いざ文章を書きはじめてみたものの、書けない、思うように筆が進まない。そのような経験をしたことがある方も多いかと思います。では、その原因はどこにあるのでしょうか。
大切なのは、執筆を妨げている問題を事前に明らかにしておくということ。問題を明らかにし、あらかじめ対処しておけば、執筆はよりスムーズに進むようになります。
そこで本稿では、執筆の妨げとなりやすい要素について確認しつつ、スラスラ文章を書くための「10分の1ルール」を紹介します。ぜひ、文章を書く際の参考にしてみてください。
※参考『何を書くか、どう書くか』板坂元
執筆を妨げているもの
そもそも、執筆を妨げている原因はどこにあるのでしょうか。大きく分類すると、以下の5つに集約されます。
・書くべき内容が定まっていない
・書くための材料が十分でない
・どの順番で書けばいいのかわからない
・ペース配分がわからない(続かない)
・集中できない
最初の3つは「書く事柄」に関する事項です。これらが原因と思われるときは、いきなり書こうとするのではなく、事前の調査や企画・構成に力を入れる必要があります。
一方で残りの2つは「執筆者の状態」に関する事項です。これらの問題に対処するには、あらかじめスケジュールを作成するなど、執筆できる状況を構築することが求められます。
「10分の1ルール」とは
こうした問題に対処するべく、意識しておきたいのが「10分の1ルール」です。
10分の1ルールとは、文章作成に必要な「①調査」「②執筆」「③構成」のすべてにおいて、全体を10分割し、それぞれの配分を検討する手法を指します。
数字そのものはあくまでも目安となりますが、どの活動にどのくらいの時間を使うべきなのかを見極めるために、最初のうちは厳密にルールを守って着手してみましょう。
「10分の1ルール」3つのポイント
具体的なやり方としては、以下を参考にしてみてください。
①「調査」における10分の1ルール
文章は何らかの材料がなければ書けません。そこで、資料(書籍、雑誌、ネット記事など)を集める際には、「書くべき内容の10倍に相当する資料を収集する」ようにしましょう。
たとえば、1冊の書籍を書くのであれば、最低でも10冊の書籍を集める。雑誌やネット記事も同様で、必ず10倍の量の資料を集め、読み込んでおく。それが調査のルールです。
②「執筆」における10分の1ルール
2つ目は、執筆における10分の1ルールです。そもそも執筆という作業は、「1.知識を得る・まとめる」「2.考える」「3.文章に落とし込む」という3つの過程を経ています。
ただ、いきなり「3.文章に落とし込む」から行うと、筆が止まりやすくなってしまいます。そこで、執筆時間の10倍の時間を、調査や思考、まとめる時間にあてましょう。
③「構成」における10分の1ルール
3つ目は、構成における10分の1ルールです。文章を書いている途中で筆が止まってしまう人は、あらかじめ、書くべき文章の構成が定まっていないケースが多いです。
そこで、確保できる執筆時間のうち、最低10分の1は構成の作成・検討にあててください。1時間執筆できるなら、10分間は構成作成のみに集中する。それが構成のルールです。
まとめ
10分の1ルールを実践してみるとわかりますが、文章作成というのは、書くことそのものにウエイトが置かれているわけではありません。実は、それ以外の活動が非常に大事です。
紹介した「調査」や「構成」はもちろん、執筆時間の10倍は確保したい「編集作業」や、少なくとも10分の1は使いたい「校正・校閲」など、やるべきことはたくさんあります。
そのような事柄を思い出させてくれるのも、10分の1ルールの優れた点であると思います。まずは、書くこと以外にもフォーカスできるよう、このルールを活用してみてください。
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