ドワンゴ・川上量生会長 「受験料徴収」の真意 大量の“廃人”を生み出す「就活」|WEDGE Infinity
就活のあり方について。
「リクナビ」という巨悪
「100社ぐらい受けて、内定は10社ほどから」。平然とそう話す就活生は、それがいかに狂気の沙汰であるか気づいていない。内定取得ゲームか何かと勘違いしているのではあるまいか。仕向けているのは「リクナビ」をはじめとする就活サイトではあるが。
果たして就職はゴールなのだろうか? そうであるならば、内定は喜ばしい限りである。その会社がどんな企業であろうとも関係ない。最終的な到達地点である以上、もう何も考えずにウィークデーを我慢して終末(週末)を楽しむだけだ。
「働く」ではなく「入社」を喜ぶ若者たち
なるほどたしかに、安定というのは魅力的ではある。誰だって困窮や死の危険にあいたくないし、考えるだけでも気分が悪くなるだろう。だが、本当に就職によって、入社によってそれらから(半永久的に)回避できるのだろうか?
働くというのはそんな単純なものではない。自分が生まれてきた意味を社会の中で手探りしながら、貢献、出会い、関わりあいを通じて自己実現していくこと。家族も、友人も、仕事も、子供も、趣味も、食事も、全部をより良くしていくことこそ人生ではあるまいか。働くことはその大事な部分を占めているのではなかろうか。
社会といかに関わるか
社会との関わりが薄いから周りが見えなくなる。今、世間ではどんな動きがあるのか。政治は、経済は、ビジネスは、コミュニケーションは、テクノロジーは、インターネットは。そこで自分は何をすべきなのか。考えることをやめてはいけない。