文章の土台となる素材を集める! 取材のやり方

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料理にとって材料が重要なように、文章作成においても素材が大切です。そして、素材を集めることを一般的に「取材」と言います。つまり、取材とは素材を集めることなのです。

とくに、信ぴょう性のある文章を書こうと思った場合、この取材によってどれだけの材料を集められるかが勝負となります。集めた素材が悪ければ、文章も良くなりません。

そこで今回は、文章作成に必要な取材に方法について考えてみたいと思います。基本さえおさえておけば、取材を重ねて素材を集めることは、それほど難しくはありません。

取材の種類

そもそも、取材にはどのような方法があるのでしょうか。大きく、「対人取材」と「それ以外」にわけられます。著者にインタビューして書く文章などは、まさに対人取材ですね。

それ以外の方法としては、書籍調査、雑誌や新聞、現地取材、インターネット調査などがあります。そのようにして、書くべき対象に関する素材を集め、記事にするのです。

書籍などの取材の場合には、関連するものすべてを閲覧します。その過程で、相場観や知識を養うのです。また、インタビュー取材の場合には、対象者の関連書籍等をすべて読みます。

「取材依頼書」の書き方

著名人や大学教授、あるいは専門家など、インタビューの依頼をする際には、「取材依頼書」を書きます。取材依頼書には、おおむね次の項目を盛り込んでおくべきです。

1.用件の概要(自己紹介、取材依頼)

2.掲載する媒体について

3.取材の趣旨

4.取材日時の提案

5.その他、留意点など

大切なのは、「どうしてそのひとでなければいけないのか」を、熱意をもって伝えることです。また、協力してもらうので、日程や時間など、可能なかぎり配慮するべきです。

そして、時間が許す限り、インタビュー対象者(インタビュイー)について知っておきましょう。著書や講演の内容、論文など、できればすべて目を通しておくことが望ましいです。

インタビューは「準備」と「沈黙」

結局のところ、インタビューの成否をわけるのは「準備」です。インタビュー対象者について知り、必要な質問項目を用意し、完成記事までイメージして本番にのぞむこと。

そして、本番では、インタビュー対象者に気持よく語ってもらえるよう、細かい部分まで配慮します。少なくとも、こちらがしゃべりすぎる、なんてのはもってのほかです。

だれしも、ひとの話を長々とは聞きたくないものです。ですので、しゃべってもらうことを第一に考え、最低限の質問にとどめましょう。最低限の、そして的確な質問が大事です。

まとめ

時間と労力をかけ、集めに集めた素材が、ほとんど使われなかった。事実、そういったこともあります。しかし、取材によって素材を集めた努力は、決してムダではありません。

むしろ、たくさんの素材を集められたからこそ、本当に必要なものが浮き彫りになったとも考えられます。ですので、「どうせ使わないから」と、取材に手をぬいてはいけません。

また情報には、直接見た・聞いた「1次情報」と、間接的に見た聞いた「2次情報」、加工された情報の「3次情報」があります。できるだけ、1次情報を集め、使うようにしましょう。

参考文献

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