Webサイトを設置する目的は「集客」「宣伝」「認知向上」などさまざまです。なかでも、手っ取り早く収益をあげるために活用できるのが「アフィリエイト」です。そもそもアフィリエイトとは、「提携する」という意味で、販売サイトと提携して広告を掲載することです。
ただ、インターネット上には怪しい情報も散乱しており、「なんだか胡散臭い」といったイメージも……。しかし、実際にブログやホームページを運営している方にとってみれば、アフィリエイトは確固たる収益源のひとつ。利用しない手はありません。
そこで今回は、『アフィリエイトの王道』 から、サイトアフィリエイトで稼ぐエッセンスを抜き出しました。とくに「アクセスはそこそこあるんだけど、収益が伸び悩んでいる方」向けにまとめています。
成功者が語る“稼ぐためのポイント”
本書冒頭のインタビューでは、年収ベースで1,000万円以上稼いでいるという方が、その秘訣を語っています。ポイントは次のとおりです。
・オフィシャルサイトで製品情報を見つける→そのサイトで扱っていないネタを解説
・評判を「知恵袋」などで調べる→ユーザーのニーズを汲みとってコンテンツに反映
・自分が興味のあるテーマで、継続して更新する
・プログラムのコミッションは2,000円を基準に(生活できるレベル)
・稼げるジャンル「無料申し込み」「パソコン」「お悩み系」に参入する
・コンテンツはユーザーのためになる内容で
・ページのボリュームおよびコンテンツを増やす
・売上げが落ちた時はキーワードのチェックを。複合キーワード対策で改善することも☆プログラム選びのポイント
1.商品紹介ページが優れているか(ユーザー目線で販売サイトを作っているか)
2.自作のバナーで反応率をあげる→文字リンクもあり☆テーマ選びのポイント
1.人気のジャンル・稼げるジャンルに参入する
2.「自分なりの回答」をコンテンツに反映させる
Tips的なテクニックも多いですが、とくに重要なのは次の3点です。
1.テーマは「興味のあるネタ」×「ユーザーのニーズ」
2.稼げるジャンルに参入する
3.継続的な更新と、定期的な改善をくり返す
更新はできているけど、収益があがらないという方は、とくに2の「稼げるジャンルに参入する」ということを意識すると良さそうです。
ちなみに、稼げるジャンルとは次のとおりです。
※インターネットで購入・申し込みしやすい商品・サービス
・金融(証券口座、FX口座、クレジットカード)
・化粧品(無料のお試しセット)
・健康食品、健康グッズ(サプリ、ダイエット食品、エクササイズマシン)
・保険(自動車、生命保険)
・教育(資格取得講座の資料請求、資格、語学)
・自動車(中古車、燃費向上グッズ、バイク)
・就職、転職、人材派遣
・レンタルサーバー
・ブランド品
・パソコン(中古、BTO(注文生産))
このなかから、自分のサイトにあったプログラムを探すことで、収益を高めることが可能となるのですね。
サイトアフィリエイトの基本
最近では、ブログで稼いでいる人もたくさんいますが、本書に掲載されているのはあくまでもサイトアフィリエイトの手法です。ただし、稼ぐためのポイントはそれほど変わらないと思われます。
たとえば、サイトアフィリエイトの基本は次のとおりです。
・ユーザーにとって有益なサイトをつくる
・ユーザーにとって購入してメリットがある商品を紹介する
・早く9回失敗して、1回の成功をつかむこと
シンプルなようですが、ビジネスにおいてもっとも重要な点を網羅しています。結局のところ、「有益なサイトをつくり」「購入するべき商品を勧め」「トライ&エラーをくり返す」ことが基本となります。まさに、「急がばまわれ」ですね。
サイト改善の基本
次に、サイトを改善する際に注意したい点について見ていきましょう。
・必要最低限のアクセスは50アクセス/1日
・サイト立ち上げ時には最低20ページ必要、週1~2回のペースで更新する
・目安は100~200アクセスごとに1件の成果(0.5~1%)
・セッション200~300/1日、平均PV5~7が目標
・PVトップ30の記事のうち、直帰率が30%~50%のページを修正。30%以下を目指す
・キャッチコピーやアンカーテキストにはとくに気を使う→ユーザーが得られる具体的なメリットを書く
・コンバージョン率を高めるには説得力が大事。そのためには商品知識が不可欠
・アフィリエイトリンクはテキストリンクが基本→ユーザーに与えるメリットを書く
数字データに関しては、Google Analytics(グーグルアナリティクス)を導入すれば明らかになります。本書には、導入までの経緯も詳しく掲載されていますので、まだの方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
・テーマは「興味のあるネタ」×「ユーザーのニーズ」
・稼げるジャンルに参入する
・継続的な更新と、定期的な改善をくり返す
・ユーザーにとって有益なサイトをつくる
・ユーザーにとって購入してメリットがある商品を紹介する
・早く9回失敗して、1回の成功をつかむ
・改善は数字をベースに行う
・勧める商品について知り尽くす
・アフィリエイトリンクはテキストで「ユーザーに与えるメリット」を書く
やはり、ビジネスもアフィリエイトも、「自分とユーザーを理解すること」に尽きるんですね。そして愚直にPDCAをまわしていく。あとは行動あるのみです。
目次
第1部 基本編(始める前の心構え
仕組みを理解する
市場動向と分析
始める前に必要なもの)
第2部 開業編(ASPの選び方
テーマの決め方
商材の選び方
プログラムの選び方
キーワードの選び方
コンテンツ案の考え方
コンテンツの制作手法
SEO&SEM対策)
第3部 運営&改善編(戦略/戦術の見直し方
アクセス解析の手法
成約率を上げる仕組み
サイト運営の改善手法
情報収集の心得)
第4部 Tips編
著者
伊藤 哲哉
1973年栃木県生まれ。2001年にサラリーマンを辞めて、独立起業するが失敗。多額の借金を背負う。借金を返済すべくアフィリエイトサイト『かかってこい英会話』を開設。失敗の連続だったが、徐々に軌道にのりはじめ、毎月100万円以上の報酬を獲得するに至る。その後、運営サイト数を増やし、自身の収入を伸ばすとともに、『アフィリエイトカレッジ』の講師としてアフィリエイトノウハウを教える活動に従事している。
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