「一年の計は元旦にあり」。
一年の計画は、年始めである元旦にたてると良いという言葉です。心機一転、あたらしいことに挑戦するのもいいですよね。
そして元旦といえば、やっぱり初詣です。
そんな初詣には、“正しい祈り方”があることをご存知でしょうか。お祈りをするのなら、周囲にも自分にも、より良い影響をもたらしてくれた方がうれしいですよね。
そこでこちらの記事では、『祈り方が9割 』より、初詣の正しい参り方・祈り方について紹介していきましょう。
「初詣の正しい祈り方」5つのポイント
初詣の正しい祈り方には、次のようなポイントがあります。
1.肌を露出する服装は避ける
お参りをするときの服装は、「肌を露出する」のはNGです。真冬のこの時期であれば問題ないかと思いますが、露出の少ない正装が基本となります。
男性であれば、襟付きシャツと長ズボンに靴下。女性であれば、ひざ下まであるスカートで、素足は避けます。もちろん、男女ともにスーツであれば万全です。
2.鳥居をくぐるときの手順
鳥居をくぐるときには、次の手順で行います。
- 鳥居の手前で直立
- 上体を15度倒す(会釈)
- そのまま1秒とめる
- 上体を起こして直立
- 鳥居をくぐる
この動作は、帰るときにも行います。
3.手と口をすすぐ(手水をとる)
お参りの前に、手と口をすすぎましょう。次の手順で行います。
- 柄杓で水をすくう
- 左手をすすぐ
- 右手をすすぐ
- 左手を受け皿にして、口をすすぐ
- 再度、左手をすすぐ
- 柄杓の柄を洗う
すすいだ水は水盤に入らないように注意し、また柄杓の水は1杯分ですませるのがポイントです。
4.賽銭からお祈りまでの手順
賽銭からお祈りするまでにも手順があります。次のとおりです。
- 賽銭を入れる
- 直立する
- 90度のお辞儀を2回行う(二拝)
- 柏手を二度うつ
- 手を合わせて祈る
- 90度のお辞儀を1回行う(一拝)
「二拝二拍手一拝」と覚えておきましょう。
5.お祈りする言葉について
お祈りする内容としては、「感謝の祈り」と「愛情の祈り」を意識して行います。
感謝の祈りとは、神様に対して感謝することです。たとえば、
「本日は無事にお参りさせていただき、ありがとうございます」
「いつも食べ物をお与えくださり、ありがとうございます」
祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門
などの言葉を祈ります。
愛情の祈りとは、自分のためではなく、公やみんな、あるいは社会の「喜び」を願うことです。具体的には、
「私の会社の事業が成功しますように」→「会社の事業が成功して、会社のスタッフが喜びますように」
「私の書籍が多くの人に読まれますように」→「書籍が多くの人に読まれて、読者の方々が喜びますように」
祈り方が9割 願いが叶う神社参り入門
などです。
あくまでも、私・自分・個人のために願う(不浄の願い)のではなく、公・みんな・社会の喜びを願う(清浄な願い)のがポイントです。
元旦に“心を洗う”習慣を
このように、初詣には正しい祈り方があります。
人間だれしも、気づかぬうちに過信や慢心をいだきやすいもの。場合によっては、傲慢や怠惰など、悪い方向に進んでしまうこともあるでしょう。
ぜひ年に一度のこの機会に、心を清め、新しい年を迎えてみてはいかがでしょうか。