「ロジカル・シンキングを身につけよう」「論理的な説明ができないとダメだ」。このように、論理(ロジック)の重要性はさまざまなシーンで問われています。
しかし、そもそも論理(ロジック)とは何でしょうか。また、なぜ論理(ロジック)を身につけて、日々の生活のなかで活用しなければならないのでしょうか。
そこで今回は、論理(ロジック)についての基本的な概要を考えてみるとともに、なぜわたしたちの生活に論理(ロジック)が必要なのか、考えてみましょう。
論理(ロジック)とは
そもそも論理(ロジック)とは、「物事の筋道」や「法則的なつながり」のことです。トークや文章によって、筋道や法則的なつながりを明らかにすると、物事への理解がすすみます。
もし、論理(ロジック)がなければどうなるでしょうか。話は的を射ず、文章を読んでも何が言いたいのか理解できない。それでは、ただしいコミュニケーションができません。
そこで、論理(ロジック)を活用するのです。会話をするにしても、文章を書くにしても、論理(ロジック)があることで、理路整然とした対話が可能となります。
なぜ論理(ロジック)が必要なのか
すでに述べたとおり、論理(ロジック)の必要性は、すなわち「コミュニケーションの円滑化」にあります。話や文章に筋道があると、聞き手や読み手の理解が進みます。
コミュニケーションの本質は、自分が言いたいことを、相手に伝えること。そのため、相手に理解してもらえなければ意味がありません。
会話や文章のテクニックとして、感情に訴えかけるという方法もありますが、基本としては、論理(ロジック)を意識することからはじめることが近道となります。
論理(ロジック)の間違った使い方
「はい論破」という言葉があります。この言葉は、もちろん悪ふざけの延長として述べているものだとは思いますが、論理(ロジック)を間違って使っている一例です。
なぜなら論理(ロジック)は、特定の誤謬(あやまり)を論破するためのものではないからです。そうではなく、あくまでも「独自の論証を築くため」に論理(ロジック)はあるのです。
無意味にだれかを論破しても、心は晴れるかもしれませんが、少なくとも良好なコミュニケーションにはなりません。論理(ロジック)は正しく活用してこそ、意味があるのです。
まとめ
レポートや論文など、論理性が求められる文章を書く際には、論理(ロジック)を強く意識しなければなりません。また、プレゼンテーションや商談でも同様でしょう。
大学生、あるいは社会人は、普段の生活のなかで論理(ロジック)を活用するシーンが多いはずです。ぜひ、その本質を理解して、上手に利用できるようにしてください。
人生とはある意味で、自分が伝えたいことを伝えるためにある、と言えます。あらゆる芸術はそのために存在しています。そして論理(ロジック)もまた、同じなのです。