本好きがやっている、本の中身をきちんと覚えるための3ステップ|ライフハッカー
「読んだけど忘れた」をなくす方法。
なぜ忘れるのか?
そもそもなぜ忘れるかと言えば、「記憶が定着していない」からだ。
ただ、こと記憶という意味においては、量よりも「質」の方に注目すべきである。つまり、化学の元素記号を長期間にわたって覚えておくことは難しいが、止血の仕方、やけどの応急処置、救急車の呼び方、危険の回避法は忘れないものである。命にかかわることだからだ。
そう考えると、忘れてしまったことは「たいした内容ではない」と言えなくはないだろうか。たとえ世界的に有名な古典から得た知識だとしても、必要がなければ覚えなくても良い。容量は限られているのだ。
外部記憶装置に保存する
そのために「本」という外部記憶装置がある。
自分なりにまとめておきたいのなら、箇条書きにでもして日記やブログに書けば良い。もちろん、記事にすれば他人が読んでも役に立つかもしれない。
私は記憶力が良くないので、売った本をまた買ったり、過去に借りた本をまた借りることがしょっちゅうある。だが、その度に「新しい発見」があることも事実だ。新鮮な喜びも、である。
覚えるべきは本質
良い本は、読む時期、読み手のスキル、心の大きさ、成長度合い、人間性、環境、その他あらゆる要素に左右されて、得られるものが異なる。それこそが良書を読むべき本当の理由だ。
そういった本は、できるかぎり自宅の本棚に突っ込んでおいて、覚えるべきは「本質」だけで良い。『グレート・ギャツビー (新潮文庫)』に華々しく登場した人物の名前よりも、「どんな人間でも最後は讃えられるべきだ」という教訓の方がずっと大事だ。