「もっと伝わる文章が書けるようになりたい」
「SNSやブログで注目されたい」
「仕事で求められる文章力を高めたい」
こうしたニーズに応える文章術の本は数多くありますが、初心者にとっては「どれを読めばいいのかわからない」というのが正直なところではないでしょうか。
この記事では、初心者から中級者まで広く役立つ「文章力アップの定番書籍」を5冊に絞ってご紹介します。
どれもAmazonで購入でき、すぐに実践に活かせるものばかり。
「読んで満足」で終わらせず、日々のアウトプットにつなげていきましょう。
「文章力」と一言で言っても、種類があります
文章術の本は、大きくわけて以下のようなジャンルに分類できます:
- ロジカルライティング(論理的に伝える力)
- コピーライティング(感情に訴える言葉づくり)
- 日本語の運用技術(語彙・文法・文体など)
- 構成・段落の組み立て
- 「読みやすさ」の追求(リズム・余白・視認性など)
この中から、自分の目的に合った本を選ぶことが大切です。
今回は、それぞれの分野から1冊ずつ、総合的にバランスよく学べる5冊をピックアップしました。
おすすめ1:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健)
- ジャンル:構成力・読者意識の基本
- 対象:文章に苦手意識のある人すべて
- 特徴:語りかけるような文体で読みやすい/思考法から教えてくれる
「文章が書けない」と悩む人の多くは、「何を書きたいのか」がはっきりしていません。
この本では、「自分ではなく、読者のために書く」という根本の意識を養うことから始まり、読み手に伝わる構成の組み立て方を解説しています。
「文章は、書く前に8割が決まっている」
という指摘にドキッとした人には特におすすめ。
おすすめ2:『新しい文章力の教室』(唐木元)
- ジャンル:Webライティング実践
- 対象:ブログ・SNS・Webメディアで書く人
- 特徴:編集者が実例をもとに解説/「読まれる文章」に特化
「読みにくい」「わかりにくい」と言われる文章には、共通する落とし穴があります。
この本では、“伝わらない文章”の原因を具体例で示しながら、改善策を丁寧に説明しています。
Webライターを目指す人や、SNSでの発信力を高めたい人にとって、まさに教科書的存在。
すぐに実践できる技術が詰まっています。
おすすめ3:『人を操る禁断の文章術』(メンタリストDaiGo)
- ジャンル:心理効果を使ったコピーライティング
- 対象:商品紹介や営業・プレゼン資料を作る人
- 特徴:感情に訴える文章/購買行動につなげるテクニック満載
論理だけでは人は動きません。
この本では、「読者の無意識に働きかけて行動を促す」ライティングのテクニックが紹介されています。
やや刺激的なタイトルですが、内容は堅実。
特に、セールスやマーケティング分野の文章力を磨きたい人にとっては実用性の高い1冊です。
おすすめ4:『日本語の作文技術』(本多勝一)
- ジャンル:正確な日本語の運用と構文の技術
- 対象:論文・報告書・評論文などを書く人
- 特徴:一文の構造を深く掘り下げる/硬派な内容だが一生モノ
「助詞の使い方ひとつで、文の意味が変わる」
そうした文章の精度を高める技術を、理論的に解説している名著です。
少し硬めの印象ですが、一文一文の説得力を上げたい人には極めて有効です。
地味ですが、最も“差がつく”一冊といえるでしょう。
おすすめ5:『書くことについて』(スティーブン・キング)
- ジャンル:創作と実践的な文章術の融合
- 対象:小説家志望、エッセイやブログで表現したい人
- 特徴:自伝的な要素も多く、読み物としても面白い
「書くこと」と「生きること」が直結している、という感覚を与えてくれる一冊。
キングが自らの経験をもとに、“文章を書くために必要な環境・習慣・心構え”を語っています。
創作系・エッセイ系・長文系に取り組むすべての人にとって、書くことの原点に立ち返らせてくれる良書です。
書くだけでは上達しない?本から実践へ
これらの本を読んで知識を得るだけでは、文章力は大きくは変わりません。
大切なのは、「書く → 読み直す → 改善する」という反復とフィードバックの習慣です。
たとえば:
- 書いた文章を音読してみる
- 他人の目でチェックしてもらう
- 書いたものを公開して反応を見る
こうした小さなサイクルを継続することで、本で学んだ技術が自分の血肉になっていきます。
まとめ:迷ったらまずこの1冊から
どれも実績ある定番書ですが、迷う方にはまず【『20歳の自分に受けさせたい文章講義』】をおすすめします。
「伝えるってこういうことか」と納得できるだけでなく、書くことへの苦手意識もやわらぎます。
ぜひ気になった1冊から手に取り、日々の文章に変化を起こしてみてください。
読んだ人だけが、次のステージに進めるはずです。