「いきなり書き始めないこと」。『新しい文章力の教室』 を一言でまとめるとそうなります。文章を書くのが苦手な方にとっては、肝に銘じておきたい言葉ですね。では、文章を書き始める前に、どのようなことをすればいいのでしょうか。それが、文章を書く前の3つの準備「要素」「順番」「軽重」の決定です。
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3つの準備
具体的には、次の3つの準備をした後に、文章を書きはじめます。
1.これから書く文章の「要素」をピックアップする(主眼(テーマ)の決定)
2.ピックアップした文章の「順番」を決める
3.主張したい度合い(「軽重」)に応じてABCをつける
順番の決め方
その中で、もっとも時間がかかるのが「順番」の決定です。それぞれの要素をどのように並べればいいのかは、考え続ければキリがありません。そこで『新しい文章力の教室』では、とくにWeb記事の特性を理解したうえで、次のような順番がもっとも好ましいと結論づけています。
結論→問題提起→状況説明→付帯情報
「完読されるのが良い文章」
これらの工夫は、すべて「完読される文章を書くこと」を意識したものです。何が良い文章なのかを定義するのは難しいですが、『新しい文章力の教室』ではあくまでも完読される文章が良い文章だと言い切っています。そうすることで、目標が明確になり、やるべきことが見えてくるのですね。
より良い文章を書くためのポイント
上記以外でも、本書では
第2章 読み返して直す
第3章 もっと明快に
第4章 もっとスムーズに
第5章 読んでもらう工夫
など、より良い文章を書くためのポイントが散りばめられています。とくにWeb記事の文章を書く際には、他の類書と比較しても、より参考になる記述がたくさんあります。ぜひ『新しい文章力の教室』を読み、良質な文章をたくさん書きましょう。
おまけ
※本記事は次のような主眼、要素、順番、軽重で書かれています。
主眼(テーマ):良い文章とは完読される文章である
①いきなり書き始めない(C)
②要素→順番→軽重(B)
③構成は結論→問題提起→状況説明→付帯情報(B)
④「完読されるのが良い文章」(A)
⑤2章~5章までの紹介(C)
実際の準備では「構造シート」と呼ばれるものを使用します。詳しい内容は『新しい文章力の教室』をご覧ください。
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