ライターにとって「締切」は命。どれだけ良い原稿を書いても、納期を守れなければ信頼は得られません。とはいえ、複数案件を同時に抱えることも多いライター業。気づけば締切前日に徹夜……という事態を避けるためには、日々のスケジュール管理が欠かせません。
ここでは、筆者自身が実践しているスケジュール管理術と、実際に使っているおすすめのツール&グッズをご紹介します。
1. まずは「一覧できる」仕組みを作る
案件ごとの納期や進行状況を、一箇所で管理していますか?
「頭の中だけで管理」は危険です。まずは、以下のような方法で“可視化”する仕組みを作りましょう。
- アナログ派:卓上カレンダー、手帳(週間バーチカルなど)
- デジタル派:Googleカレンダー、Notion、Todoistなど
筆者はアナログとデジタルを併用しています。案件の大まかなスケジュールはGoogleカレンダーに、日々のタスクはA6サイズのメモ帳で管理。全体と細部、両方を見渡せるようにしています。
2. 納期から逆算して「着手日」を設定する
締切ギリギリに手をつけると、トラブルや体調不良への対応が難しくなります。そこで重要なのが「着手日」の明確化。
案件が決まったら、まず「いつから取りかかるか」を決めましょう。執筆だけでなく、取材や構成、確認作業も含めて、余裕を持ったスケジュールを立てます。
おすすめは、以下のようなスケジュール逆算シート(Excelなど)を作っておくこと。
納期:10月31日
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初稿提出:10月28日
↓
執筆開始:10月24日
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構成案作成:10月21日
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リサーチ:10月18日〜20日
3. タスクを「見える化」して集中力を保つ
進捗が曖昧だと、焦りや無力感につながります。そこで「今日やること」「今週やること」を明確にしておきましょう。
おすすめのグッズ・ツール:
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付箋:1タスク=1枚で管理。終わったら剥がす快感がモチベ維持に◎
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ホワイトボード:自宅に設置すれば、常に進捗が見える
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ポモドーロタイマー:25分作業+5分休憩を繰り返す集中法
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Trello/Notion:タスクの可視化&進捗管理に便利
4. 無理のないスケジュールが一番強い
スケジュール管理で大切なのは「守れる予定を立てること」。詰め込みすぎて自己嫌悪に陥るよりも、余白を持った計画の方が結局は効率的です。
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毎日1〜2時間「何も予定を入れない時間」を作る
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自分が集中できる時間帯(朝型/夜型)を知る
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「あえて予定を入れない日」を1日つくる
こうした工夫が、結果として締切前に焦らない余裕を生んでくれます。
まとめ|スケジュール管理は「信頼を積み上げる技術」
スケジュール管理は単なる自己管理ではなく、プロとしての信頼を積み上げる技術です。
どれだけ文章が上手くても、納期を守れなければ評価されません。逆に、安定して納期を守るライターには継続依頼が集まります。
焦る前に、整える。
自分に合った管理術とグッズを味方につけて、締切を“味方”に変えていきましょう。