- 「たくさん本を読んでいるのに、内容を覚えていない」
- 「セミナーに参加しても、学んだことが仕事に活かされていない」
- 「勉強したことが、実生活の役に立っていない」
このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。勉強熱心な人であればなおさらです。かくいう私もそのひとり。
自己成長したいと望んでいながら、日々インプットにはげみ、気がつくと何も残っていない。消費されたコンテンツ、費やした時間・労力は消えていくばかり……。
そのような虚しい日常に、ぜひ終止符を打ちましょう。やはり、成長したいなら、インプットよりアウトプットを重視するしかありません。
では、どのようにしてアウトプットすればいいのでしょうか。そこで、本書『学びを結果に変えるアウトプット大全』から、アウトプットの極意を探っていきます。
アウトプットの基本
そもそもアウトプットは、“入力”を意味するインプットの対をなす概念、つまり“出力”です。具体的には、「書く」「話す」「行動する」のがアウトプットの代表です。
本書の定義によると、インプットによって変わるのは「脳内世界」のみ。脳内世界だけでなく、「現実世界」を変えるために必要なのが、アウトプットというわけです。
事実、本を読んだり話を聞いたりするだけでなく、学んだことを書いたり話したりすることで、記憶が定着しやすくなります。そのことは、学校のテストで経験済みのはず、ですね。
しかし、現代人の多くはインプット過多になっているそう。理想的なインプット・アウトプットの比率である「3:7」を目指して、ぜひ積極的にアウトプットしていきましょう。
ちなみに、アウトプットのメリットは次のとおりとされています。
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な結果が出る!
結果につながる7つのアウトプット手法
そうは言っても、継続的にアウトプットできなければ意味がありません。やがて、これまでのようなインプットばかりの日々に戻ってしまえば、もとの木阿弥です。
そこで、本書で紹介されている7つのアウトプット手法をベースに、自分に合ったアウトプットを見つけてみてはいかがでしょうか。具体的には、次のとおりです。
1.日記を書く
2.健康について記録する
3.読書感想を書く
4.情報発信する
5.SNSに書く
6.ブログを書く
7.趣味について書く
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
1.日記を書く
日記を書くことで、書く能力が高まるだけでなく、日々の内省にもつながります。また、ポジティブな面に目を向けるようにすれば、楽しい発見も得られるようになるのです。
2.健康について記録する
体重やその日の気分などの健康情報を記録すると、日々の生活をチェックすることができるようになります。その結果、体調や精神状態に意識が向き、プラスの効果を得られます。
3.読書感想を書く
本を読むだけでなく、読書感想を書くことによって、記憶が定着しやすくなります。また、読書感想を書く前提で読書に向かえば、自然と読みの深度も高まることでしょう。
4.情報発信する
ただ情報を得るだけでなく、自分から積極的に情報を発信していくこと。情報を発信する習慣を身につけると、人、評価、さらには仕事が集まってくる可能性があります。
5.SNSに書く
SNSという、内輪でありながらソーシャルな場に書き込むと、アウトプットすること自体が楽しくなり、やがて習慣化されます。まずは、気軽に投稿してみましょう。
6.ブログを書く
まとまった情報を配信する場合や、意見を述べるときには、ブログが最適です。文章を書く練習になるのはもちろん、自らのコンテンツが蓄積されていきます。
7.趣味について書く
アウトプットの中身は、ディープでマニアックなほど、反響を得やすいものです。趣味など、自分の好きなことをよりマニアックに書いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
あらためて、本書で紹介されている7つのアウトプット手法について確認しておきましょう。次のとおりです。
1.日記を書く
2.健康について記録する
3.読書感想を書く
4.情報発信する
5.SNSに書く
6.ブログを書く
7.趣味について書く
このうち、ツールとして活用できるのは「日記」「メモ」「ブログ」「SNS(Facebook、Twitter、Instagramなど)」などでしょうか。
一方で、書く内容として挙げられているのは「日常について」「健康について」「読んだ本について」「趣味について」などとなります。
これらのツールと書く内容を組み合わせて、ぜひ、自分に合ったアウトプットを見つけてみてください。負担がないレベルで取り組めば、きっと継続できるはずです。
そして、インプットとアウトプットを継続することで、自己成長につながり、さらには圧倒的な結果につながることでしょう。