「未経験からプロになろう!海外国内ツアーコンダクター説明会」に参加して、本当にプロになれるのかどうか確かめてみた

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「リストラも明日は我が身」の現代。ぜひ手に職はつけておきたいもの。
そこで今回は、ミスターXが参加した「ツアーコンダクター説明会」のレポートをお送りします。

はたして、未経験のミスターXはプロになることができたのでしょうか?
(取材担当のミスターXは男女混合の取材チームです。編集・山中)


 

※以下、「だ・である調」にてお送ります。

会場は虎ノ門

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会場は虎ノ門

10月7日14時、会場の虎ノ門へと向かう。
今回は、「株式会社旅行綜研」という会社が主催の、ツアーコンダクター採用説明会に潜入。

虎ノ門メトロ1番出口が目の前の、東京三菱UFJ銀行のビルなのでわかりやすい。
目印は、プロントの向かい。そこが入り口になっている。

会場は9階。
フロア全体は、清潔感のある入り口といったカンジだ。

到着するなり廊下で、まってましたとばかりに、名簿を抱えた年配の男性に名前の確認をされる。セミナールームは、18名が座れる広さの空間。すでに男性2名、女性1名が座って待っている。

どうやら、今回は自分を入れて4人のようだ。

会社紹介を聞いてキツネにつままれたかのように……

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講師と思われる女性が定刻どおりに登場。

この道20年のベテラン添乗員とのこと。
荒波もまれてきただけあって、かなりキツそうな性格の雰囲気がにじみでいている。

慇懃無礼」。この一言に尽きる。
上から目線の見下し感がハンパないが、まあしょうがない。

すでに何回も話しているのだろう。万事よどみなく、ムダがない。
早口のため、メモを取る手がついていかないのが困ったが、優秀な人のようだ。

まずは、会社の紹介。

株式会社旅行綜研は1973年設立、この業界ではパイオニアだそうだ。
東京本社のほか、全国9か所に支店がある。

結論からいうと、この会社は、旅行会社ではなく、ツアーコンダクターを確保・育成するための派遣会社なのだということ。

ツアコンという職業は、9割が派遣なのだそうだ。何も知らない素人からすると、ツアコンは、各旅行会社の社員だと思っていたから、今回、この事実は非常に驚いた。

「未経験からプロになろう!」、納得である。

未経験からデビューさせた数は、6000人を超えるそうだ。

2つに分類されるツアコン業界

ツアコン派遣業界は、ざっくりくくると2種類に分類される。

①インハウス系
旅行会社の子会社が運営するタイプ。
そのため、ツアーも親会社の企画するツアーのみ。

②独立系
複数の旅行会社のツアーをとりあつかうため、豊富な仕事量。
その数、1か月に500本から。

登録している稼働可能な派遣100人をフル稼働しても追いつかないほどの、人手不足なんだそうだ。旅行綜研はここに該当。

現在、全国1,200人が派遣登録しており、うち、東京は300人
19~50代の幅広い年齢の男女が活躍しているとのこと。

そもそもツアコンの業務とは

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ツアコンの仕事とはつまり、「お客さんの安全管理」だそうだ。

お客さんは、パンフレットやネットに記載されているツアー内容を見て、申し込み、契約をする。
ツアーの内容が遂行されないと、契約違反になってしまう。

ツアコンの業務とは

・お客さんが購入したツアーの全工程を問題なく遂行させること
・トラブル対応
・旅先での適切な案内、情報提供、安全管理
・旅を楽しんでもらう工夫と演出、接客

など、とにかく要求されることが多く、情報伝達能力、臨機応変さを問われる職業なのだ。
ボーっしていてはつとまらない。

自分勝手な人や、他人に興味がない人にはキツイ仕事だろう。
ホスピタリティのある人には適任かもしれない。

いくら語学力がずば抜けていても、役所人間のような対応では、クレームの嵐になってしまう。クレームは、そのツアコンの評価に直結する。

クレームが多く入るツアコンには、仕事を振りにくいし、海外ツアーを任せるまで、かなり時間を要するとのこと。

一般的には、資格取得後は、2年ほど国内ツアーで経験を積んだあと、海外ツアーにステップアップしてくそうだ。

派遣業のメリット

派遣業というスタイルは、いま、なにかと問題になっている。
ツアコン業界でも、法改正によって、労働環境への指導が入って、整備されつつあるそうだ。

単純に派遣業のメリットは、おもに以下の5つ。

①旅が仕事にできる。仕事単位が短い
今回、調査員の動機でもあった。また、通常の派遣は、1か月からと拘束期間が長いものだが、この業界にかぎっては、嫌なお客がいても、それかぎり、2度とあうことはほとんどない。人間関係のめんどくさい維持や努力が不要というのが大きい。

②スケジュールを自分で決められる
ちなみに、国内で仕事をする場合は1か月先、海外は2か月先までの予定を申告しておかなければ ならないそうだ。

③ライフスタイルに合わせた働き方ができる
ツアコンには、学生、主婦、または自営業者など、ダブルワークな人も多いそうだ。そもそも、ツアコンという職業が、不安定。旅行会社側からも、安定的にツアーを供給できるとは、決して約束できないのだ。テロや、MARSなどの伝染病、東日本大震災などの大規模な災害、が起きると、お客が旅行をしなくなる、旅行会社も売り上げが大打撃だからだ。

④日本、世界を舞台に多くの人に出会い、文化に触れることができる
本や映画、歴史好きなど、何かの分野で好きなものがあるとその知識を生かすことができるだけでなく、世界観が変わり、より知見が広くなるそうだ。

⑤感動と思い出、お客から多くの感謝やお礼の言葉がある
これをやりがいにして、働いているツアコンも多いそうだ。

必要な資格と英語力について

ツアコンの仕事をするためには、国土交通省が認定する「国内または総合旅程管理主任者」という資格が必要とのこと。

資格を取るには、研修と面接・筆記試験をうけなければならない。

2015年はすでに終了(10月現在)、2016年の、2~10月はほぼ毎月、11月~1月は随時に開催されているので、日程はHPなどで問い合わせるなどの要確認。

<筆記>
一般常識、英語(選択)

<研修>
・基礎・マナー研修:5日間
・資格取得のための研修:2日間
・実施研修:1日

このさいに発生する交通費、基礎研修費11,500円は自己負担。
ただし、試験に合格し、デビュー後10日間勤務したら、支払った研修費はまるまる返金される。

ただ、資格の取得だけが目的の人はお断りとのこと。あくまで、旅行綜研の派遣として働くことが条件だそうだ。

海外ツアー勤務するためには

・国内添乗デビュー後、経験と実績を積む(個人差がある)
・TOEIC最低550点以上

国内の条件と変わらず、実施研修が、ヨーロッパ8日間、先輩の指導のもと、120,000円の自己負担が必要となる。
(※通常、15~20万かかるが、一部会社負担)

海外研修も、他社では、アジア圏で行われるらしいが、実際、ヨーロッパツアーが多いのに、アジアで研修しても役にたたない。

ならば、本番と同じ内容を実費で経験してもらうほうがいいという、会社の方向性だそうだ。

「タダで旅行できて羨ましい」は本当か?

現在、国内では
<日帰り、1泊バス旅>が中心で、仮に、東京で勤務する場合、朝6時半には東京駅に来れるエリアの人でないと、勤務は厳しいそうだ。

これは東京だけにかぎらず、各支店も同じ。

10,000円を切る破格のバスツアーができるのは、旅行会社のバス手配、交通機関のチケット大量確保もあるが、ツアコンを移動させる交通費、人件費を削減できるから。

例えば、関西のお客が、東京ツアーを申し込みをする場合、関西支店のツアコンをバスに乗せていくのではなく、東京についてから、東京のツアコンに仕事をさせるという仕組み。

海外は、ヨーロッパを中心に、南北アメリカ、オセアニア(8~10日)のツアーが多いそうだ。

お客は、払う金額が多いほど、要求も期待も大きくなるため、そのケア、フォローも国内以上にハードルが上がる。

語学力必須はいうまでもなく、国内実務経験の数、本人の力量によって、アサイナーがツアーを選定、決定するとのこと。

冒頭でも話したが、語学力が高くても、事務的に処理しているだけでは、お客からの満足を得られず、回りまわって、クレームにつながってくる。

今のお客は、昔と違って、よりわがまま、無理難題などの要求も多く、ツアコンの対応によっては、リアルタイムで素行をSNSなどにつぶやかれ、拡散されてしまう時代。

お客は、「旅行会社の人」と思ってツアーに参加する。

同行するからには、なんでも知っており、歴史的知識もあって当然と思われているので間違っても初めてその地に来たとは口が裂けても言ってはならない。

ツアコンという仕事をするからには、「旅行会社の代表の顔」という意識で仕事に取り組む必要がありそうだ。

お客からは、「タダで旅行できていいわね~」と言われるらしいが、その工程を安全に遂行するまでの下準備、スケジュール配分、計画、など見えない部分での仕事の多さもかなりのもの。

気になるツアコンの“お給金”について

そんなツアコン派遣給料は、東京のケースで

日給(12時間):10,450円~24,000円(キャリアによる)

仕事内容により別途手当もあるそうだ。各種保険も充実している。

・時間外・深夜早朝・休日・打合せ/清算日(一律)有給
・労災、添乗員職業賠償責任保険
・海外旅行傷害保険
・国内旅行傷害保険
・マネーフレンド保険
・定期健康診断

この他、本人の希望により一定以上のキャリア、勤務実績、年数がある人には、

・雇用保険
・社会保険付保障経度

などもバックアップ体制を整えているとのこと。

説明会に参加してみて

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今回、調査の動機がまさに「旅を仕事にしたい」だったが、資格を取得し、この業界に踏み込むにはそれなりの覚悟をもってしなければならないと感じた。

「旅が好き」だけではダメなのだ。

むしろ、はじめは英語力が低くくても、個人の性質が、面倒見の良い、世話好きなタイプには適職だと感じた。歴史、音楽、本、などなにか好きなジャンルをもっている人はなお良し。

興味がある人は、履歴書をもって、株式会社旅行綜研へGO。
その場でうける説明会のあとに、面談・筆記試験は1時間程度、ざっくり3時間くらいを目安にするといいだろう。

あなたの世界観が広がる……かもしれない。
(ちなみにミスターXは検討保留だそうです)

講師印象…★★☆☆☆
セミナー内容…★★★★★
行ってみてよかった度…★★★★☆

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