飽食の時代。食の悩みは複雑化しています。とくに、健康管理やダイエットという側面から食事について考えていると、どこまでも深い迷宮に迷い込んでしまうものです。正解はどこにもありません。
では、どうすればいいのでしょうか。端的に言えば「自分に合った方法を見つける」しかないのですが、それでは、いつ、どこで出会えるかわかりません。それまで彷徨い続けるしかないのでしょうか。
そこでこちらの記事では、筆者が考案した画期的な食事術、「シリアルバーダイエット」について紹介しています。この食事術は、とくに忙しい若手ビジネスパーソン向けに最適な方法です。キーワードは、「時短」「カンタン」「苦労なし」です。
ダイエットの大敵は「空腹感」
ダイエットに失敗してしまう人の多くは、リバウンドに悩んでいるかと思います。リバウンドするとはつまり、忍耐力がもたないということ。我慢できずに、暴飲暴食をしてしまうということです。
ただし、忍耐力のなさを「意志」や「根性」のせいにしてはいけません。人間もしょせんは“生き物”です。食事を我慢することは難しくて当然です。なぜなら生存本能があるから。本来、我慢は苦痛なのです。
そして、我慢の原因となっているのが「空腹感」です。この空腹感があるかぎり、どんなダイエットもうまくいきません。空腹感と真っ向から勝負しようとすればするほど、失敗してしまいます。
「食」そのものの概念を変える
そこでオススメなのが、食そのものの概念を変えてしまうこと。食事を“楽しむもの”から“栄養摂取の習慣”へと切り替えてしまうのです。具体的には、食べるものを「あるもの」に固定してしまいます。
勘の良い方ならもうお分かりでしょう。その「あるもの」とは、ズバリ“シリアルバー”です。シリアルバーとは、「1本満足バー」や「ソイジョイ」など、いわゆる間食系の栄養スティックのことです。
このシリアルバー、もともと海外発なのですが、開発された理由は戦場で簡易的に栄養素を摂取するためとのこと。つまり、「食事」と「効率性」を重視して開発されているということです。詳しくは戦争がつくった現代の食卓に記載されています。
「シリアルバーダイエット」とは
シリアルバーダイエットのやり方はとってもカンタンです。三食すべてを「シリアルバー」と「補助諸君品(野菜ジュースやプロテイン、サプリメントなど)」に変えるだけです。それがシリアルバーダイエットです。
シリアルバーを食べていただくと分かりますが、慣れてくると、3本ほどで急速な満腹感におそわれます。それ以上は身体が求めません。そのため、ダイエットの空腹感を抑えることができます。
※事前にプロテインを飲んでおいたり、暖かい青汁と一緒に食べるとなお効果的です。
また、シリアルバーを食べているかぎり、間食がなくなります。間食に甘いものを食べている人は多いかと思いますが、シリアルバー自体が甘いものなので、いわゆる間食系のおやつは身体が求めないのです。
このように、シリアルバーを取り入れた食事習慣は、意志力に関係なく、ダイエットを成功させてくれるのです。私の場合、シリアルバーダイエットをはじめてからものの1ヶ月ほどで、体重が5キロほど落ちました。(63.0kg→57.5kg)
シリアルバーダイエット5つのメリット
そんなシリアルバーダイエットのメリットは以下のとおりです。
シリアルバーダイエットの利点①忍耐いらず
実際にシリアルバーダイエットを体験していただければわかりますが、シリアルバーを数本食べると、かなりの満足感を得られます。つまり、シリアルバーダイエットであれば、空腹感を我慢する必要はありません。シリアルバーダイエットは忍耐いらずです。
シリアルバーダイエットの利点②献立不要
ダイエットをしている方はもちろん、そうでない方も、毎日の献立には苦労されていることでしょう。とくに空腹時は、ボリューミーなメニューを選んでしまうもの。その点シリアルバーダイエットであれば、食べるもので迷う必要はありません。
シリアルバーダイエットの利点③低コスト
記事の後半でも紹介していますが、多くのシリアルバーは1本あたり100円~200円ほどです。3本食べても1食あたり600円で済みます。野菜ジュースを加えても1,000円しません。これなら、お財布を気にすることなく続けていくことができます。
シリアルバーダイエットの利点④とにかく早い
シリアルバーダイエットは、料理の手間がかかりません。いつでもどこでも、袋を開けてすぐに食べることができます。忙しいビジネスパーソンにも最適です。食事時間も短縮できるので、自分がやりたいことに時間を使えます。
シリアルバーダイエットの利点⑤最適な栄養バランス
シリアルバーダイエットを実践するうえにおいて、とくに気になるのが「栄養バランス」でしょう。以下、農林水産省のページより、必要な栄養素について見ていきます。とくに注目すべきなのは、「カロリー」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」です。
結論から言うと、シリアルバー+プロテインで、1日に必要な栄養素のほぼすべてを網羅することは可能です。
カロリー
運動量に応じて、一日あたり「男性2,300~3,050kcal」「女性1,650~2,300kcal」とされています(18~49歳)。
多くのシリアルバーは1本あたり200kcal以下なので、男性であれば10本、女性であれば8本は食べても問題ありません。1食あたり2~3本で十分に満足感を得られます。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」より
たんぱく質
「日本人の食事摂取基準」によれば、一日あたりの平均必要量は、成人男性で50グラム、成人女性で40グラムです。妊娠中の方、子どもなどでは必要な摂取量が異ります。
シリアルバーだけですべてのたんぱく質を補うのは困難です。そこで、プロテインを併用するのがベストです。プロテインは満腹感の向上にも効果があります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」より
脂質
「日本人の食事摂取基準」によれば、一日に必要なエネルギーのうち、20%から30%を脂質からとるのがよいといわれています。(2,000kcal必要な人で約55g)
シリアルバーには適度な脂質も含まれているので補うことが可能です。ダイエット中、脂質のとりすぎが気になる場合には、本数を減らすなどして調整することも可能です。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」より
炭水化物
「日本人の食事摂取基準」によれば、一日に必要なエネルギー量のうち、炭水化物からとる割合の目標値を50%から65%としています。(90~100gほど)
炭水化物ダイエットが流行していますが、あまりに減らしすぎるのも考えものです。痩せにくくなるからです。シリアルバーであれば、適度に補うことができます。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」より
オススメのシリアルバー
ところで、シリアルバーにはどのようなものがあるのでしょうか。ドラッグストアなどに行けば、実にたくさんのシリアルバーが見つかります。コンビニやスーパーにもあります。以下では、とくに筆者が美味しいと思うオススメのシリアルバーを紹介します。
1本満足バー
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ソイジョイ
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クリーム玄米ブラン
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ウイダーinバー プロテイン
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シリアルバーに合う青汁
痩せたい方用のプロテイン
シリアルバーだけではたんぱく質が不足しがちなので、プロテインも飲みましょう。プロテインというと、つい筋肉ムキムキのようなイメージがありますが、痩せたい方にもオススメです。
以下、痩せたい方用のプロテインを紹介します。
ザバス ウェイトダウン
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ザバス ソイプロテイン
売り上げランキング: 24
ザバス スターターキット
売り上げランキング: 15,778
ザバス ミルク
売り上げランキング: 1,215
まとめ
ちなみに、うちの家庭にはシリアルバーの専用ボックスがあります(トップの画像です)。冷蔵庫は必要ないので、もともとありません。食器を洗う必要もありませんし、生ゴミもでません。それもまた、シリアルバーダイエットのメリットと言えるでしょう。
人を選ぶ手法ではありますが、ぜひダイエットに成功したい方、あるいは食事の時間を減らして効率化したい方は、シリアルバーダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。みなさんからの忌憚のない意見をお待ちしています。
参考
みすず書房
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白揚社
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