消える職業を目の当たりにして、いま、個人ができること・やるべきこと

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 あらためて思い返してみると、わたしは、子どもの頃から“純粋な意味での遊び”という感覚が希薄だったように思えます。

 たとえば、サッカーをするのならプロの選手をめざしたいと思い、好きな科目を勉強するのならその科目の教師をめざしたいと思い、バンド、麻雀、その他あらゆるものを、やるのであれば“本気”でやりたいと考えていました。

 良く言えばマジメ。悪く言えば遊びのない人間と言えるかもしれません。そんなわたしに対して、「プロになるのはムリだよ」という、冷ややかな視線をあびせるひとが多かったように思えます。

人生にムダなことをしている時間はない

 そのようなわたしの傾向は、人生における時間軸のとらえかたが関係していると思います。つまり、時間はだれにでも平等に存在するが、有限であること。だからこそ、ムダにできない。

 たとえば、将来の夢があったとする。その夢の実現のために、すべての時間を費やしたいと考える。だとしたら、直接的に無関係なことはしたくない。そのような考えが根底にあるのです。

 「人生にムダなことなど何もない」。たしかに、そうかもしれません。でも、明らかにムダだと自分が判断するようなことは、どうしてもしたくない。論理的に考えても、感情をベースにしても。

めざすのは究極の「公私混同」

 そもそも、実現したい未来があって、なりたい自分がいたら、それをあきらめて生きるという選択肢はあり得ない。そう考えていました。いまもそうです。

 なぜあきらめるのか? 理由がわからない。事実、達成がむずしければむずしいほど、「なぜムリなのか」などと考えている余裕はなく、「どうすれば実現できるか」を、考えなければならないはずです。

 「これこれこうだから、実現できそうにないよ」などという言葉に、耳を傾けている暇はない。それよりも、1%の実現可能性を、1.1%にするためにどうすればいいかと考え、行動する。ただそれだけ。

 実現できそうにない理由を考えている時間は、あきらかに、人生におけるムダだと思うのです。

将来なくなる仕事たち

 オックスフォード大学のマイケルオズボーン博士が発表した論文『未来の雇用』には、将来、なくなるであろう職業が記載されています。そのほとんどは、人工知能(AI)の発達により、奪われる職業です。

 たとえば、レジ係。すでに日本でも、セルフ式のレジが普及しはじめています。このように、マニュアル化できる仕事はすべて、人工知能(AI)によって代替されることが予想されます。

 では、どのような職業が生き残ると予想されているのでしょうか。アーティストや小学校の先生、あるいは最先端研究者など、クリエイティブな仕事ばかりです。それらは、人工知能(AI)には実現できないものだと考えられているからです。

生き残るための最適解

 ただし、職業としては生き残るとしても、その分野で活躍できるとはかぎりません。どの職業にも、トップ数%の稼ぎ頭がいれば、アルバイトレベルのひともいるものです。事実、弁護士でも、年収300万円のひとがいる。

 その点を考慮すると、最適解は次のとおりです。

1.生き残る職業につく

2.生き残る職業でトップ数%に入る

 いま就いている仕事がクリエイティブなものでない(マニュアル化できる・代替可能性が高い)のなら、まずは、クリエイティブな要素のある職業をめざすこと。とくに、自分がその分野でトップ数%に入れるものを選ぶのがポイントです。

 つまり、特定の分野で“超”になることを目標にすえるのです。そのうえで、めざす職業を選択する。そこで大事なのが、公私混同したくなる“好きなこと”だと思います。

“好き”に立脚しなければ“超”にはなれない

 iPS細胞の生みの親である、京都大学の山中伸弥教授は、「VW」という言葉を大切にしているそうです。VWとは、「ビジョン(Vision)」と「ワークハード(Work hard)」のこと。つまり、どうなりたいかを考え、一生懸命はたらくことです。

 シンプルですが、真理だと思います。ビジョンを掲げているだけでもダメ。一生懸命はたらくだけでもダメ。それら2つを実行する以外に、成功の道はないのです。

 そして、疑うことなく、ビジョンをもってワークハードし続けられる対象は、自分が好きなこと以外にあり得ない、とわたしは考えます。

 「なぜ、そんなに頑張るの?」と、周囲が感心する。「なぜ、そんなに頑張れるの?」と、周囲が不思議に思う。答えは単純。それが好きだから。だからこそ、これからは、究極の公私混同が必要だと思うのです。

個人が具体的にやるべきこと

 では、どうすれば”“好き”を仕事にできるのか。その答えは、「情報発信」と「実績の構築」にあると思います。具体的には次のとおりです。

1.自分メディアで情報を発信する(ファンの獲得、広告収入、宣伝)

2.ソーシャルメディアで交流・拡散する(リンク、シェア)

3.まとまったコンテンツをnoteや電子書籍で販売する(販売収入)

4.クラウドソーシングで実績をつくる(実績、受注収入)

5.本格的に事業化する(継続)

 それぞれ、簡単にご説明します。

1.自分メディアで情報を発信する(ファンの獲得、広告収入)

 現在では、だれもが自分のメディア(ブログ)をもてる時代になりました。WordPressなどのCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使えば、プログラミングやデザインの知識がなくても、独自ドメインによる自分メディアを運営することが可能です。

 具体的な方法については、関連書籍を読んで学んでもいいですし、ShareWis ACT やスクーストリートアカデミー など、動画や対面のサービスでも学ぶことができます。中長期的には、ファンの獲得、宣伝、広告収入なども見込めます。

2.ソーシャルメディアで交流・拡散する(リンク、シェア)

 WordPressでつくったサイトは、FacebookTwitterなどとの親和性も高く、投稿などの更新情報をそのつど、拡散することができます。

 このように、ソーシャルメディアとマイメディアを連携させつつ、さらにSEO対策もしっかりと行えば、ネット上での影響力が高まっていきます。

※参考

3.まとまったコンテンツをnoteや電子書籍で販売する(販売)

 マイメディアに蓄積したコンテンツは、編集を経て、note電子書籍で販売します。すでに一定数のファンを獲得していることが前提にはなりますが、収益の安定化のためには重要な施策です。

 電子書籍の販売は、最大手のキンドルストアがオススメです。最大で70%の印税は魅力的です。Wordファイルでもアップロードできますが、表現の制限があるので、ロマンサーでんでんコンバーターなどのサービスを利用して、EPUBファイルにするといいでしょう。

 電子書籍制作に関しては、関連書籍もたくさんあります。

4.クラウドソーシングで実績をつくる(実績、受注収入)

 実績づくりに役立つのはクラウドソーシングです。クラウドソーシングとは、ネット上で仕事のやり取りができるサービスのこと。過去に実績がなくても気軽に取り組めるのが特徴です。受注だけでなく、文章やデザインの発注も可能です。

 代表的なのは、TVでも話題日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】上場企業だから安心して利用できます。また、クラウドソーシングの大手としては、ランサーズも有名です。

 もし、あなたが考えるサービスがまだ世の中にないのなら、さまざまなスキルを売買できるココナラを活用するといいでしょう。ワンコインから売買できるので便利です。いずれのサイトも、登録は無料です。

5.本格的に事業化する(継続)

 情報発信のベースが構築でき、ファンを獲得し、さらに実績も蓄積されたのであれば、あとは本格的な事業化を検討するだけです。

 ただし、事業のカタチに正解はありません。経営戦略、成長戦略、マーケティングなど、経営者にとって必要なものをつねに学び続け、社会に貢献していくことが大切です。

まとめ

 わたし自身、ひとより努力するためには、努力を努力と感じないものに注力するしかないと考え、ここまでやってきました。これから先も、さらに成長を続けていくつもりです。

 未来はどうなるかわかりません。しかし、やるべきことは明らかです。“好き”を仕事にし、生き残るだけでなく、トップ数%をめざしましょう。

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