは文字通り「食事を断つ」ことを指しますが、つまり何も食べないことがファスティングの基礎となります。生きていくための食事を断つのですから、行動としては逆説的です。

 一方で、私たちは習慣的に食事をしています。「なんだかお腹がすいたなあ」と感じる度に一日5回も6回も食事をしている人はまれで、普通、朝・昼・晩の3食を習慣化している人がほとんどかと思います(アスリートなどの例外は除く)。

 そのような習慣がある以上、食べることを疑わないまま、「断食など考えられない」という状態が形成されていきます。しかし、一日3食というのは、誰にとっても正しい習慣と言えるのでしょうか。もしそれで、身体に不調が生じているとしたら……。

 事実、江戸時代には一日2食だったと言われているように、現代人の食生活は少し食べすぎかもしれません。飲食業界のマーケティングで現在の習慣ができたとも言われるように、私たちは、一日3食という習慣そのものを疑うフェーズにきているのかもしれません。

■朝食を抜くとなぜいいのか?

 そのように考え、一日3食のうち、まずはどこかの食事を抜くことからはじめてみるとよさそうです。いきなりまったく食べないのは、身体の負担になりますし、何より空腹に耐えることができません。それでは無理なダイエットと同じで、続かないのです。

 一日3食が食べすぎという問題に着目し、食べる量を減らすためのファスティングなのですから、継続できなければ意味がありません。毎日でなくとも、週単位や月単位で、ファスティングできる仕組みづくりが求められます。

 では、どうすればより負担を減らして、続けられるファスティングができるのでしょうか。私がオススメするのは、朝食を抜く習慣です。そもそも朝というのは、頭がクリア(二日酔いなどでなければ)な反面、空腹感はそれほどないはずです。

 それもそのはずで、寝ているときは内臓も休んでいます。身体と同じように、内臓も起きてすぐ活発に動くわけではありません。そのため、起きてすぐに食事をしてしまうと、臓器に負担をかけることにもなるためです。

 だからこそ、起き抜けは白湯などを飲んで内臓をいたわり、朝食を抜いてみてはいかがでしょうか。どうしてもお腹がすいてしまうという人は、温かいスープなどを飲めば、空腹感は自然とやわらいでいくかと思います。

■体調の変化を見極めよう

 さて、朝食抜きのファスティングを続けてみると、身体が変化していくのがわかります。身体が軽くなり、臓器への負担も減るため、疲れにくさを感じられるはずです。その段階まで至れば、もはや朝食抜きのファスティングはやめられません。

 とりあえず続けていくというのも大事なのですが、身体の変化を体感することによって、効果を実感することも大切です。どんな健康習慣でも、効果を実感できないと続かないためです。ですので、ぜひ身体の変化に注目してみてください。

 感覚的にわからなければ、体重の変化など、数値化できる指標をチェックしてもいいでしょう。いずれにしても、「たしかに変化している!」と実感できることが大事です。それがすなわち、健康になることの醍醐味なのですから。

 いきなりすべての朝食を抜くのが難しければ、週末のみ実践してみたり、あるいは時間をずらしてブランチ(朝食と昼食をセットにする)をとったりしても構いません。できるだけハードルを下げ、継続できる方法を模索してみましょう。

■まとめ

・ファスティングとは「断食」のこと。
・現代人は食べ過ぎる傾向がある。
・まずは朝食から抜いてみよう。
・自分のペースで続けることが大事。

 朝食抜きのファスティングは、気軽にできる断食のファーストステップです。ぜひ、体調の変化を見ながら実践してみましょう!

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