社員の手抜きやサボりを“根絶する”ための8つの対処法|『腐ったリンゴをどうするか?』

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 会社や学校にはびこる「手抜き(あるいはサボり)」をテーマに研究している釘原直樹大阪大学大学院教授の本『腐ったリンゴをどうするか?』を読みました。なかなか興味深いです。ボクも昔はよくサボっていたな~と思い返してみると(スイマセン。。)、その裏側にはれっきとしたメカニズムがあったんですね。

 


手抜きに対する8つの対処法

 手抜きのメカニズムについては本書にゆずるとして、ここでは手抜きやサボりに対するボクなりの対処法を考えてみたいと思います。まず本書では、手抜きの対策として次の8つを挙げています。

・罰を与える
・社会的手抜きをしない人物を選考する
・リーダーシップにより仕事の魅力向上を図る
・パフォーマンスのフィードバック
・集団の目標を明示する
・パフォーマンスの評価可能性を高める
・腐ったリンゴの排除/他社の存在を意識させる
・社会的手抜きという現象の知識を与える

 おおむね、これらの対策を講じれば、手抜き対策は十分に思えますね。あとは、状況に応じて、つまり人の性格は千差万別なので、個々人に応じてカスタマイズすれば問題ないかと思います。

 でも、「じゃあこれからのポイントを事あるごとに思い出して実行すればいいのか」というと、ちょっと違うような気もします。というのも、それこそがまさに個別のリーダーシップであるし、マネジメントだと思うからです。リーダーシップやマネジメントに正解があったら誰も苦労しません。

 どんなトップについていきたいのか。どんな教授に学びたいのか。そういった、個々人の意識を飛び越えて、いくら“手抜き管理”をしようと思っても、けっきょくは失敗してしまうかと思います。そこには、それぞれの動機があるわけですし、その動機が120%のチカラを発揮させているわけですから。

 もちろん、本書はある程度規模の大きな団体向けに書かれているので、ある意味では仕方がないとは思いますが。サボりの効用についても触れられていますし、大企業のような余裕のある会社では、サボりをなかば“許容する”部分も必要になってくるのでしょうね。パレートの法則です。

 ただ、小規模の会社やベンチャー企業ではそうも言っていられません。ひとりの社員がサボれば、それだけで業績に大きく反映することもあるでしょう。このときに、正しい手抜き管理を行わなければ、最悪の場合そのままジリ貧になってしまうかもしれません。

 このときなんですね。トップの実力が問われるのは。上記8つの対策から、どの手法を採用するのが自分に合っているのか。あるいは、相手や環境、会社のステージに合っているのかを考え、愚直に実行していく。正解はないので、トップ個人のマネジメントで良いと思います。

 ボクの場合は、もう、全面的に信用したいですね。「リーダーシップにより仕事の魅力向上を図る」ということに近いです。一緒に働く人の“個”を尊重たいので。本人がやりたいと思っていない仕事をやらせておいて、やれ手抜き管理だとか言うのは、ちょっと道理が通らないなと思います。

 必ずしも性善説を信じているわけではありませんが、誰しも好きなことはあるはずです。ドラッカーの『ドラッカー名著集12 傍観者の時代』 から引用すると

“いかに順応的で保守的であろうと、自分のしていること、知っていること、興味をもつことについて話し始めるや、誰もが魅力的になる。そのとき、誰もが個となる。”

ということです。

 『ゲームボーイ』の開発者である横井軍平さんは、かつて、任天堂の社長だった山内博さんにその才能を発掘されました。当時は、仕事をサボっておもちゃを作っていたそうなのですが。そのように、社員の個性を見抜き、事業に生かしていこうとする姿勢は見習いたいものです。

 もし当時、山内さんが横井さんに対して「罰を与える」「腐ったリンゴの排除/他社の存在を意識させる」「社会的手抜きという現象の知識を与える」というようなことをしていたら、任天堂は世界的な企業にまで成長していなかったかもしれません。懐の深さが、こういった偉業にもつながるのです。

 そもそも、社員がサボったぐらいで業績がかたむくというのも、ちょっと情けない気もしますよね。トップの実力ということでいいじゃないですか。「社員が手抜きしたから」なんて、口が裂けても言っちゃいけませんよ。だってそれは、自身の管理能力のなさをことさら強調していることになりますから。

 「オレになれ」と言って、オレを量産するようなやり方を否定するつもりはありませんが、オレしかいない会社なんてなんの魅力もないと思っちゃいますよね。やっぱり、それぞれの“個”がいいんですよ。個性を発揮してくれるなら、ちょっとぐらいのサボり、大目に見てあげましょうや。

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