独立してフリーランスになるために。Webスキルを身につけて“あえて転職する”という方法(成長戦略付き)

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政府主導の「働き方改革」「一億総活躍社会の実現」など、個々人の“仕事スタイル”が大きく変わろうとしている昨今。これから先、自らのスキルを活かして独立フリーランスへの道を模索する人も増えていくことと思います。

クラウドソーシングサービス大手のランサーズが調査したところによると、2017年時点における広義のフリーランサーは推計1,122万人。その半数以上が、「自らの能力を活かせる」という理由から、仕事に対する満足度が高いと回答しています。

『フリーランス実態調査2017年版』ランサーズ

ただし、会社員で働いている方にとって、いきなり独立するのはハードルが高いはず。まずは、稼ぎやすいスキルを身につけてからフリーランスになっても遅くはありません。その前提として、自らの“ジョブチェンジ”を考えてみるのもいいでしょう。

そこでこちらの記事では、ジョブチェンジという観点から、独立するために必要なスキルを身につける方法について紹介します。その方法論を一言で表現すると「急がば回れ」です。実は、転職をはさんだ方が、独立の成功確率を高めるかもしれません。

独立する前に準備しておきたいこと

準備不足のまま、フリーランスとして独立してしまうのは失敗の元になります。だからこそ、会社員時代に準備を進めておきましょう。具体的には、「人脈の形成」「スキルの棚卸し」「独立後の生活・仕事スタイル体験」の3つが挙げられます。

「人脈の形成」については、独立後の取引先を確保するために必要です。何もない状態からいきなり独立するよりも、人脈を形成しておけば、営業もかけやすくなります。社内はもちろん、異業種交流会などにも積極的に参加するのがポイントです。

「スキルの棚卸し」については、自らの経験および知見をあらためて確認します。その中において、自分がどんな仕事に適しているのかを知りつつ、独立に向けてのジョブチェンジを模索してみるといいでしょう。

そして最も重要なのが、「独立後の生活・仕事スタイル体験」の体験です。独立したあとの生活および仕事のスタイルがどのようになるのか、実際に体験してみることが大切です。そうすれば、無理なくフリーランスとしてスタートできます。

独立までの“3ステップ”

次に、独立までに踏んでおくべきステップを確認しておきましょう。おおむね、次の三段階が挙げられます。

「準備」→「体験」→「プレ独立」

準備についてはすでに紹介しました。また準備の最終段階として、体験が必要なのも同じ文脈です。必要な準備をしつつ、実際に体験もしてみる。土日や勤務時間外を利用して、副業などからはじめてみるといいでしょう。

一日フルで使える日があるのなら、その日をフリーランスとして過ごしてみるのもオススメです。起床時間から仕事スタイル、食事や休憩、終業まで、実際に独立したときのことを想定してシミュレーションしておけば、スムーズに独立できるはずです。

最後の段階である「プレ独立」については、有給休暇の消化時や仕事を辞めてからフリーランスまでの“対空期間”を指しています。仕事を辞めてすぐ事業を開始するのは大変です。身体を休めつつ、プレ独立期間で試験的に仕事をはじめてもいいでしょう。

資格ではなく自らのスキルに頼るという発想が不可欠

スキルの棚卸しを経て、そのまま独立するのはちょっと難しそうだと感じた場合。まずは、自らのスキルを高める必要があります。これまでの経験を活かし、新しいスキルを身につけてもいいでしょう。

ただし、安易に資格を取得するのはいただけません。なぜなら、資格が仕事をもたらしてくれるわけではないからです。フリーランスとして独立したいのなら、資格に頼るのではなく、自らのスキルに頼るという発想が求められます。

とくにオンラインで仕事をしたい場合は、自らのスキルがものを言います。事実、クラウドソーシングサイトで仕事を受注できている人は、資格によってではなく、自らの経験やスキルによって仕事を得ているのです。

副業・独立の登竜門「クラウドソーシング」

試しに、代表的なクラウドソーシングサイトをのぞいてみましょう。そこには、自らのスキルを活かしてさまざまな仕事を得ている人たちがいます。報酬単価もさまざまですが、フリーランスとしての仕事を体験するのにはうってつけです。

ランサーズ

冒頭のアンケートでも紹介したランサーズは、国内最大級のクラウドソーシングサイトです。多種多様な仕事と豊富な案件、手厚いサービスなども魅力的です。

クラウドワークス

すでに上場もしており、案件数および仕事の種類においてもランサーズに引けを取らないのがクラウドワークスです。この2つについては、いずれも登録しておいた方が無難です。

Bizseek

手数料の安さで言えば、業界最安値のBizseekも魅力的です。上記2社に比べて簡単な仕事も多いので、手始めに副業を体験するきっかけとしてオススメです。

シュフティ

女性向け、あるいは主婦向けといった印象が強いシュフティですが、実際には多種多様な仕事が掲載されています。上場企業が運用しているので、安心して利用できます。

【プラチナライター】

ライターとして独立したい方の場合、まずはサグーワークスの【プラチナライター】からはじめてみてはいかがでしょうか。さまざまな高報酬案件が紹介されています。

勝ち組は“尖ったスキル”をもっている

いくつかのクラウドソーシングサイトを見ていただくとわかるように、活躍している人のスキルは大きく3つに分類できます。

1.芸術系スキル(ライター、デザイナーなど)

2.Webスキル(プログラマー、エンジニアなど)

3.その他(マーケター、コンサルタントなど)

それぞれ順番に、「自らの才能を活かしたスキル」「Webの知見を活かしたスキル」「経験や頭脳を活かしたスキル」と表現できます。このうち、ジョブチェンジも踏まえたものとして最適なのは、やはり「Webの知見を活かしたスキル」でしょう。

なぜなら、すでに一定のニーズがあり、学習できる環境が整っているためです。ライターやデザイナーのように才能(あるいは趣味嗜好)に頼ることなく着手できますし、マーケターやコンサルタントのような経験や頭脳がものを言う職種とも異なります。

さらに、これまでの経験や知見を活かせるというのも魅力的です。たとえば、医療関係の経験を積んできた方が、Webの知識を身につけることによって、「医療×Web」というジャンルで一定の地位につくことも可能でしょう。

独立してフリーランスとして活躍するには、そのような“尖った武器”があると便利です。“他者にない特化した分野”と言い換えてもいいでしょう。キラリと光るアピールポイントがある方には、発注元も仕事をお願いしやすくなります。

ジョブチェンジを踏まえたWebスキルの身につけ方

では、ジョブチェンジを踏まえたWebスキルはどのようにして身につければいいのでしょうか。実は、Webスキルを身につけていきなり独立するのはオススメできません。なぜなら、経験が圧倒的に足りないからです。

だとしたら、どうすればいいのか。Webスキルを身につけて、転職すればいいのです。転職先でWebスキルを身につけたうえで、あらためて独立する。そのように、一見、遠回りに思える活動が、フリーランスとしての地盤を固めてくれます。

たとえば、WebCamp Pro(旧Webスク・ウェブスク)などへの参加がオススメです。短期間で集中的に学びながら、高いエンジニアスキルを身につけ、さらにはその後の転職・就職も保証されています

とくにWebCamp Pro(旧Webスク・ウェブスク)が優れているのは、“全額返金対応”を提供している点にあります。受講完了後、3ヶ月以内に転職・就職できない場合には、受講料が全額返金されるのです。これなら、安心して受講できます。

Webスキルを身につけたあとは

WebCamp Pro(旧Webスク・ウェブスク)などを受講してWebスキルを身につけ、就職・転職したあとは、独立も視野に入れつつ、Web関連の副業もはじめてみるといいでしょう。先に紹介したクラウドソーシングサイトなどには、案件が多数、掲載されています。

加えて、実際に独立した後は、より高額・安定的な案件探せるようにしておきましょう。たとえば、以下のようなサービスが活用できます。

ポテパンフリーランス 

ポテパンフリーランス は、高額収入を実現したいフリーエンジニアのためのサービスです。独自のネットワークを活かし、優良なクライアントを紹介してもらえます。

【チームワーカーズ】

最低3ヶ月~の契約が可能な【チームワーカーズ】は、安定的に仕事を得たいフリーランサーの味方です。高額な案件も多く、無理なく在宅ワークを実現できます。

「急がば回れ」の独立論

「独立して活躍したい」「フリーランスとして仕事をしたい」。そのように考えている人も、いきなり独立してしまうのはオススメできません。事実、独立・フリーランスとして活躍している人は、綿密な準備を重ねてから着手しているものです。

焦って独立するのではなく、より戦略的に、準備をしておきましょう。その方が、リスクを減らしつつチャレンジできるはずです。そして何より、独立そのものが目的なのではなく、あくまでもスタートであることをお忘れなく。

大切なのは、独立することではなく、独立してからいかに活躍できるかです。ぜひ、ジョブチェンジや転職も視野に入れながら、自らのスキルを高めつつ、独立・フリーランスへの道を模索していきましょう。

独立後の戦略について

ちなみに、私は独立後の戦略として、以下のようなものを作成し、つねに見直しを重ねています。フリーランスは独立してからが勝負です。つねに自らを高められるように、日頃から戦略的に事業を進めていきましょう。

【フリーライターの成長戦略】

<基本的な考え方>

ビジョン(Why):なぜそれをやるのか?

ミッション(What):そのために何をやるのか?

バリュー(How):どのようにやるのか?

<目的>

・生活
・社会貢献(社会から必要とされる存在になる)
・自己実現(人生の目的を見出し、達成する)

<基本手順>

①実績の蓄積(執筆、取材、インタビュー)
②ポートフォリオの充実
③ブランディング(紹介営業の連鎖)→受注の安定化
④仕事のコントロール
⑤多角化・高収益化
(法人化、自著、共著、講師、塾運営、講演、セミナー、コンサルティング、メディア運営etc)

<やるべきこと(目標)>

1.基本スキル
・文章力の向上(執筆数、座学)
・基本所作の習得(体調・スケジュール管理、ビジネスマナー、取材、インタビュー、アポ取りetc)

2.自己分析
・日々の定点観測(定性的・定量的なレコーディングと分析)
・定期的な活動の見直し(戦略的、マーケティング的な観点から)

3.発展スキル
・人脈の形成
・その他、必要スキルの習得(写真、営業、財務、ウェブ、リーダーシップetc)

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