仕事とは何でしょうか。難しい問題です。人によってそれぞれの仕事があり、それぞれの意義がある。ただ、そこにどのような意味を見いだすのかは、まさに、自分との対話の中でしか得られないものなのかもしれません。
本書は、株式会社R4でクリエイティブディレクター/ライターとして活躍されている、毛利大一郎さんによって書かれました。その内容はズバリ「働き方」です。1000人を超える人に取材を行ってきた著者が厳選した、10人の働き方が本書に記されています。
本書に掲載されているのは、必ずしもスムーズに現在の仕事へと辿りついた人ばかりではありません。むしろ、紆余曲折を経て「この仕事こそ」と思えるものに出会った人たちです。だからこそ、そこに人々の胸をうつストーリーがあります。
多くの人にとって、仕事は“やりたくないもの”なのかもしれません。たしかに、人から言われて渋々やる仕事というのは、誰にとっても嫌なものです。ただ、その仕事から逃れることは、できないことがほとんどでしょう。
であれば、どうすればいいのでしょうか。実は簡単です。発想を変えればいいのです。つまり、今の仕事を楽しむか、あるいはもっと楽しめる仕事を見つけるか。そうすることによって、仕事が楽しいものへと変わります。
もっとも、そう簡単に発想を変えることはできないでしょう。固定観念に縛られているかもしれません。そこで、本書を読み、仕事を楽しくするための“発想のヒント”を探してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、明日から、仕事がやりがいに変わるかもしれません。
毛利氏は次のように述べています。
たとえ、どんな仕事であれ、きっとやりがいを感じられます。きっと楽しむ方法があります。十人十色の働き方、考え方、生き方に触れることで、何らかのヒントをつかんでいただけるはずです。
目次
はじめに ――すべての働く方へ
今津 辰徳 株式会社テクノス
縁を大事にすれば、人生も仕事も良いほうへ向かう。
中野 修 株式会社朝日サポートセンター
自分の責任から逃げなければ、良い仕事や人に出会える。
水野 秀則 ミズケン株式会社
仕事を好きになれないと、自分を好きになれない。
堀田 昌和 アーク引越センター株式会社
仕事とは、自分のプライドそのものである。
安部 僚 株式会社フーズサポートモリカ
人生の目的が達成されれば、どんな仕事も楽しめる。
木村 祐介 中部事務機株式会社
自分らしい働き方は、働かないと見つからない。
木本 直美 岐阜信用金庫
仕事は、楽しくあれ。
柴田 和明 シバタテクノテキス株式会社
仕事は義務ではない。権利である。
森田 琢也 株式会社名洲電機
やりたい仕事ができれば、労働条件は二の次である。
秋田 英男 積和トータルサポート株式会社
仕事以外の時間にも、やりがいの源泉はある。
本気で「なろう」と思うための補足資料
おわりに ――皆さまへの感謝
著者
毛利 大一郎
株式会社R4クリエイティブディレクター/ライター。1974年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2006年、企業の人材採用・教育に関わる各種サービスを展開する株式会社R4に入社。以来、数多くの求人広告・企業広告の制作に携わる他、パンフレットや映像の企画・制作、企業理念の作成・ブランディングなどを行う。2014年より同社制作部事業部長。