「文章の書き出し」に欠かせない“KKKI”とは

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文章,冒頭,書き出し

 

 文章の書き出し(リード文)には、何を書くべきなのか。

 文章の書き出しによって、その後の文章、さらには文章全体を読んでもらえるかどうかが決まります。

 そのため、文章の書き出しはとても大事です。

 たとえば、『よくわかる文章表現の技術〈2〉文章構成編 (新版)』には次のように書かれています。

 

書き出しは、初対面の人との第一印象に相当し、情報過多の現代社会にあって、自分の書いた文章を最後まで読んでもらうためにもっとも工夫を要するところである。

 

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文章の書き出しはとっても重要!

 たとえば、100人の男女が参加するお見合いパーティーがあったとしましょう。そこでは、出会いのチャンスがいくらでもあるように思えます。

 しかし、そのようなシーンにおいて、みすぼらしく汚らしい人がいたとしたらどうでしょうか。きっと、誰からも相手にされないことでしょう。

 最初の印象が悪ければ、自分に興味をもってもらうこともできず、仲を深めることもままなりません

 文章も同じです。

 文章の書き出しで読者を惹きつけておかなければ、最後まで読んでもらえないのです。だからこそ、文章の書き出しは工夫しなければならないのです。

 

文章の書き出しに書くべき4つのこと

 では、文章の書き出しには何を書けばいいのでしょうか。

 同書では、「魅力的な文章の書き出しに必要なポイント」として、次の4点を挙げています。

 

(1)情報の共有

(2)情報の空白

(3)共感できる内容

(4)意外性のある内容

 

 具体的には、次の4つのポイントを意識して文章の書き出しを書くことが大切であるとされています。

 

①どんな情報を提供するのかを提示する(情報の共有)

②読者が知らない事柄が文中にあることを匂わせる(情報の空白)

③知識・情報レベルに加えて、感情レベルでも共感できるような題材を選ぶ(共感できる内容)

④当たり前のこととして見すごされてきた事実に着目し、論を展開していく(意外性のある内容)

 

 まず、読者に興味をもってもらうために、「情報の共有」を行います。どんな情報が書かれているのかを提示しておかなければ、読者は先を読んでくれません。また、この段階で、想定する読者を意識して情報を共有することも求められます。

 ただし、わかりきったことだけを書いていても、読者は読んでくれません。そこで、読者が知っていることをベースに、読者が知らないことを提示するのが「情報の空白」です。すでに知っていることを埋める空白があると、自然に読み進めてもらえます。

 また、知識や情報レベルだけでなく、感情レベルでも「共感できる内容」を意識することが大切です。多くの人に共感してもらえそうな題材を選び、できるだけ肯定的な内容でまとめていくことが、その文章の好感度アップにつながります。

 さらに、「意外性のある内容」を盛り込むことも忘れないようにしましょう。とくに、情報があふれている現代においては、これまで当たり前とされてきたようなことを覆すような意外性が求められます。独りよがりの意見ではなく、共感が得られる意外性を意識してみましょう。

 

 これらのポイントをまとめると、「共有」「空白」「共感」「意外性」の頭文字をとって「KKKI」となります。

 

読まれる文章の書き出し(具体例)

 たとえば、同書で紹介されている事例のうち、「続きを読んでみたい」という回答が多かった書き出しは次のとおりです。

※テーマは「嫌いなことば」「違和感を覚えることば」。

 

・「参加することに意義がある」一体誰がこんな事を言いだしたのだろう。

・「大したことないじゃん」それはあなたにとってはね。と、言われるたびに思う。

・「ピン札」という言葉が嫌いだ。

・私が日常生活のなかで耳にする言葉のうちで、とくに違和感を覚える言葉は、「目玉焼き」ということばである。

 

 これらの文章には、「そうだ!」「たしかに!」という共感や、「えっ、どういうこと?」「なんで?」といった意外性があります。

 また、「これからどのような文章が展開されていくのだろう?」などと興味をそそられるのもポイントです。

 

☆読まれる書き出しのテクニック

 具体例からは、読まれる書き出しに使えるテクニックとして、KKKI以外に次のようなものが挙げられます。

 

・「話し言葉」からはじめる

・誰もがもっともだと思っていそうなことに異議を唱える

・冒頭から核心にせまる

・簡潔にまとめる

 

読まれない文章の書き出し(具体例)

 一方で、「続きを読む気がしない」という回答が多かった書き出しは次のとおりです。

※テーマは同じく、「嫌いなことば」「違和感を覚えることば」。

 

・私がなんかおかしいな、と思う言葉はいくつかある。そのうちの一つを紹介したいと思う。ただし、このレポートを出された時点で、“いやだなあ”と思ったのはたしかである。というのは……

・「嫌いなことば」についてレポートを書くにあたり、まず私の中にある「ことば」の捉え方について付記しておきたい。

・「お疲れ様です」私がこのことばに違和感を感じる理由。(1)……。(2)……

・言葉が力を持つ場合がある。言葉が本来の意義や意味を失い、勝手に一人歩きしてしまう場合がある。

 

 こちらの文章には共感ポイントや意外性がなく、私的(個人的)な内容となっています。もっと言えば、読者のことを考えていません

 そのため、「だからどうした」「どうでもいいよ」といったネガティブな感想を読者がいだいてしまいます。

 

☆読まれない書き出しの特徴

 具体例からは、読まれない書き出しの特徴として、次のようなものが挙げられます。

 

・回りくどい

・無駄に長い

・説明的な書き出しになっている

・簡単なことばを難しく表現している

 

読まれる文章の書き出しは「KKKI」で

 あらためて、文章の書き出しのポイントを確認しておきましょう。次の4つです。

 

①どんな情報を提供するのかを提示する(情報の共有)

②読者が知らない事柄が文中にあることを匂わせる(情報の空白)

③知識・情報レベルに加えて、感情レベルでも共感できるような題材を選ぶ(共感できる内容)

④当たり前のこととして見すごされてきた事実に着目し、論を展開していく(意外性のある内容)

 

 これらのポイントをまとめて「共有・空白・共感・意外性(KKKI)」と覚えておくようにしてください。

 

 さらに、書き出しを書くテクニックとしては次のようなものが挙げられます。

 

・話し言葉からはじめる

・誰もがもっともだと思っていそうなことに異議を唱える

・冒頭から核心にせまる

・簡潔にまとめる

 

 一方で、読まれない書き出しの特徴は次のとおりです。

 

・回りくどい

・無駄に長い

・説明的な書き出しになっている

・簡単なことばを難しく表現している

 

 文章の書き出しを書く際には、これらのポイントを意識してみてましょう。きっと、もっと読まれるような文章が書けるようになるはずです。

 

よくわかる文章表現の技術〈2〉文章構成編 (新版)

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