倒産を知れば起業のリスクはゼロになる

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 起業をする当初から「倒産」について考えている人は少ないと思います。むしろ、悲観的な人は起業に向いていないでしょうし、リスクを気にせず前向きに挑戦している経営者は多いように思えます。

 それでもやっぱり、心のどこかに「怖さ」を持っている。倒産の恐怖。企業経営者にとって最悪の事態とは、会社が立ち行かなくなること。つまり倒産・廃業です。

 経営者にとって本当の敵とは、競合他社ではなく、倒産・廃業がもたらす恐怖心なのではないでしょうか。


倒産・廃業

とにかく早く失敗する

 怖いから大胆な施策にうってでることができない。怖いから事業を無理やりにでも続けようとする。もちろん、怖いから誰よりも頑張る、ということもありますが、頑張るだけで事業が継続できるなら苦労しません。大切なのは怖さを克服すること。最悪の事態を想定して、あるいはシミュレーションして、それに耐えられるだけの準備をすることです。

 企業経営における最悪の事態が倒産であるのなら、なぜ起業家の多くは倒産についてもっと知ろうとしないのでしょうか。倒産について知ろうとせず、まるで存在しないお化けを怖がるかのように恐怖心を抱いている状態は、子どもと同じですね。「失敗が大切」と言われる背景には、失敗そのものを知ることで怖さが緩和されるということがあるのではないでしょうか。

起業の失敗は「倒産」

 くり返しますが、起業の失敗は倒産・廃業です。たとえ業績が伸び悩んでも、キャッシュフローを維持できている以上、失敗ではありません。一つ一つの施策が成果をあげなくても、それは失敗ではなくただの経験でしょう。ただ、倒産を経験と呼ぶ人はあまりいません。なぜなら、倒産がもたらすダメージは必要以上に大きなものと思われているからです。でも、本当にそうでしょうか?

 たとえばあなたは自己破産についてどんなイメージをお持ちでしょうか。最悪の事態? はい、たしかに好ましいことではありません。ただ、自己破産を経験した人は大きな学びを得ることでしょう。稀有な体験です。それに、一部の制約があることを除けば、自己破産によって不利益な事態に追い込まれるということはありません。あくまでも救済法の一種なのだから当然です。

なぜ壊滅的な事態に追い込まれてしまうのか?

 あえて言い切りましょう。自己破産も、倒産も、人生を終わらせるだけの事態ではありません。「生きていればなんとかなる」。そう言うと無責任に思われるかもしれませんが、人生において死んでしまうこと意外に、一体なにを憂慮すべきだと言うのですか? 起業に挑戦しようとする勇敢な方が、うわさ話や周囲の耳目を気にするとは考えにくい。

 それなのに、なぜ壊滅的な事態に追い込まれるまで、事業を継続してしまうのか。あるいは、夜逃げや自殺などを考えてしまうのか。それを「責任感の表れ」と言うこともできますが、いわゆる従業員や取引先、ステークホルダーに申し訳ないということですね、でもやっぱり大きいのは恐怖心なのではないでしょうか。どうなるか分からないから怖いのです。

安部首相の強さの秘密

 安部首相はかつて総理を辞任しています。よもや、辞めた理由が本当に腹痛だったと思っている人はいないでしょう。総理は政権運営に失敗したのですね。だから辞めたんです。でも、今は(賛否両論あるかと思いますが)立派に総理をしています。安定した政権運営は疑うべくもありません。安部総理の強さの秘密を、「失敗の経験者だから」と考えるのは自然ではないでしょうか。

 安部総理が総理を辞任したとき、不幸中の幸いだったのは、彼がまだ若かったこと。早めに失敗することで、再度挑戦する機会が訪れた。しかも、一度失敗しているので、どうすれば安定した政権運営が行えるのかは、十分にシミュレーションできていたことでしょう。これ、企業経営でも同じではないでしょうか。倒産という失敗を経験していれば、次の起業も失敗してしまう確立はグッと下がりますよね。

倒産を知れば起業のリスクはゼロになる

 たしかに、リスクはゼロにはなりません。ゼロになるのは「心のリスク」です。攻めるときにしっかりと攻める。守るときにしっかりと守る。そして、引くときはいさぎよく引く。そうした判断を適時適切に行うためには、恐怖という感情に左右されるのではなく、恐怖心をなくすために失敗を知っておくこと。シミュレーションしておくことが大切です。

 倒産について知ることは、起業家にとって必要条件ではないでしょうか。少なくとも、起業における最悪の事態を想定しておけば、倒産にいくらのお金がかかるのか、誰に相談すればいいのか、借金はどうすればいいのかなどの疑問が解消されます。それまで、思いっきり事業を行えばいいのです。円満に倒産した後は、安部総理のように失敗を生かして再チャレンジできますよね

 あきらめきれない理由に見栄うんぬんを持ち出す人は、そもそも起業に向いていないと思いますよ。

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