『嫌われる勇気』の著者が語った“自分のための文章術”とは

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嫌われる勇気 文章

 どうすれば良い文章が書けるのか?

20歳の自分に受けさせたい文章講義 

それも、できるならベストセラーになるような文章を。


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・他者でも読者でも、言葉はなんでもいい。誰かになにかを伝えたい、つながりたいと思うからこそ、“翻訳”するのだし、しなければならないのだ。

 ここで言う翻訳とは、「難解な文章を、誰にでもわかるように書き換える」ことです。外国語の文章を日本語に変換する通常の翻訳と、「一般の人が理解できるようになる」という意味においては同じですね。ただし、万人に理解できるというだけでは、人の心を打つことは難しい。そこで、「誰に」「何を」ということが重要になるのです。

 ターゲットが明確になれば、そのターゲットが理解できるであろうレベルに文章を翻訳することができます。そのときに、どんな言葉遣いが最適なのか、背景についてどこまで説明するべきかなどを考慮するのです。そもそも文章というものが、伝えるためのツールであることを考えると、翻訳の重要性がみえてきます。

・われわれは「書く」という再構築とアウトプットの作業を通じて、ようやく自分なりの「解」を掴んでいくのだ。

 すべてを理解してから書く。理解したこと、考えたことを誰かに伝えるために書く。文章を書く理由については、そう考えるのが普通ではないでしょうか。しかし、実際に書いてみるとわかりますが、どれだけ理解したと思っていても、自分の不理解を痛感させることに変わりはないのです。

 ただ、文章に書きおこしてみると、不思議とこれまでに引っかからなかった発想が浮き彫りになる。理解と自分の内面とが結びついていく。それがやがて「自分の解」となります。そのため、「十分に理解しているから文章にする必要はない」という発想は、自分の解を手に入れるチャンスをみすみす逃していることになるのです。

・“感情”を伝えたいからこそ、論理を使うのだ。“主観”を語るからこそ、客観を保つのだ。

 心温まる最高に幸せな瞬間。胸の奥底からわき起こる憎悪。そういった個人的・瞬間的な感情を共有するにはどうすれば良いでしょうか。人それぞれ感情は似て非なるものだから、完全に分かり合えることはない? たしかにそうかもしれません。しかし、本当に大切なことは、「伝えたい」という想いと「伝えようとする努力」ではないでしょうか。

 論理的な文章は、右脳で感じ取った感情を左脳で理解できるように変換してくれます。客観的な文章は、ごくごく個人的な体験を読者が追体験できるようにしてくれます。完全はない。だからこそ、発展途上だからこそ、いつまでも不十分な文章が、私たちの心の中で響き続けるということもあるのです。

・句読点によって「文字間=縦」の圧迫感を解消し、改行では「行間=横」の圧迫感を解消する。そして漢字とひらがなのバランスを整えることで「字面そのもの」が持つ圧迫感を解消するのだ。

 書き手が自分のことしか考えていないとしたら。それも、読み返すことを想定せず、ただひたすらに殴り書きすることだけを考えているとしたら。句読点も改行も、さらには字面すらも考慮する必要はないでしょう。ただ、それでは良い文章を書くことはできません。なぜなら、良い文章は評価する相手がいてはじめて成り立つのですから。

 内容の工夫はそれこそ無限大で、的確なアドバイスというのはそもそも存在しないのかもしれません。分かりにくさも個性ととってしまえば直しようがない。その点、見た目については改良の余地があります。全体を眺めたときに圧迫感がないかどうかを確かめる。それだけでも、読みやすさは大きく向上するでしょう。

・読者にゴール地点を見せるのが目的ではなく、「ゴールまでの道のり」を示すことが文章の役割なのだ。

 ここにある赤くて丸い物体は「リンゴ」である。そんな文章は面白くもなんともありません。そうではなく、「私とこの丸くて赤い物体の出会いはそう、春先のことであった」とした方が、物語は広がりそうですよね。読者が期待しているのはゴール地点ではありません。答えだけがほしいならググれば事足りるのです。

 大切なのは「ゴールまでの道のり」。だから結局どうしたのと、先を急いでしまうのではなく、そこまでの過程で得られる教訓や経験をともに感じてみる。想像してみる。景色や匂い、感情の機微においても。それが生きてる文章の醍醐味です。いかに読者を飽きさせず、魅了させながらゴールまでエスコートするか。それは作者の力量にかかっているのです。

まとめ

・文章は「誰か」に「何か」を伝えるためのツール

・書くという行為によってはじめて、自分の解がみつかる

・「感情と主観」を、「論理と客観」で伝える

・全体のバランスを読みやすく工夫する

・良文とは、ゴールまで面白おかしくエスコートしてくれる文章のこと

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

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