絶対禁酒できる10の宣言と禁酒本

禁酒は、果たして意志の問題なのだろうか。

もし世の中に、依存しやすい性格の人と、そうでない人がいるとしたら… 僕は確実に前者だ。

煙草も依存したし、ギャンブルにハマってた時期もある。それらから抜け出せたのは、本当に幸運だったと思う。

きっと、タイミングとか偶然の出会いとかが、良い方向に作用したんだろう。だから、それ以外のことでツイてなくても、責めるわけにはいかない。

そして今、お酒をも、やめられるのかもしれないのだから。

小学校の遊具の上で

僕が初めて酔っ払ったのは、◯歳のことだ。母校の小学校にある、大きな遊具の上で、同級生5,6人と一緒に飲んでいた。もちろん、酒の味など分かるわけもない。

今だって、分かっているのかいないのか、定かではないのだから、下の毛が生えそろってまもないガキんちょに、酒の味など分かるはずもない。酔いだって、仲間のほとんどが体験していなかった。あるのは気持ち悪さだけ。

だがその日は違かった。今でも覚えている、忘れるわけがない、あの日本酒のラッパ飲みを。多分その時に僕は、軽度の急性アルコール中毒にかかったのだろう。詳しいことは言及を避けるが、兎にも角にも、ひどい目にあった。

それが最初の”酒の味”だ。

あとは、大学生になってから、ズルズル飲み始めた。夜勤のバイト明けの酒が、とくにかく旨かったのを覚えている。コンビニだったから、廃棄物とか持って帰っては、よくやってたっけな。ダメなわけだよ…。

もちろん、飲み会も連日あった。今考えれば、かなり酒で薄まった大学生活だったと思う。やり直せたら…という非現実的な話はしない。それに、酒以外にも、中毒になるものはたくさんある。

昔話はこれくらいにして、酒をやめるための10箇条を記しておこう。10箇条の作成には『禁酒セラピー』を参考にした。

空腹は、飲酒欲求につながりやすい。

お腹が空いたらしっかり食べる。あるいは、ノンアル・ノンカロリーの炭酸飲料で満たす。

積極的にストレス発散をする。

怒りそうになったら、深呼吸・水・客観的な思考で乗り切る。

寂しさを紛らわすために、お酒を求めない。

仲間や家族、ソーシャルメディア、本などで、孤独への対処をする。

無理して疲れをためてしまうと、飲酒への欲求を感じやすくなる。

精神的にも肉体的にも、疲労に敏感になり、丁寧に対応する。

日々の成果を見える化する。

単純なようだが、唯一の見える成果として、カレンダーを利用する。

明日は飲むかもしれない。でも、今日は飲まない。

それが無理なら、今だけ飲まない。あと5分だけ飲まない。

人生、良いこともあれば悪いこともある。

酒の飲んでも飲まなくても同様だ。自分ができるのは「やめるという決断」のみである。

禁酒は決して怖いことではない。

肩の力を抜いて、リラックスして取り組もう。僕はここにいる。

酒がなくなっても、失うものはなにもない。

もしあるとすれば、それは酒によってもたらされた「もともと不要な何か」だ。

酒がなければ、人生を楽しめないだろうか？　そうだとすれば、酒を飲まない人は、人生を楽しんでいないのだろうか？　僕は人生に満足しているし、日々の暮らしに不満もない。

だから、いつ死んでもいい思ってる。

でも同時に、もっと人生を楽しみたいとも思っている。