高校や大学を卒業し、一般企業に入社する。その後、ひとつの会社を勤め上げるか、いくつかの転職を経て、やはり企業で仕事人生を終える。そのような時代は、もう、終わりました。
背景にあるのは、①低成長②人口減少③技術革新などです。そこでこちらの記事では、“会社に頼らないで働く”ための「3つの方法」についてご紹介します。
会社に頼る時代は終わった
日本が高い経済成長を維持していた時代においては、雇用は安定し、賃金は上昇。年功序列・終身雇用によって、企業で仕事人生を終えても何ら不自由なく暮らすことができました。
しかし現代では、国内需要の飽和および国際競争力の低下により、企業に体力がなくなり、実力社会が到来。業績が傾けばリストラクチャリング(リストラ)も行われています。
また、確実におとずれる未来「人口減少社会」は、働き手の減少がとうぜんのこととされ、企業は、固定費である人件費に資源を投下できなくなる可能性が高いのです。
そこで登場するのがロボット。人間のよう個体による成長は見込めないものの、病気や怪我、過労もなく、24時間365日はたらいてくれる存在です。転職することもありません。
ロボットがあたりまえに仕事をする未来において、はたして、労働者の居場所はあるのでしょうか。そしてそのような未来は、もはや、目前にまで迫っているのです。
会社に頼らない3つの働き方
とくに20代~40代の人は、これから先、ながい仕事人生が待っています。会社の都合に振り回され、自分なりのキャリア形成ができないと、豊かな生活はむずかしい。
場合によっては、生活すらままならないかもしれないのです。
そこで、会社に頼らない働き方について考えてみましょう。会社に頼らないとはつまり、自分で事業を行うということです。おもに次の3つがあります。
フリーランス
フリーランスとはつまり、自営業者のこと。飲食店や小売店を開業する「実店舗型」と、ライターやデザイナー、SEなど、店舗をもたない「無店舗型(SOHO)」があります。
このうち実店舗型については、初期投資(イニシャルコスト)が多くかかるため、銀行やノンバンクから借入れ(借金)をしなければなりません。生活のための自己資金も必要です。
一方で無店舗型については、少額でスタートできるメリットがあります。ただ、HPやブログの作成によるPR、あるいは営業に力を入れる必要があるため、本業とのバランスが大切です。
→フリーランスで独立する
ベンチャー起業
ベンチャー起業とは、自分で会社をつくる(起業)こと。会社とは、つまり法人です。株式会社や合同会社など、事業内容や規模に応じて最適な形態を選択することになります。
起業をして自分が代表につく場合、仕事としてはいわゆる「社長業(経営)」になります。トップ営業はもちろん、資金調達、人材採用、資本政策、マーケティングなど、あらゆる業務に従事します。
一方、創業メンバーではあるけど、代表にならない場合には、自身の特性を生かして企業を盛り上げることになります。ただ、初期のころは資金が少ないため、苦しい生活を余儀なくされます。
→ベンチャー起業で独立する
スタートアップ
スタートアップには、フリーランスとしてスタートする人もいれば、ベンチャー起業を選択する場合もあります。上記2つとの大きな違いは「短期で急成長をめざす」ことです。
ですので、堅実に事業を行うというよりも、VCや投資家、クラウドファンディングなどで調達した資金があるうちに、いかにスケール(拡大)できるかがポイントとなります。
スケールする前に資金が尽きてしまえばどうなるのか。撤退するしかありません。一方で、スケールできれば、IPO(新規上場)やバイアウトなどにより、大きく稼ぐことができます。
→スタートアップで独立する
自分にあったタイプを見つけよう
どのタイプを選択するか決める際には、ぜひ、自身の特性をふまえて考えてみてください。イメージだけで独立しようとすると、失敗したり、後悔したりすることになってしまいます。
いずれのタイプを選択するにしても、やはり、苦しい時期はおとずれます。やめたくなることもあるかもしれません。そのとき踏みとどまれるのは、「続けたい」という強い気持ちです。
まずは副業というカタチでスタートし、売上や利益が見えてきた段階で、どのタイプを選択するのか検討する。そのように、まずはスモールスタートをきってみてはいかがでしょうか。