中年になると、若年期には抱かなかった悩みや迷いが生じてきます。かくいう私も、30代半ば頃から、何やら悶々とする日々が増えたように思います。
その原因は、気力、体力、精神力の低下が主な原因です。ただこればっかりは、生きとし生けるものすべてにとって避けられません。
では、どうすればいいのでしょうか。やはり、同じ中年を駆け抜けてきた諸先輩方に学ぶのがベストかと思います。
そこで今回は、読書によって中高年特有を悩みを解決するためのブックガイド『中年の本棚』を紹介します。
■著者「荻原魚雷氏」について
著者の荻原魚雷さんは、ライターとしての活動を通じて、自ら「中年の危機」を感じていたとのこと。その切実な悩みと葛藤は、とても共感できます。
東京新聞の書評欄(2020.9.12)では、次のように書かれています。
三十代半ばごろ、会社勤めの経験がなく、社会不適応を克服しないまま年を重ねた結果、なんとなくうまく年がとれていないような気がしていた。若手でもなく、かといって、貫禄や威厳や経験があるわけでもない。そんな中途半端な時期を乗りきるにはどうすればいいのか。その答えを探すために「中年本」の収集をはじめた。
とくに本稿では、『中年の本棚』で紹介されている書籍を(ほぼ)すべて掲載いたします。ぜひ、参考にしてみてください。
■そもそも中年とは何か
ところで、中年とは何歳から何歳までを指すのでしょうか。日本国語大辞典によると、
青年と老年との中間の年ごろ。現代では、ふつう四〇歳代から五〇歳代にかけてをいう。
と定義されています。
一方、NHK放送文化研究所の調査によると、アンケート結果の平均値をもとに「40.0歳から、55.6歳まで」が中年であると定義しています。
個人差を考慮すると、「40歳前後」が中年の入口であり、「50代頃まで」が中年期と言えそうです。
■『中年の本棚』で紹介されている書籍リスト
それでは、以下、本書で紹介されている本となります。
『中年の本棚』をよんで中年を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。こうして眺めてみると、わりとエッセイ・随筆が多いのがわかります。
魚雷さんの好みかと思いますが、直接的な問題解決というより、「諸先輩方の生き方に学ぶ」というイメージかと思います。
考えてみると、中年とは危機でありながら、じっくり思考する一つの機会にもなり得ます。本書で紹介されている本を読み、中年を楽しみましょう!