「読まれる(クリックされる)記事を書くためには、タイトルが大事」。
情報過多の現代において、それはもはや“常識”です。
ただ、だからと言って、必ずしも「どうすれば、より良いタイトルをつけられるのだろうか?」などと悩む必要はありません。
では、なぜタイトルで悩む必要はないのでしょうか。
それは、読まれる(クリックされる)タイトルには一定の法則があるからです。
読まれる(クリックされる)タイトルの法則
読まれる(クリックされる)タイトルの法則は次のとおりです。記事の種類ごとに、ポイントを確認しておきましょう。
1.「事実を伝える実用記事」の場合
ニュース記事の場合、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どうした」のうち、とくに事件の要点となる要素を盛り込んだタイトルをつけるのがポイントです。
たとえば殺人事件であれば、「いつ」「誰が」「誰を(何人)」となりますし、震災であれば「どこで」「どうした(被害状況)」などが要点となるでしょう。
そのうえで、事件性が高いことを伝え、身近なイメージが湧きやすい言葉を選んでタイトルにします。一方で、常識的な事柄や類推が効く言葉は避けるようにします。
2.「コラムや論文など、何らかの主張がある記事」の場合
主張がある記事の場合、文章の結論を抽出してタイトルをつけるのが基本です。主張が常識に反するほど、目を引く可能性があります。
たとえば、「“石の上にも三年”が科学的に否定された根拠とは」「後天性の疾患である○○の6割が遺伝であると判明」などとなります。
また、これまで常識とされてきたことが、適切な実験によって具体的に示された場合、数字を含めたタイトルが興味をそそることもあるでしょう。
3.「娯楽的な記事」の場合
娯楽的な記事の場合、つづきを読んでみたくなるような、謎を秘めたタイトルをつけるのがポイントです。
たとえば、「若者の間で人気の○○、実は驚きの事実が……。制作者に話を聞いた」などとなるでしょうか。
あくまでも、娯楽記事の目的は読者を楽しませること。そのためには、読者の「気になる」「知りたい」をくすぐる必要があるのです。
すべてに共通する“関心”と“共感”
そして、すべての記事に共通するポイントが、“関心”と“共感”です。
読者が関心をもつようなタイトルがつけられており、さらに共感できるものであれば、自然と読まれる可能性が高くなります。
関心と共感のヒントとなるのが、ターゲティングです。
つまり、誰に書いている文章なのかを掘り下げて考え、ペルソナを設定することが、良いタイトルには欠かせないこととなります。
少なくとも、どのような属性の読者に向けて書いているのかを意識し、関心のある領域や共感を得られるキーワードを設定するよう、心がけてみてください。