6年ブロガーをしているイケダハヤト氏の成功法則と、『10年つかえるSEO』の中身を比較した結果みえてきた凡人のコンテンツ論

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10年つかえるSEOの基本

SEOに関してはおおむね理解していたつもりでしたが、『10年つかえるSEOの基本』 を読んで、「あー、大切なことを忘れていたかも」と気付かされました。やっぱり大事ですよね、正当のSEO対策は。

ただ、イケダハヤト氏のコチラの記事を読んで、ちょっと考えがブレてしまいました。。なぜなら、『10年つかえるSEOの基本』に書かれている内容と、相反する記述があったからです。

そこで、両者の主張を比較してみました。すると、凡人には凡人のコンテンツ論があることがわかったのです。


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6年ブロガーをしているイケダハヤト氏VS『10年つかえるSEOの基本』

見出しは“VS”としていますが、よくよく考えてみると、両者の主張が相反しているのはあたりまえという結論に行き着きました。その理由は後で説明するとして、まずは両者の主張を比較してみましょう。

イケダハヤト氏の成功法則

イケダハヤト氏がコチラの記事で主張している成功法則は次のとおりです。

1.本数が命
2.自分が書く必要のない記事は書くな
3.収益源を多様化せよ
4.自らが「話題」になれ
5.何を語るかではなく、どのように語るかで勝負する
6.短期的なリターンはあえて無視しろ
7.何度でも語れ

まとめると、「いろんな意味で“アタマ”と“カラダ”を使ってとにかくたくさん書け!」となりますでしょうか。「2.自分が書く必要のない記事は書くな」あたりは、「自分にしか書けないことを、誰にでもわかるように書く」と言っていた井上ひさしさんの言葉を思い出します。

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文体論などもさすがですよね。結局、本当にオリジナルの情報なんて、もう世の中には存在していないのでしょう。

『10年つかえるSEOの基本』に書かれているSEO対策

一方で、『10年つかえるSEOの基本』に書かれているSEO対策は、まとめると次のとおりです。

1.キーワードの検索ボリュームは、感覚ではなく数値でチェックする
2.「タイトル」「最初の見出し」「本文」「ページの冒頭」などにキーワードを配置する
3.ほかのサイトにない情報、ほかのサイトよりも優れたコンテンツをつくる
4.量よりも質を重視。“薄・広・浅”ではなく“濃・狭・深”
5.検索エンジン視点ではなく、検索する人やマーケティング視点でつくる
6.役に立つ記事を書く(知らなかったことを教えてくれる、行動のヒントになるなど)
7.「見てほしい相手が使いそうな言葉」をなるべく選んで使う
8.「検索上位→リンクされる→露出増→検索上位」の好循環をつくる

キーワード対策をしっかりと行い、優れた(検索ユーザーにとって役に立つ)コンテンツを配信する。それにより、検索上位とともにリンクを得て、さらなる露出増を狙う。まさに、正統派・王道のSEO対策です。一言でいうと「信じる者は救われる」方式ですね。

両者の違いと、なぜ違うのかについて

両者の明確な違いは、イケダハヤト氏が「量」を重視しているのに対し、『10年つかえるSEOの基本』では「質」を重視していること。ここが明らかに違います。

あとは、イケダハヤト氏がマネタイズに重きを置いているのに対し、『10年つかえるSEOの基本』はあくまでも検索上位を考慮している感じでしょうか。ただ、方向性が違っても、目指すところ(読者の獲得)は同じです。

では、ブロガーでもメディア運営者でもないボクたちは、いったいどちらの方針を採用すればいいのでしょうか。端的に、ブロガーを目指す人は前者、企業のWEBマーケティング担当者は後者、ということにはならないと思います。なぜなら、くり返しになりますが、目指すところ(読者の獲得)は同じなのだから。

両者の主張が相反している理由

ここで、冒頭において「両者の違いはあたりまえ」と結論づけた理由をご説明しましょう。

おそらく、イケダハヤト氏が量を優先するのは、彼がすでに「自身の文体を確立しているから」だと思います。そして、SEO対策は、「文体を確立していない人がするもの」ということ。

ちょっと乱暴なまとめですが、文体を確立しているとはつまり、「◯◯さんの記事だから読む」であり、文体を確立していないとは「誰が書いたか知らなけど役に立つから読む」ということです。

たとえば、ちきりんやイケダハヤト氏は、すでに文体を確立していて、文章の中身はもちろん優れているのですが、それよりも「指名されて読まれる地位を確立している」んですね。これが大きい。

一方で、文体を確立していないボクたちは、やはり、正統派のSEO対策手法にのっとって、良質なコンテンツを配信するしかなさそうです。指名(リンク・シェア・直接検索)されるまでは。

もう、同じパイを奪い合うのはやめましょう

結論としては、「量」か「質」かではなく、「量も質も」ということ。ただ、いつまでも同じパイを奪い合うのは不毛なので、そろそろ自分の得意分野を見つけましょう

あとは、ゴールまであきらめないことです。「自分にしか書けないことを、誰にでもわかるように書く」。コンテンツの理想を目指して、ただひたすら書いていくのみですね。

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コメント

  1. […]  文体を意識することが、読まれる文章へと進化する秘訣。先日の記事では、イケダハヤト氏の主張と『10年つかえるSEOの基本』 の内容を比較しつつ、文体について考えてみました。 […]

  2. […] 6年ブロガーをしているイケダハヤト氏の成功法則と、『10年つかえるSEO』の中身を比較した結果みえてきた凡人のコンテンツ論 […]

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