インターネット時代に書く文章「5つのポイント」

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 インターネットの登場によって、文章の法則は変わったのだろうか。 否、原理原則が不変なように、文章の法則も、基本的には変わっていない。

 だからこそ我々は、これまでに学んだ文章技術を、これからも活用することができるのだ。 ただ、時代の変化とともに、変わったこともある。 その点に注意しないと、せっかくの文章も、効果が半減してしまう恐れもあるのだ。 


インターネット時代の文章

 変わったのは、我々のライフスタイルや情報収集の仕方、能力、そして使える時間だ。 それらを意識することで、どのような文章が効果的かも見えてくるだろう。 以下、ポイントを列記する。

1.情報媒体の増加

 その内容が正しいか間違っているかはさておいて、現代は情報媒体が溢れている。 テレビ、ラジオ、PC、タブレット、スマートフォン、雑誌、口コミ…、数え上げればキリがない。 そんな中、あなたは一つの文章に、どのくらいの時間を使っているだろうか。 きっとそのほとんどは、数秒程度だろう。 だからこそ書き手は、目移りしやすい読者に読んでもらえるような工夫をする必要がある。 見出し、キャッチ、導入部分、流れるようなストーリー、引き込む臨場感、フック…。 可愛い動物や赤ちゃんの画像では、そう長くは引き止められない。 

2.あふれる情報

 同様に、情報そのものも溢れている。 そのおかげで、消費者の目は肥え、選別眼は鋭い。 下らない、つまらないと思われた瞬間、あなたの文章は飛ばされる。 そしてすぐに忘れ去られる。 しかしもし、あなたの文章が、読み手の潜在的な願望に訴えかけるものなら。 読み手が心の奥底で抱えていた深い悩みを、解決するものだったら。 キーワードは、「願望と不満」だ。

3.「売りたい」では売れない

 自分の売り上げのことしか考えていない営業マンから、誰が商品を買うだろうか。 同様に、売りたい、儲けたい、稼ぎたいという書き手の願望がにじみ出た文章を、誰が読むだろうか。 その文章を読めば、どんな問題が解決するのか。 読み終わった自分に、どんなメリットがあるのか。 書くべきなのは、そういった内容の文章だ。 「読まれたい」では誰も読まない。

4.読み手は時間がない

 また、読み手には時間がない。 現代人は、やらなければならない事と同じくらい、やりたい事をたくさん抱えている。 そういった願望を持たせるために、企業は必死だ。 もちろん、セールスライターもその一部だろう。 読み手の時間を奪ってはいけない。 サッと読めて、楽しく、時間を忘れられるような文章を書こう。

5.書き手の選択肢が広がった

 消費者だけでなく、書き手の選択も広がっている。 何も、雑誌に寄稿するだけがライターの仕事ではない。 ウェブ上だけでも、ホームページ、ソーシャルメディア、まとめ記事などたくさんある。 だからこそ、それぞれの特性を理解し、場にあった文章を提供すべきだろう。 硬い柔らかい、勉強になる笑える、リアルタイム後で読む。 もっとも適した文章を考えるクセ付けが必要だ。

文章を進化させる

 大切なのは、文章を進化させることだ。 時代が進化しているのに、書き手そして文章が停滞していては、置いて行かれてしまう。 ぜひ肝に銘じておこう。

参考

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