せっかく戦略を立てても、それが実行されなければ何も起こりません。同様に、せっかくいい記事を書いても、それが読み手の目に触れなければ、価値を発揮できません。
コンテンツを「どのようにつくり、どのように届けるか」という部分は、戦略の根幹であり、細かな視点と思い切った展開が必要です。
ここでは、ビジネス目的のブログ運営を例に挙げて、ポイントをまとめていきます。
ブログのデザイン
たとえば、あなたの会社でブログを開設したとしましょう。ブログのデザインは、自社のイメージに合った色づかいや構成になっていますか?なんとなくの印象で決めていませんか?
コンテンツの質はもちろん重要なのですが、それを「見てもらう」ということを意識したデザインにすることも同じくらい重要なことなのです。
画面上で、
・記事が読みやすい位置にあるか
・関連記事が目に入るところに表示できるようになっているか
・一度に表示される情報量は適切か(ごちゃごちゃしすぎていないか)
など、レイアウトには特に気をつかいたいところです。
ちなみに、ビジネス目的でブログを運営する場合、おすすめなのが「Word Press(https://ja.wordpress.org/)」という無料のブログ構築システムです。
デザインのテンプレートが豊富で、機能の追加などを簡単に行うことができるため、専門知識がない人でも容易に構築できます。
テーマ設定
ブログを書くときに「どんなコンテンツが読まれるのか」ということは、どんな会社でも悩み考えながら制作しています。
いかに質の高い記事を、継続的に提供するか。これがコンテンツマーケティングのなかで最もパワーを必要とする部分です。
ブログを書くときは、ある程度テーマを決めて書いていきましょう。テーマとして必ず入れておきたいのが「エバーグリーンコンテンツ」と呼ばれるコンテンツです。
エバーグリーンとは、常緑樹のこと。つまり、長い間効果を発揮できるコンテンツが「エバーグリーンコンテンツ」なのです。
たとえばビジネスマナーやハウツーものの記事は、いつでも、ほとんど変わることがないものなので、エバーグリーンコンテンツと言えます。
こういったコンテンツを書いておくことで、安定したアクセス数を維持することができたり、他のコンテンツへ導いたりする効果もあります。
これと反対の考え方をするのが「トレンド型コンテンツ」です。
たとえば、最近よく聞くキーワードについてや、最新のニュースを踏まえたコンテンツなどがこれにあたります。
「トレンド型コンテンツ」は、継続的な効果はあまり期待できませんが、タイムリーな話題であればあるほど注目を集め、SNSで拡散される可能性も高まります。
読者を引きつけるためには、これらのコンテンツを組み合わせて制作していくことが大切です。
タイトルのつけ方
ブログのタイトルは、読者がその記事をクリックするかどうかを分ける重要な要素です。注意したいことはただ一つ。「読者のための記事であると知らせる」ことです。
よく目にするタイトルのつけ方としては、
1.「○○する方法」
2.「××である3つの理由」
3.「初心者必見!~」
などがあります。
1の場合は、○○というキーワードについてこの記事を読めば解決できます、ということを読者にアピールしています。
2の場合は、「3つ」という具体的な数字を示すことで説得力が増す効果があります。
3の場合は、「初心者」という言葉を入れてターゲットを限定することで、初心者の人に確実に見てもらえるように工夫しています。
どの方法をとるにしても、タイトルを見た読者が、「自分のための記事だ!」と判断すれば、クリックにつながります。
逆に、あまりにも漠然としていたり、煽り文句のようになっているタイトルでは読者の信頼を得られず、アクセスも減少する可能性があります。
簡潔に書く
では、実際に書く段階で注意することを簡単にまとめてみます。
ブログ記事の作成では、「Web上で読まれる」ということを念頭において、「簡潔に書く」ことをおすすめします。
新聞や書籍と違い、Webコンテンツはアクセスしやすい反面、すぐに飽きられます。それは、Web上には情報があふれ、広告をはじめとした読者の気を散らせる仕掛けがたくさんあるからです。
最後まで読んでもらえるコンテンツには、
「シンプルであること」
「主張が明確であること」
「一気に読めること」
といった特徴があります。
そのため、いきなり書き始めるのではなく、文章の構成(見出しや文の順番)をあらかじめ決めておきましょう。
1文や1段落を読みやすい長さに収めることは必ず意識してください。
また、改行を活用したり、文字サイズや色を使って目立たせたりできるWebの特徴も生かしながら作成しましょう。
まとめ―コンテンツマーケティングには「届け方」が重要!
コンテンツマーケティングは、「売り込み型」の広告と違い、顧客側に主導権があるということは前に述べました。
そのため、数あるコンテンツの中から、読者である顧客に読まれるためには、顧客自身が自社のコンテンツを「見つける経験」をつくらなければなりません。
したがってデザインやテーマ設定の段階から、文章の作成にいたるまで、常に読者への「届け方」を忘れずに進めることが大切なのです。
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