お金のこと、仕事のこと、将来のこと。あるいは家族、恋人、友人、知人などの人間関係……。人生には悩みが尽きものです。
悩みを抱えていると、不眠症や神経過敏症になってしまうことも。そのままにしておくと、普段の生活にも支障をきたします。そこで、とっておきの処方箋をご紹介しましょう。
あらゆる悩みに速攻で効く! たった1つの処方箋
そもそも、悩みのもとはなんでしょうか。もっと言うと、不安や不平不満はどこから生じるのでしょうか。外からわいてくるわけではありません。きっかけは外からかもしれませんが、マイナスの感情は自分の中から生じます。つまり、悩みの元は自分にあるのです。
そして、悩みが生じるときというのは、どういった場面でしょうか。一日をダラダラと過ごしてしまったり、やることがなくて悶々と物思いにふけっているとき、あるいは身体が十分に疲れてないために眠れず、ベッドでパソコンやスマートフォンをいじっているとき、などです。心当たりはありませんか?
人間が負の感情を抱くときというのは、決まって「暇なとき」とされています。世の中に対する、あるいは仕事に対する使命感を強く感じていて、責任感をもって日々の業務に取り組んでいる人は、いちいち悩みにとらわれたりはしません。悩んでいるだけの暇がないのです。
カーネギーの『道は開ける』 には、悩みを克服したある会計係の証言が紹介されています。
絶望のあげく、私は生活方法を切り替えました。その結果、私の不眠症は治り、悩みも一掃されました。私は好んで忙殺されたのです。自分の能力すべてを傾けて取り組まねばならない問題に忙殺されることによって、もう悩んでいるひまなどはなくなりました。かつての勤務時間は一日七時間でしたが、それを十五時間ないし十六時間も働くことにしたのです。毎朝八時に事務所に出て、連日連夜、深夜まで居残っていました。新しい仕事を引き受け、新しい責任を負いました。夜更けに家に帰るとへとへとに疲れ切っており、ベッドに入るなり熟睡していました。
忙しい状態でいることは、それだけ余計なことを考えなくてすむということです。つまり、余計なことを考える暇があるということが、負の感情を抱かせるもとになるのですね。建設的な仕事に忙殺される状態を自らつくることで、悩みを吹き飛ばしてしまいましょう。
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