研究計画書および筆記試験とともに評価の一角を担う「面接」。とくに、社会人大学院(MBA)で押さえておきたい面接のポイントについて解説しています。
社会人大学院(MBA)入試における面接とは
そもそも、社会人大学院(MBA)入試における面接は、研究計画書に関することが中心となります。そのため、作成した研究計画書の内容について、しっかりと頭に入れておくことが大切です。加えて、研究計画書に書ききれなかったことを補足しましょう。
たとえば、次の項目については、あらかじめて説明できるようにしてください。
・研究計画書の概要
・研究テーマ設定の背景(社会経験や仕事内容との関連)
・研究テーマのポイント
・先行研究について
・研究テーマ関連の用語(専門知識)
・志望動機や目的
面接で聞かれる3つのポイント
次に、面接時に聞かれる質問項目についてみていきましょう。面接で聞かれる事項は大きく次の3つです。
1.志望動機
2.過去の経験や習得した知識
3.その他、学習にあたって必要なこと
志望動機
とくに大学院入試でアピールしたいのは、「学問的動機」です。具体的には「①社会人として直面している問題は何か?」「②その答えを学問的にどう解決しようとしているのか?」という点に着目して述べるようにしましょう。
また、問題に対する学問的な解決について、その大学院でしか実現できない、あるいはその大学院が最適であるということも、具体的に述べておきたいところです。
過去の経験や習得した知識
入学する大学院の専攻について、基礎的な知識を身につけておくべきなのは言うまでもありません。MBAであれば、経営学の基本書および専門書を読み込み、一定の知識を身につけておくのは必須です。
そのうえで、これまでの職業人生で得られた知識や経験についてアピールするようにしましょう。実務の中で得られたオリジナルの社会経験、あるいは個性をていねいに伝えるようにしてください。(主婦や学生の方も同様です)
その他、学習にあたって必要なこと
その他の質問として一般的なのは、「経済力」「通勤・通学」「周囲の理解」などについてです。仕事をしながら学業を続けていくには、経済力はもちろんのこと、仕事との両立が可能かどうかについても戦略的に考えておかなければなりません。
もちろん学問への意欲も大事ですが、現実問題として両立できるかどうかについて、社会人としての良識ある回答を心がけましょう。自分はもちろん、勤めている企業、あるいは社会の役に立つために、というスタンスが大切です。
面接時の注意点
回答として、「ハクをつけるため」「知的好奇心のため」「専門知識を得るため」のようなものはNGです。なぜ大学院でなければならないのかについて、自分なりに掘り下げて考えておきましょう。
また、必要以上にネガティブなことを言うのもダメです。面接はある意味で交渉の場です。自分に不利な材料を出す必要はありません。「他の学部の方が最適では?」など、ちょっと意地悪な質問に対しても冷静に答えられるようにしましょう。
想定問答集
最後に、面接時にしっかりと話せるように、「想定問答集」で練習しておきましょう。下記に、代表的な質問事項をピックアップしましたので、自分の言葉で説明できるように練習してみてください。
・どこでうちの大学を知りましたか?
・なぜこの大学院を志望しているのですか?
・入学して何を研究したいのですか?
・社会人経験と研究テーマとの関係について聞かせてください。
・研究計画書に関すること(研究内容、調査方法など)
・研究の実現性についてはいかがですか?
・研究に必要とされる知識はありますか?
・修了後のキャリアプランはどう考えていますか?
・大学院進学に対する周囲の理解(家族など)はありますか?
・筆記試験の結果についてはいかがでしたか?
・大学院通学に関すること(学費、仕事との両立など)
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