日本の政治学者であり、思想史家でもあった故・丸山眞男氏。名前を検索するとフリーライターである赤木智弘氏の『「丸山眞男」をひっぱたきたい』が上位表示されるので、そこではじめて名前を知った方も多いかもしれません。
そんな丸山眞男氏の代表作と言えば、『日本の思想』 です。ただ、ボクも過去に何度か読みましたが、そのたびに挫折しているほど、内容が難しい。というよりは、単純に言い回しが理解しずらいのです。
『日本の思想』を理解するための教科書
そこで、『日本の思想』を理解するために、オススメなのが仲正昌樹氏の『《日本の思想》講義――ネット時代に、丸山眞男を熟読する』です。トークセッションをまとめた形式なので、話し言葉を中心とした、非常に読みやすい書籍に仕上がっています。
丸山眞男について知りたい、あるいは卒業論文で取り上げたいという場合に、『日本の思想』を避けて通ることはできないでしょう。もっと言えば、戦後の日本思想を考えるうえで、丸山眞男の政治論は無視できないのです。
ぜひ、『《日本の思想》講義――ネット時代に、丸山眞男を熟読する』を読み、『日本の思想』にはどういったことが書かれているのかを、学んでみてください。内容としては、古びることなく、現代でも活用できるようなエッセンスがふんだんに盛り込まれています。
本書を読み、さらに丸山眞男および戦後日本思想を知りたいと思った方は、巻末に記載されているブックガイドの書籍もあわせてお読みください。こちらでは、ブックガイドに記載されている書籍一覧を、備忘録的に掲載させていただきます。
丸山眞男および戦後日本思想を知るためのブックガイド
こちらでは『《日本の思想》講義――ネット時代に、丸山眞男を熟読する』で紹介されている巻末のブックガイドをご紹介しています。
丸山眞男と戦後日本思想を知るために、これだけは最低限読んでおいたほうがいいブックガイド
筑摩書房
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岩波書店
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中央公論新社
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まとめ
難解な書籍も多いですが、比較的読みやすいのは『丸山眞男―リベラリストの肖像』『丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム』『〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性』あたりになりますでしょうか。ぜひ、挑戦してみてください。