事業をはじめるにあたって必要となる「事業計画書」。そんな事業計画書の書き方を、ストーリー仕立てのマンガで説明してくれるのが『マンガでやさしくわかる事業計画書』です。
難しい内容をわかりやすく紹介しているだけでなく、事業計画書の作成時に活用できるフォーマットも本書からダウンロード可能。この1冊で、事業計画書の作成はバッチリです。
なぜ事業計画書は必要なのか?
事業計画書には、これからどのような事業を行い、どのようにして収益をあげ、いかに会社を成長させていくかなど、企業経営における重要な項目を記載します。
そもそも、なぜ事業計画書が必要なのでしょうか。理由は2つあります。1つ目は、事業主が自分の構想を具体化するため。2つ目は、他の人に事業内容を説明するためです。
自分のアイデアをカタチにし、ビジネスとして成立させ、他の人をまきこみつつビジネスを加速させていく。そのために、事業計画書が必要なのですね。
事業計画書作成の7ステップ
本書には、事業計画書作成の7ステップが記載されています。
STEP1 アイデアを出す・ふくらませる
STEP2 やる理由と目指す方向を明らかにする
STEP3 商品・サービスを検証する
STEP4 ストーリーと型で商品・サービスを磨く
STEP5 売れの道筋を作る
STEP6 事業収支計画を作る
STEP7 アクションプランを立てる
アイデア出しから事業計画書の完成まで、
本書を読みすすめていくことで、順番に理解できるようになっています。
事業計画書の構成
事業計画書の構成は、大きく8つのパートに分けられます。
1.はじめに
「目次」「プロフィール」「背景」「事業の概要」などのを記載します。
2.事業計画概要
「ビジョン」「ビジネスモデル」「マーケティングプラン」「ペルソナ」などを記載します。
3.当社が取り組むべき必然性
「なぜ当社が取り組むべきなのか」「競争優位性」を記載します。
4.事業化方法とステップ
どのような方法で事業化するのか、そのステップを記載します。
5.事業収支計画とファイナンスプラン
事業収支やファイナンスプランなど、主にお金について記載します。
6.事業責任者と経営体制
経営に関する体制について記載します。
7.ともなうリスクと対応
想定されるリスクと、その対応について記載します。
8.今後の検討課題
最後に、今後の課題について記載します。
まとめ
主人公は28歳の女性。実家の造り酒屋を継ぐために、事業計画書を作成するというストーリー構成です。本書を読んで、経営に取り組む女性や若い世代が増えるといいですね。
事実、経営に関する書籍は小難しいものが多いです。しかし、はじめの一歩をふみだすには、本書のようなハードルを下げた入門書が好ましいのではないでしょうか。
目次
プロローグ 事業計画って何だろう?
STEP1 アイデアを出す・ふくらませる
STEP2 やる理由と目指す方向を明らかにする
STEP3 商品・サービスを検証する
STEP4 ストーリーと型で商品・サービスを磨く
STEP5 売れの道筋をつくる
STEP6 事業収支計画をつくる
STEP7 アクションプランを立てる
エピローグ 事業計画書にまとめる
著者
井口 嘉則(いぐちよしのり)
オフィス井口代表。中期経営計画策定、経営ビジョン設定、新規事業企画等を中心とした経営コンサルティングおよび企業向け研修を行う。著書に『できる・使える事業計画書の書き方』(小社刊) 、『中期経営計画の立て方・使い方―3年で会社を強くする!』 (かんき出版)などがある。
類書
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