大前研一氏が斬る「就活」「新卒一括採用」に国際競争力なし|WEDGE Infinity
国際競争する必要なし。
新卒に期待しない
学生生活と社会人生活には、目に見えない大きな隔たりがある。同時に、学生個々人の差も大きい。それが格差を生む。格差社会なんかわざわざ統計をみなくても、昔からあったものだし、これからもなくならない。
そもそも新卒に期待してる企業はどうかしている。人材は育てるものであって、機能だけほしければ外注すればいいだけの話だ。会社の色に染めたいのだろう? だったら最初から期待なんかしないで、コツコツ洗脳でもすれば良い。
就活にも期待しない
これは学生の側にも言える。企業は個人の夢をかなえたり、地位を与えたり、豊かな暮らしを約束してくれるものではない。成果に対する報酬、貢献への感謝を示すだけだ。過度な期待は慎みたい。
誤解を恐れずに申し上げれば、就活なんか適当にやれば良い。一度入社したらやめられないとビクビク失敗を恐れるよりも、「人生泣いても笑っても80年、マイウェイを貫く!」と考えたほうがよっぽど生きがいがあるではないか。
やりたいことをやる
企業にも学生にも、双方に思惑がある。すり合わせろとは言わないが、やはり「win-win」の関係が望ましい。国際競争力などと大きなことを言わずに、まずは「一企業 対 一個人」として、しっかり向き合うべきではあるまいか。
小学館
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