自社のみでのコンテンツ制作や運用が厳しくなってくると、社外の専門家の力を借りることも出てくるでしょう。
そんな時に、どのような人や企業をパートナーとして選ぶかによって、その後のマーケティング全体や、費用面にも大きく違いが出ます。
そこで、コンテンツマーケティングにおける社外のスタッフの選別の仕方、コミュニケーションの取り方において注意すべき点などをまとめておきたいと思います。
専門業者の種類と特徴
先に述べた通り、どのような相手を選ぶかによって、その後の効果も費用も違いが出てきます。依頼したいのは、サイトの構築なのか、実際の記事の執筆なのかといった、業務の種類も吟味したうえでアウトソーシングするようにしましょう。
そこでまずは、業者の専門分野や特徴を押さえるなど、相手をよく知っておく必要があります。
・広告代理店
マス広告など大企業向けの案件を扱う総合広告代理店のほかに、ネットを専業とする代理店もあります。こうした会社では「リスティング広告」などが主になるため、ある程度予算のある企業向けであることが多いのが特徴です。
※リスティング広告の詳しい概要はこちら
・SEO会社
検索エンジンで対象ページを上位表示されるように対策してくれる会社です。あくまでSEO対策がメインであり、その他の分野について詳しくないこともあるため、確認が必要です。
・Web制作会社
Webサイト制作を専門としている会社です。デザイン性のあるページをつくってくれますが、それだけで集客につながるかは疑問です。オウンドメディアの目的やイメージを明確に伝えることが大切です。
・コンサルティング会社
戦略面から自社のサポートをしてくれるのがコンサルティング会社です。分析やマーケティングは的確であることが多いですが、実際のコンテンツ制作作業などを手伝ってくれるかは会社によります。戦略を自社で立てられていれば、わざわざ外注する必要なありません。
・フリーランス(個人)のライターやデザイナー
企業に所属しない専門家もいます。クラウドワークスやランサーズなどのアウトソーシングサービスを使えば、安価で大人数に依頼することも可能です。しかしその場合、人によって質にはばらつきが出るため、管理体制をつくっておくことが必要です。
自社に合ったパートナーの見きわめ方
次に、自社に合ったパートナーの見きわめ方について見ていきましょう。
・大切なのは企業名ではなく、担当者の実力
お付き合いする企業を選ぶ際には、「会社名」を見てしまいがちですが、実際に大切なのは、「担当者個人」の実力と信頼性です。
例えば、
・言行一致しているか
・専門用語を連発して話が分かりにくくなっていないか
・時間を守れるか
など、人間として信頼できる人かどうかは、必ずチェックしておきましょう。
逆に言えば、クラウドサービスで依頼を出したとしても、こういった項目をしっかりと満たす相手であれば、任せる価値があると判断することもできるのです。
・会計が明瞭である
Web制作などにおいては、どの工程にどのくらいのコストがかかるのかといったことが曖昧で、その都度変わってきます。そのため、価格設定などは相談の上、双方が納得できるよう確認を怠らないようにしましょう。
・自社の規模に合わせて対応してくれるか
中小企業の場合、大企業で行うような規模の大きい事例は合わないことも多いものです。自社にそぐわない手法を勧めてくる会社には注意し、しっかりと寄り添った話をしてくれる会社を選ぶべきです。
パートナーシップを築くうえで大切な3つのこと
社外のスタッフと一緒に仕事をするうえで、良好なパートナーシップは必須項目です。相手といい関係を築くためにはどのような点に注意すればいいのか、大きく3点にまとめられます。
・「パートナー」としての意識を持つ
相手を単なる「外注先」「業者」と認識するのと、「事業パートナー」と認識するのでは、対応にも大きく違いが出ますよね。自社のことを助けてくれる貴重な存在として大切に扱うことが、相手からも信頼される秘訣です。
・共通のゴールイメージを持つ
「何のために依頼しているのか」がぼんやりしてくると、効果は限定的になり、信頼関係も安定しません。自社の現状やKPI、目的を伝え、共有し、定期的にここに立ち返る機会を設けることも必要になります。
・フィードバックを必ず行う
パートナーが行ってくれた作業に対し、自社のコンセプトと一致するか確認することはもちろんですが、その修正点などを的確に相手に伝えることも、大事なことです。社内の人と同様の水準で判断し、指摘することで、相手の仕事の質も高まっていきます。
まとめ―良好な人間関係は「結果」も生む
コンテンツマーケティングは労力を必要とするもので、それはアウトソーシングしたからといって変わるものではありません。ですが、社外の専門知識を吸収できたり、効率を高められたりと、メリットは大きいものです。
さらに、アウトソーシングの効果を高めるのが、「人間関係」です。担当者と良好なコミュニケーションをとれれば、相手側のモチベーションアップになり、それはコンテンツの質にもかかわってきます。
互いに気持ちよく仕事をするために、互いの力を発揮できるコミュニケーションを心がけていくことが大切なのです。
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