「教養のなさは文章に表れる」
あなたが他人に対して「教養を感じる」のは、どんなときだろうか? 巧みな話術? 達筆な文字? たしかに話し方や文字のうまさからも、教養を感じることはある。
しかし「口八丁手八丁」ではいずれ化けの皮がはがされるだろう。では、どんなときに教養の有無が判明するのか。
そう、文章を書かせてみたときだ。
教養がない人の文章には明確な特長がある。以下に代表的なものを6つピックアップした。ぜひ、ふだん自分が書く文章と照らしあわせてみてほしい。
<教養を身につけるための読書リスト>
教養のある文章が書けない人の共通点
教養のある文章が書けない理由は多々あるが、たいていは
- 本を読んでいない
- 文章を書いていない
のいずれかだ。
考えてみてほしい。本を読まない人に教養があると言えるだろうか? 文章を書いていない、あるいは書けない人に教養があると言えるだろうか? そしてそれは文章にも明確に表れる。
<教養を身につけるための読書リスト>
教養がない人の文章とは
1.思ったことをそのまま書いている
これは話し言葉にも共通する項目だ。 相手構わず本音で話す人は、”素直”という評価はもらえるかもしれないが、“教養がある”とは思われない。
健全な社会生活を営むには、「伝えるべきこと」と「伝えるべきでないこと」を、正確に判断する必要がある。 思ったことをそのまま書くのは判断していない証拠だ。
具体的には、小学生の絵日記のような文章になる。 「今日は◯◯に行って、◯◯をして、◯◯だと思いました」では、教養が感じられなくても無理はない。
※考えて書くための参考書はこちら
2.読み手のことを考えていない
文章を書くことは、コミュニケーションの一環だ。 私的な文章も、自分とのコミュニケーションである。
教養がある人はコミュニケーションも上手だ。コミュニケーションが上手な人は、つねに相手のことを考えて、先回りできる。それは文章を書く際でも同様だ。
読み手のことを考えずに自分の主張をくり返すだけでは、読み手は退屈してしまう。「相手との対話」「読み手へのメリット」「斬新な発想」「独自の見解」などを盛り込んで、読者の関心を誘おう。
※読み手を考えて書くための参考書はこちら
3.何を伝えたいのかが分からない
教養がない人の文章は、伝えたいことが分からない。それは、書く目的を明確にしていないからだ。
目的が伝わってこない文章には、教養がなければ価値もない。
あなたも着地点がないメールをもらったことがあるだろう。相手が恋人ならそれも良いが、興味をもっていない相手の場合うんざりしたはずだ。
何が言いたいか分からない文章は、人をうんざりさせる。会話でも同様だ。着地点のないダラダラとした世間話ほど、うんざりするものはない。
※伝える文章を書くための参考書はこちら
4.結論があいまい
読み手には時間がない。その前提を意識していないために、結論がなかなか出てこない文章がある。それもまた教養のない文章と言える。
まさか読み手には無尽蔵に時間があると考えているのだろうか? だとすれば大間違いだ。
繰り返すが、読み手には時間がない。読むべきものもやるべきこともたくさんある。 ゆえに、結論は簡潔にして、できる限り序盤にもってこよう。
心配ない。最後にもう一度、結論を繰り返せば、読者の印象にしっかりと残る。主張のなさは教養のなさと取られる可能性があるので注意したい。
※結論をハッキリと書くための参考書はこちら
5.やたら難しい言葉や難解な表現を使う
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
これは「憲法前文」の一部であるが、一見してよく意味がわからない。
改憲うんぬんはともかく、日本の最高法規であるなら、もっとわかりやすくするべきだ。それこそ小学生でもわかるように。言いたいことはこうだ。
- 選挙で代表者を決めよう
- みんなで協力して日本を大切に扱おう
- 戦争をやめよう
- 主権はあくまでも国民にあるんだ
内容自体は小学生でも十分に理解できる。だとすれば、表現が悪い。
これは憲法という法規だからまだ許されるが、通常の文章で難しい言葉や難解な表現を使うことは、伝える意志が無いと思われても仕方がない。あるいは単純に知識をひけらかしているだけだ。教養の有無は自慢するものではない。自重したい。
※やさしい文章を書くための参考書はこちら
6.書いた文章を推敲しない
書いた文章は必ず見直すべきだ。
書き直せるという利点が、話し言葉とは異なる。できる努力をしないのは怠慢である。あるいは自信過剰か、時間がないか。時間がないなら文章を書くなと言いたい。
文章を書く時間がなければ、つくればよろしい。 方法は簡単だ。まずリモコンを持つ。電源スイッチを押す。「プチッ」
これで文章を書く時間ができた。書けば書くほど、読めば読むほど教養は高まる。
※文章を推敲するための参考書はこちら
※文章のプロに作成からチェックまで依頼したい方はこちら
文章の先生に学ぼう
文章のレベルを高めたいのなら、プロから直接、まなぶのがオススメだ。ワークショップが1400件以上 ストリートアカデミーなら、気軽に学ぶこともできる。
また、Web、カメラ、料理など、さまざまなジャンルのワークショップを開催しているので、あらゆるジャンルをまなびたい方にとって最適なサイトだ。
実地で文章力を高めよう!
文章のコツをマスターしたら、クラウドソーシングで受注してみよう。代表的なのは、最大手のクラウドワークスやランサーズ 、Bizseekがオススメだ。安心して利用できる。案件数もかなりあるので、受注・発注ともに活用でる。無料登録だけでもしておこう。
ライティングはもちろんのこと、さまざまなスキルを売買できるココナラもオススメだ。お手軽さでは日本最大級の記事作成サービス【サグーワークス】もいい。
まずは登録だけしておいて、時間が空いたら記事を書いてみよう。
まとめ
教養がない人の文章とは
- 思ったことをそのまま書いている
- 読み手のことを考えていない
- 何を伝えたいのかが分からない
- 結論があいまい
- やたら難しい言葉や難解な表現を使う
- 書いた文章を推敲しない
※プロライターへの「取材・執筆」依頼はコチラ
※稼げるフリーライター養成講座はコチラ
あわせて読みたい
<教養を身につけるための読書リスト>
コジゲン一言メモ
ひとりよがりの文章を書かかないように!それが、良い文章を書くための第一歩!
<参考>
<オススメ書籍>
河出書房新社
売り上げランキング: 4,504
日経BP社
売り上げランキング: 971
中央公論新社
売り上げランキング: 564
コメント
自分の文章にいまいち自信が持てないのですが、とにかく書いて書いての練習あるのみ!ですね。