修正依頼に黙って対応するクリエイターは二流である ~納品物の「修正」について思うこと~

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納品されたものに対して、修正依頼がなされるのはふつうのこと。特段、めずらしいことではありません。もっとも望ましいのは、修正箇所など皆無で、だれもが素晴らしいと思うようなものを納品すること。

しかし、現実にそういったことは少なく、なかなか<難しい>のが実情です。

ただ、その<難しい>という理由が、もし、納品物そのものの瑕疵にもとづいていないのなら、それは大きな問題だと思うのです。


 

なぜ、納品物の修正依頼が発生するのか

そもそも納品物の修正依頼が発生する理由は次のとおりです。

  1. クライアントが望んだクオリティを満たしていない
  2. 依頼・打ち合わせ段階の合意事項が盛り込まれていない
  3. その他、法的な瑕疵がある等

これらの理由で「納品物をこのまま受領できないという」観点から、修正依頼が発生すると考えるのが妥当です。つまり、上記以外の理由がある場合には、なんらかの「まっとうではない」事情があると推察されます。

問題の根幹は「納品物」そのものにあるべき

しかし、実際には、上記の理由に該当しないような修正依頼も少なくありません。たとえば、以下のとおり。

  • あとから考えて「こうしたほうがいいのでは」という気づきがあったので→「超発想」
  • 事前に合意した内容よりも「やっぱりこうだよね」というコンセンサスが社内で得られた→「前言撤回」
  • 善意の第三者から「こうするべきでは?」という意見が提示された→「鶴の一声」

正直なところ、クリエイターからしてみれば、こういった修正依頼は「たまったものでない」はずです。それにもかかわらず、修正依頼の多くは、こうした理由にもとづいていると思わざるをえません。

修正すれば良い物ができるのか?

その背景には、「修正すればより良い物ができる」という幻想があるのではないでしょうか。言い換えれば、クリエイターが信用されていない、つまりは実力不足ともとれます。ただ、クライアント側の無知も否めません。

なぜなら、ちょっと考えてみればわかりますが、修正すれば良い物ができるというのは、幻想だからです。マルコム・グラッドウェルの有名な著書『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』 にもあるとおり、一定の専門性がある人間の直感は、素人の熟考よりも本質に近い可能性が高いのです。

もちろん、専門家がその分野に費やしてきた時間および労力の総体は、素人がここ数日で行った努力とは大きくかけ離れている、ということは、言うまでもありません。

クライアントの事情を勘案して

ただし、それで突っぱねてしまうクリエイターは、よほどの大物か、あるいは「仕事ができない芸術家」となってしまうでしょう。ちょっとビジネス感覚が乏しい。

そこで、クライアントの事情も考えてみましょう。もし納品物を受け取った本人が、「修正したほうが良い物ができるはず!」と思っているのなら、それは間違いであるということを伝えれば済みます。そして、なぜ修正しないほうがいいのか、という理由も提示するといいでしょう。

しかし、もし納品物を受け取った担当者ではなく、その上司が修正を要求しているのならどうでしょうか。事情が異なります。もしかしたら、そのうえの、さらにそのうえ、最終意思決定者を説得しなければならないかもしれないのです。

最低限の譲歩は「上司への説得材料」を与えること

そのような場合、ただ「修正したほうが良い物ができるというのは間違いですよ」と伝えても、簡単には納得してもらえないでしょう。そこでクリエイターが取るべき手法は2つです。

  1. 詳しい説得材料を提示する
  2. 黙って言われたとおりに修正する

いずれかの手法を選択するかは、「取引先の性質」「規模」「業界の特性」「担当者の人間性」「慣習」「納期」「報酬」などから総合的に勘案して判断するべきだと思います。

いずれにしても、「上司への説得材料」を与えるという視点をもっていないと、お互いに「なんでわかってくれないんだ!」と感情的になってしまうだけ。それはただの不毛。建設的ではありません。

やはり、クリエイターは、たとえクライアントに対しては打算的であっても、作品に対しては妥協してはいけないというのが、共有できる総意ではないでしょうか。

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