売れる書籍は「著者」「読者」「編集者」の三方良し

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 先日、都内にて出版関係の勉強会に参加させていただきました。出席者は、これから書籍の出版を模索されている方や、すでに出版されている方、あるいは出版関係に携わる方など10数名ほど。

 そのようなメンバーで、これから出版される方の企画について話し合うことは、とても刺激的で、たいへん勉強になりました。やはり、どれだけ理論や法則などを学んでも、ひとりひとりの直接的な意見からは、これまでに無いより多くのことが学べるのだと気付かされた次第であります。


 出版業界は、なるほど確かにきびしい。それは、書籍全体の販売部数からも明らかです。しかしその反面、書籍の影響力は相変わらず大きいものがあって、書籍を出版しているということだけで、ある一定の評価を得られるというメリットがある。もちろん、それが著者のビジネスやその他の活動などの広告塔にもなるのだから、今後も出版したいという方は増えてくるのではないでしょうか。だからこそ、これまで文章の執筆に携わっていない人でも、積極的に、こういった勉強会に参加されているかと思います。

 「書籍を出版しよう!」と考えた場合には、まず、企画を作成することになります。基本的には著者が企画書を作成することになるわけですが、それを編集者にそのまま持ち込んでも、ほとんどの場合、そのまま書籍になることはない。なぜか。その理由はとっても単純で、「売れない」から。これに尽きる。「ぼくはとっても美味しいパンを作れるんですよ」と、セブンイレブンの本社に営業をかけても、たぶんそのパンを店舗においてくれることはない。なぜなら、“美味しい”と“売れる”は異なりますから。それと同じです。つまり、自分がどんなに良いコンテンツをもっていると主張しても、世間が必ずしも評価してくれるとは限らないのです。そして、世間の評価は、出版社からすると端的に「売上」なわけですね。あくまでも、ビジネスなので。

 もし、書籍を著者の方がご自分で書かれるとした場合(つまりライターを使わない場合)、その書籍に関係する人間は、大きく次の3つに分類されるかと思います。

1.著者(コンテンツ提供者) 2.編集者(出版社) 3.読者(消費者)

このときに、おそらく著者の方が考えているのは「わたしの持っているコンテンツは役に立つ、あるいは面白い。だから書籍にする価値がある」ということでしょう。そして、いちおう読者のことを考えている場合には(失礼かもしれませんが)「わかりやすい」「読みやすい」「他の類書とは異なる」「1500円の交換価値となりうる」「買ってよかったと思える」ような内容で構成するはずです。

 ただし、必ずしも「編集者(出版社)の意向」を考えられているひとは少ないのではないでしょうか。ここに問題があります。つまり、それが“売れる”かどうか、“手にとってもらえる”かどうかということを、内容以前に精査する必要があるのですね。ここが不十分だと、編集者は書籍の出版にこぎつけられないのです。それは、どんな業種の企業でも同じですよね。できるだけ経費をおさえて、いかに売れる商品を開発できるか。それが商売の基本なのですから。

 インターネットやスマートフォン、あるいはタブレットの台頭によって、書籍を購入するチャネルは増えていますし、読書する場所も時間も多様化してる。なるほど、一冊単位の販売部数は減少しているかもしれませんが(一部の人気著者を除いて)、それでも、数多くの書籍を出版することによって、出版社は利益を確保することはできる。というより、価格や供給量を大幅に調整できない以上、そうするしかない。だから、著者の方にチャンスはあるわけです。ただ、「出さないといけない。しかし、売れないと困る」という出版社サイドの意向をくむことを忘れてはならないのですね。

 シビアですよ。それはね。売れない商品ばかり作り続けていては、競争社会で生き残れないのですから。とくに、書籍のような娯楽性の強い商品の場合は。それでも出版したいという人のために、あるいはそうした出版社の意向に沿いたくないという人のために、「自費出版」という方法もあるわけです。最近では、Kindle市場などで電子書籍として出版する方法もありますね。個人的には、とりあえず楽しみながら書き上げてしまって、売り込み方を模索する方がいいような気もします。インターネットのおかげで、個人でもメディアを持つことが可能になった現在では、書き上げたコンテンツは決して無駄にはならないのですから。

 勉強会のあとの懇親会において、あるコンサルタントの方から「究極のマーケティングはお客さまの意見を実践すること」というお話をうかがいました。言い得て妙だと思います。しかし、書籍を出版する前に、お客さん(読者)に意見を聞くわけにはいきません。ビジネスの関係者や、あるいは自分のブログを読んでくれている人でも、実際にお金を支出して購読してくれるかどうかは未知数です。ただ、編集者(出版社)は違う。彼らは、出版にかかる費用を投資するという“痛み”をともなう、つまり、最初のお客さんなわけですね。だからこそ、もっと彼らの意見に耳を傾ける必要がある。それも、できるかぎり真摯に。それが重要なのだと気付かされた夜でした。

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