今回の記事は「集中力」について。ちまたには、さまざまな集中力向上メソッドがありますが、どれもこれも、一過性の効果しかないように感じます。そう、やっても続かないのです。
しかし、仕事において集中力は絶対に必要です。むしろ、集中力さえあれば、短時間でも成果をあげることが可能です。つまり、集中力を制するものは仕事を制するのです。
ただし問題は、どうすれば集中力が高まるのか、ということ。結論から申し上げると、必要なのは「内的な動機づけ」だと思います。では、内的な動機づけとはいったい何でしょうか。
小手先の集中力向上テクニック
たとえば、ボクが実践してきた集中力向上のための工夫には、次のようなものがあります。
・起きてすぐに仕事
・冷えピタ(アタマを冷やす)
・水とガム
・スタンディングで作業
・まずは5分やる
・時間をはかる
・場所を変える
・耳栓をする
・昼寝をする
今でも継続しているものはありますが、それでも、完璧な集中力を得られたという実感はありません。むしろ日々、集中力の乏しさに愕然としているほどです。
もっとも、よく考えてみると、これらのテクニックは「環境の構築」でしかありません。つまり「外的な要因」を整えているだけなのです。それでは、効果が続かないのも当然です。
内的な要因としての動機づけ
たとえば、英語を身につけたいとします。きっと多くの人は、「どんな勉強をするのがもっとも効率的か」と考えるのではないでしょうか。しかし、おそらく失敗するでしょう。
なぜなら、重要なのは方法論ではなく、「なぜ、自分は英語を身につけたいのか」という動機だからです。同じ勉強法を行っていても、動機によって成果は異なります。
もし、英語を身につけなければ命の危険にさらされる、となった場合、勉強法などにかまっていられません。なりふり構わず集中する。それが強い動機というものなのです。
集中力はアタマ・カラダ・ココロからもたらされる
冒頭で述べた内的な動機づけとはつまり、強い動機を確認してから物事に取り組むということです。集中力とは、内的な動機で高まり、外的な要因で維持するものなのです。
そして、できることなら、「アタマ」「カラダ」「ココロ」の3点から集中力を高めようと努力するといいかと思います。アタマとは頭脳、カラダとは体調、ココロとは精神です。
頭脳で理解し、体調を整えて実践し、精神で継続する。その3つが最適なコンディションにあるとき、集中力は生まれると思います。ぜひ、意識してみてください。
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