すべての情報を遮断して、自分の頭だけで思考せよ|PRESIDENT Online
「未知との出会い」と「自分との対話」。
日本は「生きやすい」
日本はとかく生きやすい国だ。気候は温暖、インフラは充実、国の保障は手厚く、食べ物も贅沢品もあふれている。100円あれば酒も飲める。まるで極楽浄土だ。
ただし弊害もある。いわゆる「平和ボケ」だ。いかに必死に毎日を生きているかのように装っても、飢えへの心配がほとんどない以上、やはり十二分に恵まれているのである。
狭い了見、偏った思想、学ばず努力せず、ことなかれ主義の日和見的な日常。話題になることと言えば対岸の火事か、ワイドショーよろしく下劣な三面記事。ドラマの視聴率? いったい誰に何の関係があると言うのだ。
未知と自分と新たな出会い
ぬるま湯につかっていることが問題なのではない。体がのぼせているのに、文句を言うだけで風呂釜からあがらないことが問題なのだ。たとえ裸一貫になったとしても、自分が本当になすべきことをする。それが人生というものだろう。
未知なものにふれてみると良い。外国人、歴史、そして自分のなかにある自分の声。夜グッスリと眠れないのは深酒のせいではなく、本能が求めている毎日をおくっていないためなのではないのか、と。
読書でも良い、コミュニティへの参加でも良い。ちょっと新しいことをしてみるのに必要なのは、わずかな勇気だけだ。偏見や常識は置いていこう。
「たぶん飢えない」ぐらいでちょうど良い
ときには思いっきり飛び込んでみるのも良いだろう。なあに「たぶん飢えることはない」。私も明日が見えないような生き方をしているが、どうにも最悪の事態など起こりそうもない。たとえ明日死ぬとしても、充実した人生に一切の後悔はない。日本は“豊か”なのだ。
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