書き続けるために必要な意志力・自制心・強制力はどのようにして養われるのか?

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 仕事やスポーツもそうですが、一定の技能を習得し、さらに上達するためには、反復継続していくことが大事です。練習量や行動量が多ければ多いほど、その行為や行動の中身が洗練されていき、考え方や方法も熟練していきます。

 勉強についても同様です。たとえば記憶は、反復することによって強くなっていきます。記憶の定着度は人によって差があるものの、ベースとなるのは反復の質と数によって決まってくるでしょう。その点、反復継続が大事なのです。

 さて、文章の上達に関しても、この反復継続が何よりも大事だと思います。重い腰を上げて机に向かわないと、文章を書き上げることはできず、上達もままなりません。では、どうすれば文章を書き続けることができるのでしょうか。

■書き続ける人になる!

 書き続ける人になるためには、「自分はどうすれば文章を書き続けることができるか」ということを、とにかく掘り下げなければなりません。その方法論は必ずしも一様ではなく、人によって方向性が異なります。

 たとえば、私はまったくの「無音」であることを好みますが、中にはわずかな人の声(雑音)がある方がよく書けるという人もいますし、音楽を聴くことを好んだり、場合によっては雨音とジャズなどの組み合わせを好んだりする人もいるでしょう。

 いずれにしても、書き続ける人になるには、自分に合った方法を模索する必要があります。しかもその方法論は、年齢や精神状態によって変わってくる可能性があるため、「正解」ではなく、いくつものもっともらしい方法をもっておくことが大切です。

 実は、そのような方法論をいくつも持っていることが、執筆を支える精神衛生にも作用します。人というのは弱いもので(私だけかもしれませんが)、「書けない」と思ったら書けなくなってしまいます。そのため、いかに「書けない」と思わないかが大事なのです。

■必要なのは意志力・自制心・強制力

 さて、人が「書けない」と思ってしまうのはどのようなときでしょうか。それは、極論になりますが、文章を書いていないときです。つまり、文章を書かなければ書かないほど、人は「書けない」と思うようになります。

 一流のアスリートを見てみるとわかりますが、彼らの練習はこの「書けない」をなくすために費やされているのがわかります。たとえば野球のバッターは、人が見ていないところでも、入念に素振りをくり返していることでしょう。

 技術力が未熟なうちは、素振りによってバッティングのスキルが高まるかと思います。当然、必要な体作りにもつながるでしょう。一方で、熟練のバッターが素振りをするのは、技術力向上ではなく、やはり、「打てない」をなくすためではないでしょうか。

 つねにバットを振っていることにより、身体が振り方を忘れず、それによって「打てない」という気持ちも消えていく。同じように、執筆者はつねに書き続けることによって「書けない」という気持ちを消すことが大事だと思います。

 そしてそのためには、執筆習慣を身につけなければなりません。日々、時間が許す限り、何かを書いている状態。それこそ、一流選手が毎日バットを振っているように、筆を取り続けることが必要です。

■意志力・自制心・強制力をどのようにして養うか?

 ただし、毎日のように書き続けるには、意志力や自制心が必要です。また、意志力や自制心は心身の状態に左右されやすいため、習慣化するための強制力も不可欠でしょう。習慣化してしまえば、意志の力はそれほど必要ありません。

 意志の力で自分を強制するのは大変ですが、あらかじめルールを決め、自制心を高める行動習慣を身につけてしまえば、続けることはそれほど難しくないでしょう。具体的には、日常を、書くという行為にフォーカスしてしまうのです。

 言い換えると「コミットメントを高める」ことになりますが、書くということに深くコミットしてしまえば、日々の行動や判断は変わってくるものです。そしてそれが習慣になり、意志力・自制心・強制力が自然と高まっていくわけです。

 「なんでそこまでする必要が……」と考えてしまう人は、いつまでも書くことにコミットできず、上達のレベルも一定水準にとどまってしまうでしょう。考える前に、書くこと。それでも考えてしまう人は、書く人生そのものを再考するべきかもしれません。

■まとめ

・書き続けることが上達の近道。
・「書くこと」が、書くスキルと意欲を高める。
・習慣的に書いていくことが何よりも大事。
・毎日書いていれば、意志力・自制心・強制力が自然と高まる。

 禅問答のようですが、書くことそのものが、書ける自分を養います。そのため、書き続けられる自分を育てることに注力しましょう!

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