インタビュー(英語: interview)とは、二人かそれ以上の間での会話で、一方が他方に質問をして情報を得るために行われるものである。
(Wikiより)
インタビューとは、聞き手が、話し手がもっている情報を引き出すためのものなのです。相手から良質な情報を引き出すのは、聞き手側の手腕にかかっているといっても過言ではないでしょう。
そこで今回は、インタビューをする時に必要になる取材前のチェックリストをご紹介します。
インタビュー取材前のチェックリスト
以下に、インタビュー取材をする前に準備しておきたい項目を掲載します。ぜひ、参考にしてみてください。
1.取材対象者の情報をあつめる
取材が決まったら、まずはインタビュイー(取材を受ける人)の情報をあつめましょう。
仕事内容や経歴はもちろんのこと、著書、新聞、雑誌やインターネット記事などを調べ、過去にインタビューを受けているようであれば、その記事にも目を通しておきます。その人がどんな人かを下調べするのです。
何も知らない状態でインタビューをすると、「こんな事も知らないのか」と思われてしまうかもしれません。すべてを知っておく必要はありませんが、「下調べなし」という状況は避けましょう。
事前に知識が入っていた方が質問内容を決めやすいという点もあります。過去に答えたことのある質問を避けることも出来るでしょう。
同じような質問をすると、同じような記事になってしまうので特徴がなくなってしまいます。オリジナルを出すためにも、新しい切り口を考えておく必要があります。
また、その人の「好きなもの」や「嫌いなもの」などを知っておくと、ふとした会話のきっかけにもなります。インタビュー取材は初対面の相手とおこなう場合が多いものです。そうした相手とまずは、いかに打ち解けて話を聞くことが出来るかが重要になってきます。
インタビュアー(取材をする人)は短い時間の中で相手との信頼関係を結び、情報を引き出していかなくてはいけません。そのために相手の情報を調べておくことは、とても大切になるというわけです。
2.質問内容をまとめる
対象者の情報を集めたあとは、その情報を整理して、インタビューの時の質問事項を考えます。依頼者からの要望もふまえた上で、どんな質問をするかを考えるのはインタビュアーの仕事です。
記事を掲載する媒体の読者層はどんな人なのか。どんなことを求めている人なのか。どんなことを伝えたいのかを念頭において、質問内容を考えなくてはいけません。
ゴールを決めずにインタビュー取材にとりかかると、話が脱線して、結局なにを伝えたかったのかがよく分からない記事になってしまいます。
インタビューは限られた時間の中で、1回しか行われません。その時間を無駄にしないためにも、大まかな質問の展開は考えておくといいでしょう。
インタビュアーは会話の舵をとり、聞きたいことに答えてもらえるよう話を誘導していきます。質問の構成はそのうえで必要になるルート地図のようなものです。
3.取材道具を揃える
インタビューをする時に必要なものは以下の通りです。
・ペン
・メモ
・質問事項を書いたメモ
・資料
・ICレコーダー
ペンとメモは、インタビューをしながら重要だと思うところや専門用語の覚え書きをするために必要になります。
ただし、あまりメモばかりを取っていると相手の表情を見落としてしまいます。あくまでもインタビュー中は相手の目を見て、しっかりと話に耳を傾けることに集中して、詳細はあとでICレコーダーを聞くようにしましょう。
いくら取材といえどもこちらの方を見向きもせず、メモを取るのに必死になってばかりいたら、相手も気分がいいものではありません。「きちんと聞いています」という姿勢を見せることも、インタビューでは重要なのです。
ICレコーダーは、途中で充電が切れてしまわないようにフル充電しておくこと。もしもの時のために、予備があると安心です。同様に、ペンとメモも予備を用意しておくことをおすすめします。
質問事項を書いたメモは、手元にあった方がいいでしょう。いざ取材を始めると、何を質問するか忘れてしまうこともあるものです。資料は、細かい数字や年代を示すときにあると便利です。
インタビュイーも細かいことまでは覚えていないことも多いので、資料を参考にしながら話を進めていくこともあります。
まとめ
インタビュー取材をおこなう上で、事前準備はとても大切です。むしろ、この事前準備をしっかり出来ているかどうかで取材が成功するかどうかが決まるといっても過言ではありません。
インタビューは30分や1時間など、限られたごくわずかの時間で行われます。その中で相手とどう向き合い、どんな答えを引き出していくのか。
時にはそれを相手のささいな表情を見極めながら、おこなっていくこともあります。そのためには、相手がどんな人生を送ってきて、どんな価値観をもっているのかを事前に知っておく必要があります。その上で質問内容を考えていくと、聞きたいことが整理されるというのもポイントです。
当日に慌てることがないように、しっかりと事前準備をする。これはどんな仕事にも共通する大切な心構えです。