- 「なぜ、やりたくない仕事をしなくてはならないのだろう?」
- 「なぜ、新卒でなくては評価されないのだろう?」
- 「なぜ、レールから外れてしまった人も、そうでない人も、生きづらそうにしているのだろう?」
そんな素朴な疑問から、私の旅は始まりました。
豊かな国にいながら苦しみ続ける身近な人々
大学進学を希望して浪人した自分とは違い、中学校や高校を卒業してすぐに働き始める友人たち。経済事情から大学進学を諦めた兄。私の目には、彼らが幸せそうには映りませんでした。
また、たとえ大学を卒業していても、自分が好きじゃない仕事に追われる多くのサラリーマンたち。日々、満員電車に揺られる彼らの姿も、同様に幸せそうには見えませんでした。それどころか、苦しみながら、あるいはいつかはこの苦しみから逃れられると信じながら、必死にしがみついている様にしか見えなかったんです。そして、彼らは今も、生活のために苦しみながら働いています。
サラリーマン時代の地獄の日々
そんな疑問を抱きながら、私もサラリーマンになりました。そう、まさに「やりたくない仕事」に就いたのです。
マンション販売の営業、そして人材派遣の法人営業。今考えれば良い思い出ですが、当時はそれはもう地獄のような日々でした。何度「死にたい」と思ったことでしょうか。決して誇張ではなく、事実として、何度も自死が頭をよぎったこと。今でもはっきりと覚えています。
フリーターへの逆戻り
そしてついに、精神的に病んだ私は、社会から離脱しました。浪人時代と同じ、フリーターへの逆戻りです。
しかし、正社員ではなくなったというだけで、「自分が何をするべきなのか」「自分が何を目指すべきなのか」については、まったく定まっていませんでした。そのため、ただ闇雲に、多額のスクール費用を払って法律系の資格取得を目指したこともありました。唯一、目指すべきものが「独立すること」だったからです。
ただ独立を目指して
気持のこもっていない目標など、達成できるわけがない。そうとは知らず、ただ勉強をして、ただ日々を過ごして。気持が続かず、酒やギャンブルに逃げることもありました。
そして、気がつけば20代も後半に差し掛かる頃。見えてきたのは、「再就職が難しい」という現実でした。私には、誇れるようなスキルも、新卒からの職歴も、前向きに取り組みたい仕事も、全部無かったのですから。無理もありません。
私が唯一誇れるもの
そんな状態でも、私には唯一、誇れるものがありました。それが、幼い頃からずっと続けてきた「読書」です。
私の父親は、勉強や進路について、ほとんど言及することはありませんでした。そんな父が、たった一つだけ勧めてくれたのが「読書」だったのです。それを私は、愚直に続けていました。
そんな読書だけが、私の自信を支え、喜びも悲しみも愛も勇気も与えてくれたのです。
「読む」から「書く」へ
私は、学校の先生に褒められるような生徒ではありませんでしたが、それでも、作文だけは評価されました。今思えば、学校で教える作文に価値があるのかどうか疑問ですが、それでも、褒められた記憶というのは、強く印象に残っています。
そして私は、読むこと同様、書くことが好きだと気づいたのです。大学生の頃に、兄が統合失調症で暴れていたときにも、私は、ソーシャルメディアに文章を投稿することで、あるいは日記をつけることで、ささやかな癒やしをえていたのです。
そう、私には、まだまだ書きたい文章がある。
クラウドソーシングとの出会い
自分の実力に見切りをつけ、資格取得を諦めたちょうどその頃、私は劇的な出会いをすることになります。そう「クラウドソーシング」との出会いでした。
「クラウドソーシングを活用すれば、学歴やスキルに関係なく、個人として仕事を行うことができる!」
私は藁にすがる思いで、すぐさまいくつかのクラウドソーシングに登録し、仕事を行いました。そして、ささやかな謝礼とともに受け取った「感謝の言葉」。自分が、自分の好きなことで、社会の役に立っているという喜び。これは、何ごとにも代えがたいものです。それはもう、その喜びを伝えたく、運営会社の代表に会いに行ったほどに。
クラウドソーシング市場は、今後も拡大し続けるでしょう。2013年度の市場規模(クラウドソーシングシステム上で依頼された仕事の総額を指し、成約に至らなかった仕事の金額も含む)は、前年度比230.9%となる246億円を見込んでいます。(クラウドソーシング市場規模の推移と予測 出典:矢野経済研究所)
ソーシャルメディアとツール
そして現代では、facebookやTwitterなどのソーシャルメディアも拡大しています。これらはまさに、個人単位で情報を配信できる「自己メディア」に他なりません。自分のHPも、ブログやメールマガジン等も、同様の働きをします。まさに、ネット上の本店や支店、そして事務所ですね。
また、それを利用するためのツールも拡充しています。手軽な価格のPC、持ち運べる薄型ノートPC、スマートフォンにタブレット端末。そして、たくさんのwi-fi機器やネット環境。クラウドを活用すれば、同期も簡単です。
そしてこれらは、驚くほど安価で手に入ります!
個人の活躍が「日本」をそして「世界」を元気にする!
- 終身雇用の終焉
- 大手企業の倒産
- 新卒採用の形骸化
それらはただ、人間本来の働き方、そして生き方の再定義を意味しているだけです。生活が豊かになり、物があふれ、心が荒んだ私たちにとって、本当に大切なのは『自分の人生を自分らしく生きること』だと、多くの人が気付き始めたのです。
好きでないことに使っている時間など、もう無いのです!
たまらなく好きなものを見つけろ
スティーブ・ジョブズの有名な演説には、次のようなメッセージがこめられています。
たまらなく好きなものを見つけろ
その理由は、たまらなく好きなものが情熱を生み、その情熱こそが、あなたの持てる才能を最高のかたちで表現するための道具となるからです。
私の場合、それは「文章」でした。文章を読むことで、また、文章を書くことで、私はこれからも人に社会に貢献していきたい。そして、私の文章を読んだ数多くの個人が、自分の好きなことをして、世界を変えるようなあっと驚く才能を発揮してくれたら…。私は、自信をもって抱き続けることができるのです。
かつて私が望んでいたエスケープとしての「死」ではなく、いつ死んでも構わないという前向きな「生」を。
私はこれからも、すべての個人がより良く生きられる社会を目指し、文章を書き続けます!
文章を通じて個人の元気を応援するサイト「コジゲン」は、 そんな現役ライターの山中がお送りしております。
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