天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
いわゆる「作家」や「小説家」と呼ばれている人は、一日にどのくらいの時間、執筆しているのでしょうか。文章を仕事にしている人、あるいはしようとしている人にとって、気になるところです。
そこで今回は、『天才たちの日課 』より、とくに作家の「一日の執筆時間」についてまとめました。掲載されている範囲で時間帯についても記載しています。
【3時間以下】
<マーティン・エイミス>2時間
1日2時間。
<ニコルソン・ベイカー>2.5時間
4時か4時半に起きて書く。
<ヘンリー・ジェイムズ>2.5時間
9時半から正午まで。
<アンソニー・トロロープ>3時間
毎朝5時30分に机に向かう。
<トーマス・マン>3時間
9時から12時まで執筆。
<ヘンリー・ミラー>2~3時間
午前中の2~3時間。
<ジョゼフ・ヘラー>2~3時間
午前中に2~3時間。
<ウィラ・キャザー>2~3時間
午前中2~3時間。
<キングズリー・エイミス>3時間
9時半ごろから12時半まで。
<フラナリー・オコナー>3時間
9時から正午まで。
<ジョルジュ・シムノン>3時間
6時半~9時半まで。
【4時間】
<ジョン・アップダイク>3~4時間
9時半ごろから3~4時間。
<サマセット・モーム>3~4時間
午前中の3~4時間。
<ハーマン・メルヴィル>4時間
8時すぎから14時半まで。
<ジーン・スタッフォード>4時間
11時から15時まで。
<トルーマン・カポーティ>4時間
昼間に4時間書く。
<リチャード・ライト>4時間
6時からベンチで4時間。
<ウィリアム・スタイロン>4時間
16時から毎日4時間。
【5時間】
<フランツ・カフカ>3~5時間
22時半から1時か2時か3時まで。
<スティーヴン・キング>3~5時間
8時か8時半ごろに書きはじめ、11時から13時半ごろまで。
<P・G・ウッドハウス>5時間
9時から14時まで。
<チャールズ・ディケンズ>5時間
9時から14時まで。
<トーマス・ウルフ>5時間ぐらい
24時ごろから夜明けまで仕事。
<ウンベルト・エーコ>5時間
朝7時から午後まで書く。
【6時間】
<アン・ビーティ>6時間
21時には書きはじめて3時まで。
<村上春樹>5~6時間
4時に起き、5~6時間ぶっとおしで。
<アーネスト・ヘミングウェイ>6時間
5時半から6時ごろ起床。正午まで執筆。
<ヴィクトル・ユーゴー>6時間
夜明けから11時まで。
【7~8時間】
<マヤ・アンジェロー>7時間
7時から14時ごろまでホテルで仕事。
<フィリップ・ロス>7時間
10時から18時まで書く(休憩1時間)。
<シモーヌ・ド・ボーヴォワール>7時間(3時間+4時間)
10時ごろから13時まで仕事。17時から21時まで仕事。
<スコット・フィッツジェラルド>8時間
19時ごろに執筆を開始、3時半ごろまで書こうとした。
<ジョイス・キャロル・オーツ>8時間(5+3)
8時か8時半から13時。16時から19時頃。
【その他】
<オノレ・ド・バルザック>14時間
1時から8時。9時半から16時まで。
<ヴォルテール>18~20時間
1日18~20時間ほど働いていたとも。
まとめ
平均してみると、3~5時間ぐらいがもっとも多いようです。なかには、それ以上の執筆は成果をあげないと述べている人もいます。また、午前中に執筆している人が多いようです。
体力や精神力など、人によって差はありますが、自分なりの執筆ペースをつかみ、粛々と書いていくことが成功の秘訣かもしれません。