ぼくのキャリアについて

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自分のキャリアを考えてみるにつき(ぼくにキャリアなどというものがあればの話だけど)、起点となるのは、やはり「クラウドソーシング」との出会いだと思う。

なかでもココナラ、ランサーズ、あるいはクラウドワークスには特別な想いがある。なぜなら、サービスを通じて仕事を獲得できたということもあるが、それ以上に、独立にあたって代表の方に熱いメールを送ったからだ。


余談になるが、その3社の代表宛にメールを送り、3件とも返信をいただけたが、アポイントをとれたのは2件。当日は、めったにない機会ということもあり、極度に緊張していたのを覚えている。まあ、単純に自分の準備不足(どんな相談をしたいのか? どんな悩みがあるのか? 時間をとってくれたことに対し、相手に何を提供できるか? など)が一番の原因だろう。今では、アポイントの前に十分な準備をして(少なくとも、相手のキャリアや仕事ぶりをチェックし、自分のキャリアや経歴ぐらいはまとめておくべきだろう)、自分を偽らずに(飾らず、背伸びせず、見栄をはらず)挑めば、それほど緊張しないであろうことは予想できる。予想できるぐらいにはなった。情けない話ではあるが。

そもそもぼくは、「何をするべきか?」を考える前に、まず、独立の期日を決めた。おかしな話だ。まるで、結婚する相手がいないにも関わらず、結婚の期日を決めるようなもの。ただ、そうすることで、自分の背中を押したかった。なに、失うものなどないのだ。会社員とアルバイトの中間のような仕事をしていたし、その仕事に対する情熱もなかった。そこで働く人々のことは好きだったが、必要な人脈だとはとうてい思えなかった。だから、決断するのは容易だった。貯金などまるでなかったし、先が見えなかったので不安だらけだったのは事実だが。

仕事をしながらの準備期間では、友人の独立志願者(彼は失敗、というより諦めてしてしまったようだが)と何度もミーティングを行った。得られたものはあまりなかったが、単純に楽しかった。そのときに模索していた「地域密着型の店舗向けコンサルティング」は、早々に頓挫してしまったが(計画も何もかもが緩すぎたのだ)、今ではこうして好きな仕事に従事できているのだから、人生というのはわからない。飛び出してみること。それが大事なのだろうと、今になっては思う。

さて、ぼくのキャリアの話。主にクラウドソーシングやソーシャルメディアから仕事を受注してきた。文章作成、つまりライティングの仕事だ。HPやwebサイトの文章にはじまり、メールマガジン、ソーシャルメディア、ランディングページ、ブログなど、平たく言えば「オウンドメディア」が主戦場だった。つまりは、自分・自社のwebメディアだ。もちろん、プロモーションとしての。

その他にも、プレスリリース、チラシ、昇進・復縁・結婚スピーチ用文章、宣伝用テープ原稿など、ちょっと変わった仕事もあったが、すべては文章が主体。SEO対策などもやった。

ほとんどが、web上で完結できる仕事ばかりだったが、いくつかの仕事では直接クライアントにお会いする機会もあった。これからはもっと増やしていくつもりである。取材も行う必要があるだろう。なぜなら、これからの主戦場はリアルと電子双方の「書籍」にするつもりだからだ。願望ベースではあるが、絶対にそうする。そうしたい。

書籍を執筆するにあたって、当面は「聞き書き」がメインになるかと思う。つまり、自分でネタを用意するのではなく、企画を立て、著者となる方に話を聞き、そこから構成を組み立てつつ、文章を執筆するのだ。いわゆる「ゴーストライター」とか「ブックライター」などと呼ばれる仕事になる。ここで勝負していきたい。(そもそも、書籍にできるようなネタがあれば、作家になっている)

ブックライター(以下BW)に従事している方の書籍を読んでみると、BWのメリット・デメリットは次のとおりだ。

<メリット>

  • 他のライティング業務よりも報酬額が大きい(印税or固定)
  • 実績という面で強い

<デメリット>

  • 完成までに時間がかかる
  • 文字数が格段に多い(10万文字~)

他にもたくさんあるだろうが、簡単にまとめるとこれぐらい。というより、自分が書籍が大好きであり、これまでお世話になってきた本というものを制作する仕事に携われるのなら、メリットもデメリットも特段問題ではないのだ。

話がそれてしまったが、つまり、ぼくにはキャリアと呼べるようなものは無さそうだ。あるのは、わずかな実績と熱意。そして、仕事と文章に対する真摯さだけ。あるいは、それで十分なのかもしれない。年収1,000万円にはならないかもしれないが、そんなことよりも、書ける嬉しさ・学べる喜びが何よりも尊いと感じる。愚直に、真面目に、真っ正直に。とりあえずは、野球選手並みに肩や腕をケアしながら、選手生命が断たれるまで書き続けようと思う。つまりは、生きている限り。

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