「見出し」の重要性について解説しています。
見出しとは
見出しとは、「あるまとまった文章の内容をひと目でわかるようにしたもの」です。タイトルが文章全体を表しているのに対し、見出しは一部分を表しています。見出しがあることによって、読み手が全体の構成を俯瞰しやすくなり、読みすすめてもらいやすくなります。
見出しの具体例
タイトル:店頭から水が消えたワケ~水が人にもたらすもの~
A(改善前)
いま、水が売れている。近所のスーパーやコンビニには、種々様々な銘柄の水が並び、500mlボトルだけでなく、2Lボトルもすぐになくなってしまう。その理由は、どうやら水がもつ効能にあるようだ。そもそも水にはカラダを浄化してくれる作用がある。流行りのデトックス効果だ。トップモデルが1日に何リットルもの水を飲むというは有名な話だが、水がもつ効能はかつてから注目されていたのである。
→タイトルでおおよその内容は把握できますが、文章全体を読まなければ構成まではわかりません。「読まなければならない」というのは、読者にとって負担になります。
B(改善後)
【なぜ、いま、水が飛ぶように売れているのか】
いま、水が売れている。近所のスーパーやコンビニには、種々様々な銘柄の水が並び、500mlボトルだけでなく、2Lボトルもすぐになくなってしまう。その理由は、どうやら水がもつ効能にあるようだ。【驚くべき水の効能とは】
そもそも水にはカラダを浄化してくれる作用がある。流行りのデトックス効果だ。トップモデルが1日に何リットルもの水を飲むというは有名な話だが、水がもつ効能は以前から注目されていたのである。
→文章そのものは同じですが、見出しがあることによって、書かれている内容がひと目でわかるようになっています。「問題提起」「回答」という、それぞれの文章の役割も明快です。
見出しを目安に文章を書く
見出しを用意しておけば、文章が書きやすくなるというメリットもあります。メモをもとに、いくつかの見出しを配置しておけば、どこに何を書けばいいのかがわかるようになるのです。書き手にとって、負担が軽減します。
何もないところから文章を書くのは、プロでも難しいです。頭の中で構成を考え、見出しを決めて、それらを忘れないようにしながら書き進めなければならないからです。そこで、メモや見出しを上手に活用することが求められます。
見出しの並び順にも注意する
見出しは並び順にも配慮することが大切です。見出しをどのような順番で並べるかによって、読み手の理解も変わるためです。「問題提起・背景・持論」という構成もあれば、「結論・事例・再結論」という構成もあるでしょう。
読者にとってどのような構成が望ましいのか。また、最適な構成が決まったら、具体的にどのような見出しをつけるのか。完成した文章を読んでみて、止まることなく最後まで読みすすめられるかどうか、チェックしてみることが大切です。