スラスラ書ける!筆を止めずに文章を書く方法

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 「文章をスラスラ書けたらいいのに……」。

 文章を書くのが苦手な人の中には、このような悩みを抱えている方が少なくありません。たしかに、原稿用紙や白紙のワードファイルに向かって、うんうん悩んでいると、そのように考えてしまうのも無理はないでしょう。

 ただ、文章をスラスラ書くことは、それほど難しいことではありません。文才がなくても、文章を書くことが好きでない人も、文章をスラスラ書くことは可能です。大切なのは、書くための方法論を知ることです。

 では、文章をスラスラ書くための方法論とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。それを知るには、筆が止まってしまう理由について考えることが大事です。筆が止まる理由と、筆を止めずにスラスラ書く方法について見ていきましょう。

■なぜ筆が止まってしまうのか?

 そもそも、なぜ筆が止まってしまうのでしょうか。その理由は、「①誰に向かって」「②どのような文章を」「②どのくらい書けばいいのか」を理解していないためです。これら3点は、あらゆる文章における必須事項となります。

 「誰に向かって」というのは、対象読者のことです。企画書を作成する会社員であれば、上司が読者になりますし、レポートを作成する学生であれば、読者はその授業の担当教授となるでしょう。そのように、まずは読者をイメージすることが大事です。

 読者をイメージすると、「どのような文章を」書くべきなのかもわかります。上司であれば、企画書を通じて、会社の業績をあげるための方策を求めているのかもしれません。教授であれば、授業の内容を理解できているかどうかを知りたいでしょう。

 そのうえで、「どのくらい書けばいいのか」を考えていきます。企画書であれば、先人の企画書を見ることで最適な分量も見えてきますし、レポートであれば文字数の規定があるはずです。それらをチェックし、書くべき文章の文字数を把握します。

■筆を止めずに書き続ける方法

 このように、「①誰に向かって」「②どのような文章を」「②どのくらい書けばいいのか」を考えておくと、筆が止まることもなくなります。筆が止まるというのは、これらの項目が十分に考えられていないと思われます。

 そのため、どこかの段階で筆が止まっているのであれば、「誰に向かって書いているんだっけ」「どのような文章を書くべきだろうか」「どのくらいの分量が必要だろうか」というように、考えるようにしてください。

 この3点をグルグル回していき、書くべき事柄が明確になってから、実際に書き進めていきます。十分に考えられていない状態から書かないよう、注意しておきましょう。あくまでも、イメージが明確になってから書くのです。

 より意識しやすくするために、「書く前の準備段階」と「実際の執筆」を分けて、作業するのもいいでしょう。使える時間を2つに分けて、それぞれに使う時間を決めておき、行動に落とし込むのです。

 このときに大事なのは、「書く前の準備段階」により多くの時間を費やすということです。事実、文章を書く行為は、実際の執筆よりも、その前の準備段階のほうが大事です。だからこそ、そこに時間を費やします。

 準備がきちんとできているかによって、実際の執筆スピードも変わってきます。文章がスラスラ書けない人は、十分な準備ができていないと認識し、あらためて準備に時間と労力をかけるようにしてください。

■書き続けるためのマル秘テクニックとは

 最後に、書き続けるためのマル秘テクニックを紹介しましょう。そのテクニックとはズバリ、「口述筆記」です。口述筆記とは、話した内容を録音し、それを文字に起こして活用するという手法です。

 現代では、音声認識アプリなども非常に発達しているので、パソコンやスマーフォンから簡単に口述筆記をすることができます。有料のアプリを使わなくても、「Googleドキュメント」などで実践可能です。

 口述筆記は「文章を書くより話したい!」という人に最適です。いきなり理路整然に話すのはむずかしいですが、まずはとにかく伝えたいことを話してみて、そのうえで文章を整えるといいでしょう。

 またこの方法は、ちょっとしたスキマ時間を利用しても行うことができます。スマートフォンに録音しておき、そこで話したことをメモとして活用したり、そのまま文章にしたりもできます。

 慣れるまで扱いが難しいかもしれませんが、文章のたたきにしたり、発想を残しておいたりなど、さまざまな方面で活用できます。白紙に向かうとどうしても文章が出てこない人は、ぜひ実践してみてください。

 口述筆記の応用編としては、友人や知人との会話を録音するのもいいでしょう。普段、自分が何を話しているのかを見返し、そこから書くべき事柄をピックアップすることもできます。このように会話には、さまざまな文章のヒントが詰まっています。

■まとめ

・文章は誰でもスラスラ書ける!
・スラスラ書くために必要な3つの要素
「①誰に向かって」
「②どのような文章を」
「②どのくらい書けばいいのか」
・書けない人は口述筆記をやってみよう

 文章をスラスラ書くためにできることはたくさんあります。まずは、実践してみましょう!

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