1冊の本を書くための文章テクニックとは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 読書が好きな人の中には、「自分も本を書いてみたい」「けど、こんなにたくさんの文章を書くのは無理か……」などと考えている人もいるのではないでしょうか。たしかに本を書くには、たくさんの文章を書かなければなりません。

 ジャンルにもよりますが、一般書に書かれている文字数は少なくとも7万文字前後。イラストなどが中心となっているビジネス書でも5万文字前後はあります。それだけの文章を書かなければ、本は書けません。

 たしかに、5万文字というと原稿用紙100枚以上、7万文字だと原稿用紙200枚近くになります。そう考えるといかにも大変そうに思えます。しかし、その中身について考えてみると、それほど書くのは難しくないとわかります。

■本の構成を知ろう!

 たとえば、本の構成について考えてみましょう。ジャンルにもよりますが、一般的なビジネス書の場合、おおむね次のような構成で成り立っています。

・まえがき
・現状把握
・問題提起
・解決策の提示
・具体例
・あとがき

 「まえがき」や「あとがき」は、著者から読者へのメッセージです。とくにまえがきは、「なぜこの本を読むべきなのか」を端的に示しながら、本の概要についてざっくり紹介し、読者を本文へといざないます。

 また、あとがきについては、全体のまとめや伝えたいこと、さらには謝辞などを書くこともあります。いずれにしても、まえがきやあとがきには著者の熱がこもっていることも多く、ここから読む人も少なくありません。

 「現状把握」は、本書に書かれている内容の土台となる現状についてです。数値データなどを盛り込みつつ、現状を端的に表現することによって、読者とともに現在の状態を共有します。

 「問題提起」は、紹介した現状をふまえつつ、何が問題となっているのかを示すものです。現状分析をしたうえで、問題を紹介することによって、何を解決すればいいのか見えてきます。

 「解決策の提示」は、問題を解決するための具体的な施策についてです。現状があり、問題があり、さらにその問題を解決する方法を示すことによって、読者に価値を提供することができます。

 「具体例」は、解決策として紹介したテクニックやノウハウについて、よりイメージしやすくするための事例紹介です。理論だけでなく、実践する際のポイントについてもあわせて紹介します。

■どこに何を書くのか考えよう

 このように、書籍の構成を理解していれば、どこに何を書けばいいのかわかります。あとは、最終的にどのくらいの文字数が必要になるのかを考え、そこから逆算して分量を見極めていきます。

 たとえば、全体で8万文字になるイメージであれば、現状分析と問題提起に1万5千文字ずつ、解決策の提示と具体例に各2万文字ずつ書いていけば、あとはまえがきとあとがきで8万文字に近づきます。

 そのようにざっくりと各章の文字数を決めたうえで、それぞれの章に入れる項目を考えていきます。たとえば現状把握の章であれば、「統計データ」「ニュース記事」「話題」「分析」「分析からわかること」などを盛り込みます。

 また問題提起であれば、「現状を踏まえた問題」「問題の分類」「問題の詳細」「問題の種類」など、問題をさまざまな角度から眺めながら、必要な項目を盛り込んでいきます。そのようにして、本の中身を充実させていくのです。

 こうすることで、章から項目へと中身を具体化し、全体像が確定されていきます。さらに、各項目に必要な文字数も見えてきます。全体が40項目になるのであれば、各項目2,000文字で目安の8万文字となります。

■1つ1つ書いていくことが大事

 以上のように、書くべき内容を落とし込んでいったうえで、書くべき事柄を取材していきます。取材には、大きく「文献取材」と「インタビュー」があります。それぞれ、必要に応じて選択します。

 文献取材の場合は、主に書籍や雑誌、新聞、インターネットなどから情報を収集し、使えるものを蓄積していきます。とくにインターネット上の情報は不正確なものも多いので注意しましょう。

 またインタビューの場合は、専門的な知識を有する人を探し、メールや電話などでインタビューを行います。必要に応じて、参考文献や読んでおくべき資料などもヒアリングしておけば、執筆時に役立ちます。

 文献取材やインタービューによって収集した情報は、後ほど精査し、原稿に使えるものとそうでないものに分類しておきます。必ずしもすべての情報を使うのではなく、厳選することが大事です。

 なぜならすべての情報を盛り込もうとすると、どうしても無理が出てしまい、全体としてのまとまりに欠けてしまうからです。そのため、活用する情報をあらかじめ精査し、必要なものだけ使うようにしてください。

 ちなみに、使用しなかった情報は、別のところで活用できるかもしれません。そのため、捨ててしまうのではなく、別の書籍や記事で使えるよう、わかりやすく分類して保存しておきましょう。

■まとめ

・誰でも1冊の本を書ける!
・本を書くために構成を理解しよう
・情報を収集して、使えるものを精査しよう

 コツコツと書き進めていけば、1冊の本を書く分量は自然と蓄積されていきます。長いスパンで続けていきましょう。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Comments links could be nofollow free.