“歩いて書く”エッセイには7つのメリットがある『街を歩いてエッセイを書こう 』三善里沙子

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街を歩いてエッセイを書こう

街を歩いてエッセイを書こう

街を歩けば棒に当たる。

いや、正確には「犬も歩けば——」だ。ただ、街に出れば何かに当たる可能性はある。少なくとも、家に引きこもっていては当たらない。リアルに痛みを伴うインターネット上の何か、というのも無い。誹謗中傷によって心はいくばくか痛むかもしれないが。

「書を捨てよ、町へ出よう」と言ったのは『言葉の錬金術師』の異名をもつ詩人の寺山修司だ。それが現代では「家にこもってググれ」となっている。世界はインターネットの中にある、と。

しかしそれでも、私は再度「街に出よ」と言いたい。もしあなたが「エッセイを書きたい」と言うのなら。現代風に言うとこうなる。

『スマホを持って、街へ出よう』


街にはなにがあるのか?

さて、街には何があるだろうか?

飲食店があれば本屋もある。スーパーやコンビニ、居酒屋に映画館だってある。道中には緑や人の往来もあるかもしれない。電車に乗れば、人の話す内容や吊り広告に注目してみる。街は刺激に満ちているのだ。

人や動物とふれあうのも良いだろう。そこであなたは、いつもと違った心の変化に気がつくはずだ。そうなればもう街の虜である。書くことは山ほどある。

街を歩いてエッセイを書こう!

1.「街歩き」7つのメリット

街歩きのメリットはたくさんある。『街を歩いてエッセイを書こう』で紹介されているのは次の7つだ。

  1. 発見がある
  2. 観察力が育つ
  3. 運動になる(健康に良い)
  4. お金がほとんどかからない
  5. 文化や歴史を知るきっかけになる
  6. ふれあいがある
  7. 気楽にできる

どれも、エッセイを書くきっかけとしては十分だろう。

2.「街歩きエッセイ」を書く

街を歩いてエッセイを書く場合は、次の点に注意したい。

  • 五感をフルに活用する
  • さまざまな視点をもつ
  • 具体的・客観的に
  • テンポとリズムを大切に
  • 起承転結で
  • 日頃から雑学を仕入れておく
  • 考えて書く

文章にテンポとリズムをもたせるには、たくさん書いてあとから削ると良い。書く前から萎縮してしまうと文章に勢いがなくなってしまう。注意しよう。

3.エッセイの心得

最後にエッセイについて大事なこと。

エッセイを書くことは「自分の心が動いたこと」を「他人に伝える作業」である。肝に銘じておいてほしい。

ヒトコトまとめ

「エッセイを書く」とは

日々の暮らしの中で、心が動いた体験を、人に伝える、こと。

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<著者>

三善 里沙子
エッセイスト。東京生まれ。街や人をテーマに多くのメディアでエッセイストとして活躍中。

<類書>

街を歩いてエッセイを書こう

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